ダミーだけど発火装置があるとのこと。
アメリカ連邦航空局FAAによりますと、米国内の空港では毎年1万4,000件以上の、航空機に鳥が突っ込むバード・ストライクが発生しているのだそうです。ほとんどの場合は取るに足らない事故ですが、時としてかなりの損害を与えることもあります。
鳥の衝突で爆弾が落ちる
ですが月曜日に「A-10 サンダーボルトII」が遭遇したバード・ストライクは、特に壊滅的な被害を及ぼし、それが元でフロリダ上空から3発の爆弾を投下することになってしまいました。
ですが幸運なことに、それらの爆弾は訓練用のダミーだったとのこと。
事故時の状況
ムーディー空軍基地のウェブサイトいわく、この事故が起こったのは7月1日の早朝で、基地からおよそ86kmほど南西の場所にて、通常訓練を行なっていたときに起こったとあります。
鳥の衝突がいかにして爆弾を投下することにつながったのはか正確なことは不明ですが、それらの爆弾は226kgのM1a-82爆弾を想定して設計された、11kgのBDU-33訓練爆弾が3発でした。もしそれらがダミーでなければ、事故の結果は大きく異なっていたことでしょうね。
本物ソックリに似せたダミー爆弾がこちらです。

見つけたら連絡を!
空軍は投下(と着弾時の不発)が不慮の事故だったため、正確な場所がどこなのか、確かなことを把握していません。ですが当局は「サワニー・スプリングス近くの129号ハイウェイから2kmほど西の周辺」ではなかろうか? と見当をつけているようです。
基地は市民に対し、もし発見しても自己判断で対処しないよう注意喚起を促しています。なぜなら訓練用なので爆発しないものの、ちょっとした花火が破裂する機構を備えているため、危険性があるから。
そしてもし発見したら、正確な場所を基地に連絡するようお願いもしています。加えて、回収されるまで他人が近寄らないようにして欲しい、とも。
鳥の衝撃も凄まじいようですが、早くダミーが見つかると良いですね。
Source: FAA, MOODY AIR FORCE BASE