最新でもオリジナルでもないコンテンツが目白押し!
Amazonは本日、「Prime Video VR」をOculus Quest、Oculus Go、Gear VRでローンチすると発表しました。これらのゴーグルには専用アプリをインストールできるようになり、アプリ内では音声検索もできます。これに伴って、Prime Videoには厳選された10本の360度動画が追加されています。
「Prime Video VR」でできること
Road to VRによりますと、対応ゴーグルで「Prime Video VR」専用アプリを起動すると、Prime Videoの全カタログを閲覧できるようなるとのこと。今のところアメリカとイギリスのPrimeメンバーは、VRゴーグル上でPrime Videoの全コンテンツをストリーミングできるそうです(非メンバーも購入したコンテンツをストリーミング可)。

オススメの3本
またRoad to VRには、AmazonがPrime Videoに追加された360度動画10本のうち3本をオススメ作品として推している、とあります。2017年にエミー賞を受賞したCGアニメ『Invasion!』と、2016年にリリースされた『Return to Chernobyl』、そして2018年の『Greenland Melting』です。
どれも興味深いコンテンツですが、完全に「Amazon Prime VR」のために作られたものではありません。ついでに、YouTubeでも公開されているので、もしこれらを「Amazon Prime VR」で購入するハメになる…なんてことになっていたら、知らずに買った人は「金返せ!」となるでしょうね。
加えて、これら3本はどれも単なる360度動画で、コントローラーを使ってインタラクティヴに遊べるものでもありません。これならYouTubeでイイんじゃない? って話なのですが…Amazonは以前にも、YouTubeに対抗した「Amazontube」を検討してみたり、何かと競合他社に追い付こうとするきらいがあるんですよねぇ。
Amazonならではのコンテンツが欲しい
VR元年にこれを始めていたら新しかったのに、今更、しかもわざわざVRゴーグルを使って360度動画を見るだけだなんて、やっつけ過ぎやしません?
Amazonは今後もコンテンツをじゃんじゃん追加していくつもりだということなので、せっかくなら、Falcon Heavyのブースターをがっちゃんこするタイムラプス動画よろしく、Blue Originの月面着陸船BLUE MOONが組み立てられる様子とか、乗船できる体験コンテンツとか、はたまたベゾスと「Spot Mini」のお散歩を眺めるニッチな映像とかを作れば良いのに、ねぇ?
Source: Road to VR, baobab, POINTS NORTH INSTITUTE, FRONTLINE, YouTube (1, 2, 3)