絶対ではないけど、これである程度の安心が買えます。
世界中で横行するスキミング詐欺。これはクレジットカードの磁気ストライプから、スキマーという機械でカード情報を読み取ってしまう犯罪行為です。いくつか手口がありますが、ATMのカード差し込み口に、さもATMの一部かのように合体している場合が多かったりします。
そこで抜き取られたカード情報は犯罪者の手に渡り、あなたのカードは知らぬ間にいろいろなものを購入していたりと、情報が流出するとエラい目に遭ってしまいます。
対スキミング詐欺の救世主が見参
そこで、恐ろしいスキマーから身を守る、心強いガジェットが登場しました。hackster.ioによりますと、それはATMに挿してスキマーの有無を判断する、カード型のガジェット「Hunter Cat」。

使い方は挿して抜くだけ
ネズミを狩る猫がプリントされたこのカードは、ATMに自分のクレジットカードを挿し込む前にまず挿し込み、磁気ストライプヘッドの数と間隔をスキャンするというもの。そこで点灯する3つのLEDの数により、そのATMが「安全」か「警告」か「危険」かが判断できるのです。
「Hunter Cat」はクレジットカードと同じ幅と厚みですが、マイクロチップや電池、LEDなどを搭載する必要がある分、少し長くなっています。お財布から少しハミ出してしまうかもしれませんが、携帯しやすいので手軽に自分の銀行口座を守ることができますね。ただこれが完璧というワケでないので、もしATMが少しでも怪しい場合は係の人や警察に連絡するのが良さそうです。
お値段は、今なら35ドルのところ29.90ドル(約3,230円)で、送料に5ドル(約541円)かかるとのこと。購入はサイトからPayPalで支払うようになっていますが、少なくとも購入時に怪しいATMから振り込まずに済むのは安心ですね。
カード詐欺の手口
横道に逸れますが、筆者も知らぬ間に海外の通販サイトで知らない買い物をしていたことが発覚した、とカード会社から連絡を貰ったことが一度ありました。どうやら原因は、ランダム生成したカード番号と、裏面に書かれたセキュリティーコードがたまたま一致したからであろう、とのこと。その返金および新番号でのカード再発行はして貰いましたが、アチコチの決済情報を変更するのが大変だった想い出があります。
もうひとつ、ブラジル滞在中に3,000円ほどの長距離バスのチケットを買おうとカウンターでカードを出したら、「使えない」と返されたことがありました。その日の内に国際電話で日本のカード会社に問い合わせると、ちょうどチケット売り場にいた時間帯に「3,000万円近い引き落としを検知」したため、「安全のため自動で取り引きを停止」したという回答を得ました。これはすぐ本人確認をして解除して貰いましたが、チケット売り場のオヤジも随分大胆なことをしたもんだ、と今では笑い話となっています。まさかゼロを余計に4つも押すとはねぇ……。
以上のように自衛しようにも難しいカード詐欺ですが、「Hunter Cat」を使えばATM使用時の不安がひとつ解消できるかなと思います。
Source: Electronic Cats, Twitter via hackster.io