ラジコンのドゥカティ・バイク:テクノロジーが詰まりまくったオモチャ

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ラジコンのドゥカティ・バイク:テクノロジーが詰まりまくったオモチャ
Photo: Andrew Liszewski (Gizmodo)

オモチャをあなどってはいけない。

オモチャ好き、バイク好き、Ducati(デゥカティ)好き、そしてテック好きも満足できるラジコンができました。オモチャは子どもだけのものとは限らない。Spin Master Ducati Upriser。むしろこれは大人向けじゃないでしょうかね。米Gizmodoがさっそくレビューしてきました。


子どもをターゲットにしている会社から、これはと唸るイノベーションがでてくるのはそうそうあることじゃありません。トイメーカーのアップデートは、ちょっとしたマイナー機能か見た目のメイクオーバーがほとんど。そんな中、Toy Fair 2019で発表されたSpin Master Ducati Upriserも、どうせただのラジコンバイクだろと思っていたら違いました! とんでもなかった! 完璧とはいえないまでも、オモチャのバイクが2輪で自分でバランスするのを見るのはなんとも不思議。まるでマジック。とってもワクワク感&満足感があります。

Spin Master Ducati Upriser

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Photo: Andrew Liszewski (Gizmodo)

これは何?:自立バランスRCバイク。まさかの後輪走行も可!
価格:150ドル
気に入ったところ:自分でバランス
残念なところ:平らでなめらかな場所じゃないと走れない

5年前、空港で見たある光景がヒントに

ラジコンのオモチャは、むかーし昔からあります。YouTubeに山ほど動画があがっていますが、そもそもYouTubeがない時代からあるオモチャの基本アイディア。さらに、自立する、自分でバランスをとるというのも、最新アイディアではありません。ただバイクが自立するのは、普通はある程度のスピードを出したときだけ。速度が落ちれば、コテンと横転する運命にあります。

Spin Master Ducati Upriserの魅力は、ここにまったく新しいアプローチをかけたところ。本オモチャを手がけたDaryl Tearne氏は、Spin Masterシリーズを10年以上担当。Ducati Upriserのアイディアは、ある日のLAの空港での待ち時間、ぼーっとグランドスタッフの動きを見ている時に閃きました。飛行機にカーゴコンテナを乗せる特別仕様のマシン、これに目がクギ付けになったといいます。

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GIF: Kai A. Hortmann - YouTube

スーツケースを乗せるベンルトコンベアとは違い、カーゴコンテナを持ち上げるマシンは、複数の埋め込み式ホイールを回転させることで、重くて巨大なコンテナをなんなく運びます。この全方位型ホイールは、フォークリフトなど比較的狭いエリアで働く乗り物にも使われる仕様。Tearne氏は、この運動性はバイクにも活かせるのではないかと考えました。

空港であの光景を見てから5年。アイディア、コンセプトを商品化するまで、Tearne氏とデザイナー&エンジニアチーム、他社関係者まで巻き込んで長い時間取り組んできた結果がSpin Master Ducati Upriser。長い月日の中で、5年前にはTearne氏が考えもしなかったようなアイディアがさらに浮かび、オモチャに採用されました。

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全方向に回転するホイールが、しゃれたトリックを決めることを可能にしています。
GIF: Andrew Liszewski (Gizmodo)

Ducatiとタッグを組んだSpin Masterチーム。UpriserのデザインはDucatiのPanigale V4にインスパイアされたもの。最大の魅力は見た目だけでなく、それが実際に動くということ。後輪には進行方向から見て垂直方向に回転する16の小さなホイールがあり、これが前後だけでなく、横にも同時に進むのを可能にしています。16のホイールは回転エンコーダーに接続されているので、微細な動きも感知できます。ここにボディに搭載された加速度計があいまって、イノベーションともいうべきラジコンバイクが生まれたわけです。

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Ducati Upriserを立てて数秒キープすると、自動的にバランスをとるようになります。
GIF: Andrew Liszewski (Gizmodo)

デザイナーも途中まで可能と気づかなかった後輪走行!

このオモチャのメインかつ最大の機能は、繰り返しますが自立バランス。バイクを数秒持ってサポートしてやると、その間にセンサーがバランスをとりはじめます。シンプルながら、何度やっても、何度見ても感心してしまいます。何度でも遊びたくなっちゃう、これオモチャにとって最高の要素ですよね。

バイクの運転=コントロールも簡単。タッチスクリーンではなく、ジョイスティック付きのコントローラがついているのが嬉しい。後輪の全方位型ホイールのおかげで、停車状態から360度方向転換できるので、従来のバイクよりも操作が容易に感じます。走りだすとけっこうスピードでるので、クラッシュには注意。

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Photo: Andrew Liszewski (Gizmodo)

コントローラのショルダーボタンで、後輪走行! 自立バランスがすごい。これは、開発してみるまでデザイナーたちもできるとは気づいていなかった走りだそうで、それほどこのバイクが予想以上に革新的ということ。

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ボタンひとつでウィリー走行できます。
GIF: Andrew Liszewski (Gizmodo)

開発に5年かけたとはいえ、Ducati Upriserにはまだ初代っぽさはあります。つまり、改善の余地があるということ。

遊んでみた最大の不満は、走らせる場所にちょっとでも段差や凹凸があると厳しいこと。屋外での走行は上手くいかないこともたびたび。ちなみに、コントローラには平なスムーズ道、ボコボコ道のオプションがついてますが、あまり役だっている気はせず。自立バランス自体はどこでも問題ないのですが、走らせると道によって横転しやすい。屋内のフローリング以外では、ウィリー走行は成功しませんでした。

このスピードを考えると、外で思いっきり走らせたらどれだけ楽しいか。150ドルという価格を考えても、子どもよりは大きなお友だち向け。だからこそ、走りが制限されてしまうのがもったいない!

まとめ

・ラジコンオモチャにつまった素晴らしき自立バランステクノロジー
・後輪走行は何度みてもサイコー!
・ちょっと小さめではあるものの、コントローラがついているのもいい
・なめらかな道もラフな道も走行できるとうたってはいるものの、屋外や凹凸ありの道は難しい。後輪走行は屋外のアスファルトではほぼ無理
・150ドルというそれなりのお値段

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