データを読むのが苦手な人はポラールのIgniteスマートウォッチがいいかも

データを読むのが苦手な人はポラールのIgniteスマートウォッチがいいかも

初めてフィットネストラッカーを使うとなると、画面上のあらゆる数字に圧倒されるかもしれません。それぞれの数値の意味が分からないと、すぐに飽きてしまうなんてことも…。

Polar(ポラール)と言えば詳細なトラッキング指標で知られていて、本格的なアスリート向けのウェアラブル端末を作っているという印象があります。しかし、新作スマートウォッチ Igniteは、データが不得意で運動は週末だけといったタイプの人向けに作られたような印象を持つ製品です。

ルックスも操作もスマートに

190703polar
イエローは嫌いじゃないです。画面は新機能FitSpark。
Photo: Polar

まず始めに、IgniteはPolarのこれまでのスポーティーな美学をもっと控え目にトーンダウンしています(Polar M430を見てください、繊細なデザインではないですよね)。

パッと見だとIgniteは普通の腕時計のように見えます。ホワイトかブラックのバージョンを選べばなおさらのこと。イエローのバージョンはそうは言えないものの、丸いディスプレイのおかげで、袖の下に隠したくなるようなケバケバしい代物というより今っぽくてカラフルなデザインになっています。

そしてIgniteではカラーのタッチスクリーンとボタンが1つになったことで操作がシンプルに。従来のPolar製ウォッチはボタンに依存しており、何を押すか覚えるのは慣れが必要だったので、この変更点は歓迎すべきものです。

機能はたっぷりあります

だからと言って、Igniteは機能面でケチっているわけではありません。

価格は230ドル(日本販売価格:2万7,800円税別)ですが、Polarいわく同製品には夜間の心拍数計測、改良された睡眠トラッキング機能、呼吸エクササイズそしてパーソナライズされたトレーニングガイダンスを導入しているとのこと。

ハードウェア面では、他のPolar製トラッカーで使われているのと同じ心拍計測センサーが搭載されており、100以上のスポーツ種目に対応しています。さらにIgniteにはスイミングのトラッキング、ランニングインデックスとランニングプログラムというPolarのスマートコーチング機能も搭載。ランニングインデックスはこれまでのランニング記録に基づいてランニング最大酸素摂取量(VO2max)の推定値を算出、ランニングプログラムは5キロ~フルマラソン向けの個々に合わせた無料のトレーニングガイドです。

運動や睡眠を総合的にスコア化してくれる

SleepPlus
Image: Polar Japan

Polar Igniteのいちばん面白い点は、何といってもユーザーへのデータの示し方。

睡眠トラッキングでは、睡眠スコアのシステムを取り入れています。各睡眠ステージの睡眠時間や各種心拍数のデータに基づいた一晩の睡眠スコアが提供されるということです。さらに、Nightly Rechargeという睡眠スコアと自律神経系(ANS)のステータスを重ね合わせた指標も導入。Polar社の広報は、ANSをトレーニングからの体の回復状態を測定するため心拍数、心拍変動と呼吸数を組み合わせたものだと説明してくれました。Nightly Rechargeの背景には、睡眠と体の健康状態にもっと包括的な視点を取り入れるという意図があります。

睡眠スコアとNightly Rechargeに応じて、Igniteは有酸素運動をすべきか、筋力強化トレーニング、あるいは体幹など他のアクティビティを勧めてくれます。Polarがトレーニングガイダンス機能として加えた FitSparkは、Igniteのみの搭載だというウワサです。

こういった機能はそれぞれ単体で見れば画期的なものではありません。あらゆるフィットネストラッカーやスマートウォッチが、睡眠スコアや分析そしてパーソナライズされたおススメのバリエーションを提供しています。ただ、どれ1つとして、健康状態のある側面が他の側面に影響を及ぼし、そしてそれに合わせてどのようにトレーニングを調整すべきかといったことを結び付けて全体像を示してくれるものがないのです。Igniteはリアルタイムでの睡眠とフィットネスの関係を解釈する方法を伝えようとしているようですが、それが実際に役立つかは自分たちで試してみないことには分かりません。

高機能なのにお値段おてごろ

それでも、Polarから無駄に複雑だったりとても不格好だったりしないデザインで、おてごろな選択肢が出たのはうれしいこと。それに、とにかくもっと分かりやすいフォーマットでフィットネスの指標が示されれば励みになるもの。

トラッカーによってデータが集まれば集まるほど、経験豊かなアスリートにとってもトレンドを引っ張り出すのは難しくなります。自分のデータが理解しやすいフォーマットへと翻訳されるのは良いことですし、初心者が自分のトレーニングプランを組み立てる際のあてずっぽうはいらなくなります。

ありがたいことにウェアラブルメーカーたちは、文脈のないデータは役に立たないと理解したようで、例えばAppleFitbitはデータをもっと直感的に示せるようアプリを改良しています。

今のところPolar Vantage Mがフィットネス視点で見たお気に入りのスマートウォッチとなっていますが、それは運動中や長い目での進捗を確認しやすくするためプラットフォームを刷新したというPolarの最近の取り組みによる部分もあります。Fitbitもシンプルでいて素晴らしいお手頃価格な選択肢ですが、トレーニングのガイダンスとなるとそれほど充実していません。同じようにApple Watch Series 4も改良されたフィットネス機能を提供していますが、有用な情報は限られていて、いまだに睡眠トラッキング機能はサポートされていませんからね。

海外ではすでに発売中のIgnite、日本の販売は7月下旬の予定です。

Source: Polar(1, 2), Wareable,

Polar Ignite ほしい?

  • 0
  • 0
POLER

あわせて読みたい

powered by