拾った小枝で作ったロボットが自力で歩く! けなげな姿に感動が止まらない…

  • author Andrew Liszewski- Gizmodo US
  • [原文]
  • R.Mitsubori
拾った小枝で作ったロボットが自力で歩く! けなげな姿に感動が止まらない…
GIF: Azumi Maekawa - YouTube

木の枝が起き上がって歩くなんて、ディズニー映画みたいだ。

先日、ボストンダイナミクスが開発した二足歩行ロボット「ATLAS」が話題になりましたね。障害物が置かれた試験コースでバク転動画が公開され、「すげーっ」と世界中で注目されました。ただ、一見難なく技をこなしているようでも、実は何千時間におよぶ開発やテストのたまものです。

同じように試行錯誤するロボットでも、こちらは一風変わった「枝ロボット」。その辺の木の枝を集めて作ったもので、床を這いつくばって前進する姿は見ていてなんとも不憫で胸を打ちます。でも、憐れむことなかれ。実は「ロボットが自分で動き方を学習する」というロボット工学の未来を体現する、すごいやつなんです。

このロボットは、ディープラーニングとAIを研究するPreferred Networksという企業と東京大学研究チームが合弁事業の一環として開発したもの。サイズや形状、枝の種別などにかかわらず、AIとディープラーニングを駆使して、自力で動く方法を探します。

まずは、ロボットのもとになる枝の重さを量り、3Dでスキャンしてディープラーニングネットワークに情報をアップロードします。形状とサイズ、そして枝同士を接続するサーボモーターの種類と可動域といった詳細情報を入れると、AIはプロトタイプの動き方をシミュレーションし、一番長く歩ける方法を探し出します。それをもとに何百万回も七転八倒を繰り返して、ついにA地点からB地点まで進めるようになったのです!

まあ、動きはやっぱりぎこちないんですけどね。

ATLASが華麗な技を覚えるのとは違い、この枝ロボットが歩けるようになるまでに、人間はほとんど手を貸しません。研究者チームは、枝が折れるような動きをしないよう注意する程度。なにせ、その辺の枝ですから、カーボンファイバーなどの新素材と違ってすぐポキッと折れちゃうんですよ。

ただ、このロボット、一体何の役に立つの?って疑問ですよね。車を作ったり、交通整理したり、倉庫で荷箱を積み上げたり…はしてくれないでしょうから。今のところ、悲哀を醸し出して人の同情を誘うくらいしかできなさそうに見えますが、実はすごいポテンシャルを秘めているんです。

将来、ATLASみたいなロボットが人間の代わりに紛争地などにいくことがあるかもなるかもしれません。その現場で、腕や脚といった部品が1つ無くなることもあるでしょう。そんな時、その辺で見つけた木の枝などを付け替えて、しかも自分で動かせるようになったら、人間が危険にさらされることなく修理完了できるわけです。

特殊な部品やパーツがすぐに用意できない場合でも、その辺にあるもので代用して目的を達成する、という柔軟性が最大の魅力なのです!

人間にはできないこと、人間では危険なことを任せられるのがロボットの強み。サーボモーターだけあれば、なんでもロボットにできちゃう、映画さながらの時代が案外すぐに来るかも!?

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