ソニー「WF-1000XM3」じっくりレビュー:静けさ、音質、つけ心地、いいアンドいい!

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  • author Adam Clark Estes - Gizmodo US
  • [原文]
  • そうこ
ソニー「WF-1000XM3」じっくりレビュー:静けさ、音質、つけ心地、いいアンドいい!
Photo: Adam Clark Estes (Gizmodo)

絶賛しかない。

7月13日に発売されたソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」。米Gizmodoのハンズオンレビューで高評価。発売後ソッコー購入したギズモード・ジャパン編集部でも、不満が「ちょっとでかい」くらいしかない超高評価。売り切れ店舗続出との話も聞こえており、高評価の嵐です。今回は米Gizmodo編集部のじっくり使ってみたレビュー。発売から約2週間、どうですか?


ソニーはここ数年、殻を破って新しい世界をひらこうと努力を重ねてきました。ノイズキャンセリングヘッドホンでの大成功を、そのままシュシュっと小さくしてポケットに入るサイズへ。そう、ノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホンです。230ドル(2万5880円)のWF-1000XM3は、最新ノイキャン技術がミニサイズが詰まった一品。この市場で類を見ないすばらしいイヤホンになっています。

WF-1000XM3

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Photo: Adam Clark Estes (Gizmodo)

これは何?:ノイズキャンセリングワイヤレスイヤフォン

価格:230ドル(2万5880円)

良い:ノイキャン良&音すばらしい!

残念:ケースでかい、接続がほんのちょっとだけどイマイチ

見てすぐ思うこと、そこそこデカい

まず最初に絶対思うこと、それは完全ワイヤレスイヤホンってそんなに小さくないのねということ。充電ケースはほぼタバコの箱サイズ、イヤホン自体もキャラメルコーンくらいはあります。

この大きさになってしまうのは理解できますが、AirPodsのようなコンパクトさやなめらかさはありません。WF-1000XM3は、ソニーのヘッドホンWH-1000XM3と同じシリーズなので、デザインも同じ流れが組まれています。つまりゴツめデザインになってるわけです。

ただ、AirPodsにあるような近接センサ(装着すると電源オン、外すと再生停止する機能)も搭載していますし、それを含めたこのサイズです。

ノイキャン性能の高さが群を抜いている

イヤホン自体の大きさは0.5インチ(約1.27センチ)で耳にぴたっとフィット。もちろん、イヤホンの一部は外にでているわけですが、これはBose Soundsport Freeみたいに野暮ったくない。また、Jabra Elite 65tほど空気も通さないぴったり感というわけでもない。

ハンズオンのときは、フィットは少し緩く、地下鉄などかなりうるさい場所では完全にノイキャンはできないと感じたのですが、使い慣れるとこれ解決します。シリコンのパッドが数種類あるので、ここから完全に自分の耳にフィットするサイズを選べば問題無し。今は、地下鉄でもサイレント暮らしできています。

静けさ、それがWF-1000XM3の何よりの魅力。今まで試したどの完全ワイヤレスイヤホンよりも、ノイキャン性能がすばらしい。そもそも、完全ワイヤレスイヤホン市場では、ノイキャンついていないものを多いですから。

あの小さいなかに、バッテリーやらノイキャン技術やらを詰め込むのは至難の技。確かにWF-1000XM3は小さくない、今までレビューしたモノの中で最小ではない。しかし、その分、1度の充電で6時間再生OK(ノイキャンON時)のバッテリーが入っていますから、このサイズも許せます。

充電ケースにはプラス18時間分のバッテリーを内蔵。ちなみに、ノイキャン機能を使わない場合はイヤホンだけで8時間、ケースはプラス24時間分のバッテリーもち。

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Photo: Adam Clark Estes (Gizmodo)

過去モデルから劇的アップデート

ソニーの完全ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホンといえれば、2017年にWF-1000Xがありました。個人的には、あれは少々不満が残りましたが、今回WF-1000XM3のはさすがあれからアップデートされただけあります。

ソニーのエンジニアいわく、ヘッドホンのWH-1000XM3に寄せて、内部構造をハード面からアップデートさせたといいます。結果、ヘッドホンと同じく、WF-1000XM3はイヤホン左右それぞれに、デジタルtoアナログコンバーダー、アンプとしての役目も担うノイキャンプロセッサQN1eチップがはいっています。

このQN1eのおかげで左右それぞれが独立してスマホ等に接続できるので、片方外して使ってもOK。さらに、これまた左右それぞれに2つのマイクを内蔵したことで、ノイキャンだけでなく通話時の会話の聞き取りやすさも実現

WF-1000Xからジャンプアップしたなと感じるところは、まだまだあります。そもそも、パフォーマンスが劇的に違う! もうね、ノイキャン性能がぜんっぜん違いますから。WF-1000XM3つけて地下鉄乗ってると、話しかけられても気づかないレベル。オフィスでうるさいなと感じたら、これを装着。また、左イヤホンをタップすると、ノイキャンモードを変更できるので、例えばオフィスだと「Ambient Sound 」モードにしておけば、話しかけられても聞こえるのでOK。

ソニーのスマホアプリを使えば、細かいノイキャン調整もユーザーが好きにできるので必要あればどうぞ。正直、WF-1000XM3がデフォルトで用意してるモードだけで十分なのでは?と感じますが、飛行機に乗る時はアプリで設定してもいいかも(WH-1000XM3ヘッドホンと違って、周辺圧力までは設定できません)。残念ながら今回のレビュー期間中に空の旅はなかったので試せず。

そもそも音質がいい。Tears for Fearsの「Bad Man’s Song」はまるでライブ。Postal Serviceの「Such Great Heights」の枯れ感と夢心地。ソニーの自然なベース重低音で、Post Maloneの「Rockstar」もすばらしい。スマホアプリには、イコライザがあるのでそこでユーザーが好きに音質のバランスをいじれるのがありがたい。ただ、WF-1000XM3は、aptX・LDAC非対応なので、そこにイラつく人はいるかも。

ノイキャン重視? ならヘッドホンがいいよ

べた褒めしてますが、WF-1000XM3のノイキャンが史上最強とは言ってません。そりゃ、ノイズキャンセリングヘッドホンには負けますから。ヘッドホンは耳を覆って遮音してくれますし。ノイズキャンセリングという点に最も重きを置くならば、それはイヤホンではなくヘッドホンにした方がいいでしょう。ただ、ノイキャンイヤホンカテゴリに限っていえば、今まで試した中でWF-1000XM3の右にでるものは皆無!

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Photo: Adam Clark Estes (Gizmodo)

毎日使うには1つ問題が

褒めちぎってはいますが、これを毎日使うかといわれると躊躇したくなる点が。WF-1000XM3って、耐水・防水性能がないようなのです。てことは、ジム通いする自分としては使いにくい。ただ、ソニーエンジニアいわく、多少の湿り気は大丈夫だろうとのことですが、230ドル(2万5880円)と思うとリスクはとりたくないというのが本音。

あとは、タッチコントロールが個人的にはあまり好きではない。タッチで再生・停止・ノイキャンモード変更ができるのですが(カスタマイズ可能)、反応がいまひとつ。0.5秒くらいのラグにイラっとしちゃう。

残念な点として触れておかねばならないのは接続。ほかのソニーヘッドホンと同じく、1つの端末にしか接続できません。これは、パソコンとスマホを切り替えて使うのが多い人には不便な仕様(※編集部注:同時接続は1台ですが、ペアリングしたことがある端末であれば、切替先の端末のBluetoothデバイス一覧からWF-1000XM3を選択するだけで切り替わります)。

あと、左右が同時に接続されず、ちょっと時差があるんですね。ここは、今後のソフトウェアアップデートに期待したいところ。

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Photo: Adam Clark Estes (Gizmodo)
左:Sony WF-1000XM3 右:Jabra Elite 65t

完全ワイヤレスイヤホンは、まだまだ新しいガジェット。まだまだ良くなるガジェット=改善の余地が今はあるということ。ただ、ソニーが技術力でノイキャン業界を牽引していくのを見ているだけでも、すごいなぁという気持ちになるのですが。イヤホンとして音がよく、ノイキャンもすばらしく、つけ心地もいい。それだけで、WF-1000XM3はべた褒めされるべきアイテムです。

230ドル(2万5880円)は、160ドル(1万7800円)のAirPodsより高い。高いけど、そこはノイキャンがあるから。オーディオ好きなら300ドル(約3万5000円)のSennheiser Momentum True Wirelessという手もありますが、WF-1000XM3は間違いなくすばらしいイヤホンです。ただ、個人的には防水という観点から日常使いするのは190ドル(約2万4000円)のJabra Elite 65t Activeですけれど。


じっくり使ってみた米Gizmodoからも絶賛の声。そこまで言われるとちょっと聴いてみたくなりません?

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