2738年後の君へ。
一度始めたら、戻らない…。人生には往々にしてそういうものばかりで、元に戻るものの方が少ない気がします。
Makuakeで出資を募っている2738年間動き続ける時計「Time Since Launch」は、そうした戻らないこと・止まらないことの意味や覚悟を得られる時計です。

まず時計の使い方ですが、覚悟を決めて(大事)手榴弾のようにピンを引き抜きます。
そして一度ピンを抜いて時計をスタートさせると、時を止めたり戻したりリセットすることはできません。カウンターがカンストする999,999日後(2738年間)まで、ひたすら時を刻み続けるのです。
現在の西暦が2019年なので、それより長い。皇暦でも2679年なのでそれでも足りない時間を未来へと刻み続けるわけです。ある意味一度きりのスタートを切るために必要な時計。本当に特別な時にだけスタートさせてくださいね。という製品ですね。
たとえば…結婚式とかですかね。
ふたりで一緒にピンを抜いて「これからの時間は、ずっと一緒だよ♪」「2738年後も一緒にいようね」と、甘いセリフも囁やけちゃう。イベントは盛り上がるでしょうし、二人の気も落ちも高まります(ちょっとクサいけどね)。
ただし…です。電池交換は必要です。

へっ!? と変な声が出た人も居るかと思いますし、その反応は正常だと思います。単3形エナジャイザーL91 Ultimate Lithium電池が2個付属していますが、電池の推定寿命は40年で、電池がなくなったら交換が必要。
バックアップコンデンサにより電池交換時にもカウントは止まらないとのことですが、電池かぁ…こいつはぁ盲点。っていうか、これソーラーにできなかったんですかね?
例えば代々引き継いでいくガジェットにしたとしても、1000年くらい先の未来って、単3電池は遺跡から発掘しないといけないものになってそうな気がするんですよね…。
「なぁ、知ってるか。このあたりは大昔にFDKという工場があった遺跡なんだ。そこではデンチという動力源を作っていたんだってさ」
「デンチ…? じゃあひょっとして!」
「ああ、我が家に代々伝わる、コレを動かせるかもしれないんだ…」
そして少年たちはデンチを求めて遺跡へと足を踏み入れる…。(続く?)