ベストChromebook決定戦:一番買いなのはどれ?

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ベストChromebook決定戦:一番買いなのはどれ?
Image: Gizmodo/YouTube

意外と結果はすんなり。

米Gizmodoの製品比較企画「Battlemodo」、今回のテーマは「一番買いなChromebook」。Alex Cranz記者によるレポートです。


Video: Gizmodo/YouTube

今買えるChromebookの中でクオリティが一番高いなのはGoogle(グーグル)のPixelbookかもしれません。1,000ドルのマシンは、まさにハードウェアとソフトウェアの見事な組み合わせですからね。ですが、これは今買うべきベストな機種ではありません。Chromebookは1,000ドルもかからないはずのもの。安くあるべきですから。そこで、お財布に大ダメージを与えずに済む、一番買いなベストなChromebookを数週間かけて探してみました。

始めに、比較する製品の種類を絞ることにしました。世の中には結構な数のChromebookが出ていて、ディスプレイの大きさやプロセッサーの種類は幅が広くて、価格帯も150ドル~1,000ドル以上にわたりますからね。

とはいえ、Chromebookに安さを求めすぎるのも逆効果。Chromebookは“本物の”ラップトップのような見た目使い心地であって、価格は一般的なラップトップの何分の一かであるべき。もしディスプレイがみずぼらしければデザインそのものが安っぽくなるし、性能が十分でないというだけでも、安すぎるChromebookはお金を無駄にしたように思えますからね。ですが、500~600ドルの価格帯のChromebook市場にまさにうってつけなラインナップがあったのです。この価格帯のマシンはデザインがよく、ディスプレイの質もよし、概してそれほど低価格な感じはしません。

そこで大手Chromebookメーカーに連絡して、500〜600ドルの価格帯で一番のマシンを編集部に送ってもらうよう頼みました。そうして今回Battlemodoにエントリーする6機種が以下のとおりに決定!

これらは、メーカー各社がその価格帯で生産できる最高の製品だと考えたデバイスであって、あらゆる面でたくさんの違いがありました。Lenovoのディスプレイは15.6インチと大型ですが、Dellは11.6インチと小さいです(他の機種は12.2~14インチでした)。プロセッサーは遅いのだとCeleronやPentium、速いのだとi3でした。

ネタバレをすると、競合製品の中で突出していたのは570ドルのAsusのChromebook Flip C434でした。では、なぜこの機種がトップになったのか? まったく共通点のないデバイスたちを、ユーザーエクスペリエンス、スピードそしてバッテリーの持ちの3つの観点で比べてみました。

ユーザーエクスペリエンス

お手頃なChromebookにおいて、絶対に欠かせないのはユーザーエクスペリエンスの良さ。廉価なデバイスはさらに無駄を省いて、デザイン上の欠点が多く、高級なデバイスよりも不格好で重くなりがちです。

HP Chromebook X2は遠くから見ると、かっこよさげなChromebookです。でも近づいてみると、キーボードケースのついた分厚いタブレットなんだと気づきます。重さがあって、バランスがとれてなくて、タイプするたびにキーボードは音を立てるのです。

Lenovo Yoga Chromebookの問題点はまた別にあります。15.6インチのディスプレイは大きいので、タブレットとして使うのはとても滑稽な感じがします…。そして比べたChromebookの中で一番大きくて重い機種ですし、今時はリュックに押し込むならもっと小さくて軽い機種のほうがよいと思います。

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Photo: CJ Dominguez(Gizmodo US)
Dellはベゼル幅が一番広くて画面が小さくて、不格好でした。

Acer Chromebook 514は見た目も使い心地もまともなラップトップみたいでしたが、仕上がりが安っぽいと感じました。比べている機種の中で唯一、タブレットとしては使えないChromebookです。

Samsung Chromebook Plus V2とDell Chromebook 3100はどちらもすぐにラップトップからタブレットへと切り替わりました。ですが、Dellは比較するChromebookの中で一番広いベゼルとどっしりとしたデザインのせいで、ユーザーが欲しがるような一般的なChromebookよりもかさばるように感じました。Samsungはよっぽどマシな12.2インチディスプレイを搭載し、デザインもはるかに上等でしたが、私たちのベストチョイスからは後れを取りました。

Asus Chromebook Flip C434はアルミニウム製の本体に超細幅ベゼルの大きなディスプレイで、高価なデバイスのように感じられました。14型のディスプレイが13型サイズのデバイスに収まっているんですよね。キーボードは少し弱いですが、タッチパッドは反応が良かったです。この機種をタブレットモードで使ってみて、話にならないと感じることはなく、比較したほとんどの機種からの息抜きになりました。Flip C434は唯一、大きな妥協を感じなかったChromebookなので、この対決の勝者に決定です。

勝者:Asus Chromebook Flip C434

スピード

Chromebookにおいてスピードは重要。Windows、LinuxあるいはmacOSほど重要でなくとも、ネットサーフィンに鈍さを感じたくないのであれば大切です。

残念ながら、Chromebookのスピードをテストするのは結構難しいことです。最もCPU使用率の高いタスクのほとんどはクラウド上で行なわれ、ハードウェア上で日々行なわれていることは、それほどきついものではないからです。パフォーマンスをざっと把握するため、ベンチマークを測定することに。まずはスプレッドシートのソートや画像編集、文書作成といったウェブ上でのタスクを処理するスピードをテストするために設計された、ブラウザベースのベンチマークWebXPRT 2015を利用しました。さらにCPUとGPUに負荷をかけるテストをいくつも実行してスコアを出すように設計された統合的なベンチマークソフトのGeekbench 4も使いました。

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Image: Alex Cranz(Gizmodo US)
Geekbench 4はCPU、GPU、RAMにストレージ速度を分析するために設計された統合的なベンチマークソフトです。シングルコアテストではCPUのシングルコアのパフォーマンスにフォーカスしたもの。点数は高いほど良い。


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Image: Alex Cranz(Gizmodo US)
Geekbench 4はCPU、GPU、RAMにストレージ速度を分析するために設計された統合的なベンチマークソフトです。マルチコアテストはCPUの全コアのパフォーマンスにフォーカスしたもの。点数は高いほど良い。


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Image: Alex Cranz(Gizmodo US)
WebXPRT 2015はコンピューターのブラウザが画像のサイズ変更、テキスト編集そしてスプレッドシートの管理などのタスクを行っている時の処理速度を分析するブラウザベースのベンチマークです。点数は高いほど良い


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Image: Alex Cranz(Gizmodo US)
Geekbench 4はCPU、GPU、RAMにストレージ速度を分析するために設計された統合的なベンチマークソフトです。ComputeテストはGPUのパフォーマンスにフォーカスしたもの。点数は高いほど良い。Samsungはテストできませんでした。


この対決で驚くようなことはあまりなかったです。Lenovoが最もパワフルなCPU、第8世代のCore i3プロセッサーを内蔵し、各ベンチマークで易々と最高スコアを叩き出したのです。その次にパワフルなCPUを搭載していたAsusとHPが次点。Samsung、AcerとDellは軟弱なプロセッサーで後れを取ってしまいました。

勝者:Lenovo Yoga Chromebook

バッテリーの持ち

スピードを考えるのは大事ですが、Chromebookにおいてもっと大事な要素はバッテリーの持ちです。プロセッサーの遅さには毎回気づかなくても、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のファイナル・シーズンのイッキ見している最中でバッテリーが切れれば気づきますからね。

Chromebookのバッテリーの消費は、これまでラップトップ、スマホそしてタブレットをレビューしてきた時と同じ方法でテストしました。まず、ディスプレイの明るさを200nitsに設定。比較するために用意した機種はどれもが画面サイズや明るさの最大値が異なり、ディスプレイが光を放出するほどバッテリーは早く消耗してしまうので、できるかぎり互角にしたかったのです。

次に不必要にバッテリーを消費する可能性のある通知、Bluetooth、キーボードのバックライト、その他の細々した設定を切りました。そして最後に私の日曜の朝を再現して、各デバイスが力尽きるまでYouTubeを全画面表示で流しておきます。

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Image: Alex Cranz(Gizmodo US)
バッテリーの持ちをテスト(分表示)

スピード対決の時と同じように、びっくりするような結果ではありませんでした。Dellは一番小さなディスプレイですし、バッテリーの持ちが優れているラップトップを製造することで有名なメーカーですからね。そのため、13時間33分とバッテリーの持ちが一番よくて当然でしょう。Acer Chromebook 514は全機種の中で最も基本的なモデルですが、9時間10分で2位にランクイン。3位はAsus Chromebook Flip C434が8時間24分でした。その他の機種はすべて8時間以下という結果に。

勝者:Dell Chromebook 3100

総合勝者

スピードで一番だったのはLenovo、バッテリーの持ちがよかったのはDell、そしてユーザーエクスペリエンスが最もよかったのはAsusと、3つの対決でそれぞれ勝者が異なるという結果になりました。Battlemodoのゴールは一番買いなChromebookを見つけることですから、当然、タイスコアを破る必要があります。そこで、全機種の各対決での順位を見てみたところ、平均してAsusはLenovoやDellより高い順位にランクインしていたのです。バッテリーの持ちでは3位、スピードではベンチマーク次第で2位か3位でした。

それに加えて、繰り返しますが、使い心地が最高なんです。Asus Chromebook Flip C434は最初の対決では大きな差をつけて勝利、そして全体的なパフォーマンスの良さを考えると、頭を悩ませずとも一番買いなChromebookとして同製品を挙げるでしょう。570ドルと法外に高いわけでもなく、見た目も使い心地ももっと高価な感じのするChromebookでいて、パフォーマンスとバッテリーの持ちのバランスが取れている製品です。

勝者:Asus Chromebook Flip C434

…ということで、3つの対決全部で平均してよいパフォーマンスを叩き出したAsus Chromebook Flip C434が一番買いなChromebookに決まったのでした。

Source: Asus, Lenovo, Dell, Acer, HP, Samsung,

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