迫るXデー? どこまで中国政府は香港のデモを抑え込んでくるか

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迫るXデー? どこまで中国政府は香港のデモを抑え込んでくるか
Image: Anthony Kwan / 特派員 / Getty Images

最悪の事態も?

香港で長期化している大規模デモは、ついに警察が実弾を発射するなど、ますます激しさを増してきています。一向に沈静化する様子はありませんが、このままいくと、どのような展開が待ち受けているのでしょうか?

SNSによる情報操作か。中国政府は反論

中国政府が香港デモを抑え込むために暗躍している様子は、すでに不気味なFacebookTwitterでの情報操作からも明らかになっています。中国の国内では、FacebookもTwitterも自由に使えないにもかかわらず、当の中国政府の関係者は、海外で自由に使っては、意図的にデモ活動などを妨害したり、参加者の結束を弱めたりするための情報を積極配信。その事態を重く受け止めて、FacebookやTwitterは、不自然に中国政府が宣伝工作に利用したとされる何百ものアカウントを削除しました。また、中国の国営メディアによる、広告掲載を通じた情報操作の影響力を排除する方針も発表されています。

中国の国営メディアが、SNSのプラットフォームを活用して海外情報発信するのは、なんら間違ったことではない。なぜ一部の企業(FacebookやTwitterを指すと思われる)が、こうした過剰な反応を示さねばならないのか、まったく理解できない。なにか痛いところでも突かれたのであろうか?

今回のFacebookやTwitterの措置に対して、中国政府外交部Geng Shuang大臣は、臆面もなく抗議する姿勢を示しました。海外で生活している中国人の留学生や移住者らが、中国政府を支持し、香港のデモなどを批判する意見を投稿発信したとしても、なんら不自然ではないはずだと語り、意図的な中国政府による宣伝工作という非難に反論した形ですね。しかしながら、こうした普通に海外の中国人が用いているアカウントは、いずれも削除されておらず、やはりここ最近、中国政府の関係者とみられる人物たちが一斉に偽アカウントで情報操作していたとされるものばかりが削除された模様ですよ。

9月の初週が軍投入のXデー? そのワケ

なお、SNSでデモ参加者の勢いを削ごうとして、かえって身バレ反感を買ってしまった形の中国政府ですけど、この先の戦略は、どうなっていくのでしょうか? このまま延々と香港の各地でデモが続いていきそうな気配ではありますが…。

9月の初週が人民解放軍投入Xデーともなり得る。今年の10月1日国慶節は、建国70年を祝う特別な節目であり、あらゆる抗議活動を封じるべく、これより前に中国政府は動いてくるはずだ。中国政府の上層部は、この時期に偉大なる中国の数々の業績、軍事力を誇示する祝賀パレードなどに、世界中のカメラが注目してくれることを望んでおり、香港で抗議活動が続いていることが映し出されるなど、決してあってはならないことだと考えている。

このほど香港立法会Michael Tien氏は、Bloombergの取材に対して、このように語ったとされています。かなり中国政府寄りとされるTien氏ではありますが。

一部では、香港境界に中国の人民武装警察の部隊も集結していると報じられており、ますます香港情勢は緊迫感を増してきました。天安門事件悲劇が繰り返されないことだけは願いたいところです。


Source: Bloomberg

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