北欧カメラを中国価格で殴り込み?
結構テンションあがるニュースです。ドローンでおなじみのDJIが中国でレンズ交換式ミラーレスカメラの意匠権を取得していました。つまり、DJIが今後、ミラーレスカメラの新製品を出す可能性があります。Osmo PocketやActionで小型カメラには意欲的なDJIでしたけど、ついにここまで来たか!
中国のデータベースから判明
One more thing, DJI is developing a new mirror less camera competing with SONY A7 series. pic.twitter.com/RQvRjk5StW
— OsitaLV (@OsitaLV) August 1, 2019
今回のニュース、僕自身もこの方のツイートで知ったのですが、詳しい情報が知りたく中国の専利データベースで検索しました。

するとDJI(中国語で、大疆创新科技有限公司)のデータがヒット。

詳細を見ていくと、ツイートで見た図面だけではなく詳細な3Dモデルも確認できました。
今回DJIが取得した知的財産権は7月26日に開示されていて、種類としては「意匠権」。意匠権とは、新しい技術を守る「特許権」に似ている権利で、新しく独自性のあるデザイン(意匠)に対して、一定期間その意匠を独占できるもの。
つまり、DJIが本当にレンズ交換式カメラを発表する予定であれば、このデザインのまま発売される可能性が十分ありえます。
X1Dにそっくりなのだが…

で、お待たせしました。みなさんがうずうずしている、このデザインですけど。はい、笑っちゃうくらいHasselblad(ハッセルブラッド)の「X1D-50c」シリーズにそっくりですよね。
X1D-50cとはハッセルブラッドが2017年から販売している中判デジタルミラーレスカメラのこと。ちょうどこの夏に2世代目の「X1D II 50C」が発売されます。

ほんとにX1D-50cシリーズとそっくりなんですよね。前から見たときにマウント周りが真四角に見えるところや、軍艦部の独特な面取り、モードダイアル全体を押し込んでロックする構造や、右手ですべてアクセスできる背面ボタンなどなど…。というかX1Dそのまんまです。
とはいえ、若干違うところも。

なんと! X1Dにはない、スティック型のコントローラーが付いてる! これ来たらまじでありがたい!
あと! モニターの下に指を引っ掛けるサムシングが…。これはオリジナルのX1Dにはないチルト液晶くるかもね。これに気づいたときニヤケちゃった。背面ボタンの数や、側面のSDカードや、外部端子にアクセスするためのフタの数も違いますね。
本当のコラボはここからか
DJIは2017年にハッセルブラッドを買収しているので、デザインが似通っているのはその関係でしょう。なるべくハッセルの資産を運用していく方針。というかハッセルを買収した割に、DJIのドローン「Mavic 2」のカメラに採用したくらいで、あんまりコラボ感なかったし、本当にDJIがやりたかったのはこういうことなのでは。
X1Dは中判センサーですが、果たしてDJIはこのデザインにどんなスペックを詰め込むのか? DJIのユーザー層的に「中判はないだろ…」って感じですが、みなさんどう思いますか?
ちなみに今回の意匠は、中国のデータベースから、公布(公告)号に「CN305275876S」と入力すると出てきます。