Fitbit Versa 2ハンズオン:Apple Watchの独占に風穴が空くかも

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Fitbit Versa 2ハンズオン:Apple Watchの独占に風穴が空くかも
Image: Alex Cranz (Gizmodo)

牙城を崩せるか?!

着実に進化を遂げてきたFitbitのスマートウォッチ『Versa』。どうやら最新のVersa 2は、Apple Watchの独占状態に風穴を開けられるかもしれません。米GizmodoのAlex Cranz氏によるFirst Lookです。


新しいFitbit Versa 2は、過去のFitbitのスマートウォッチの問題をかなり意識しているようです。先日発表されたこの最新作は、過去のVersaシリーズの問題の多くを解決しつつ、以前から好まれてきた特徴もしっかり備えています。

過去同様、これはApple Watchにそっくりだけど、それよりはるかに安いのが売りのスマートウォッチです。さらに今回はAlexaも備わり、AppleやGoogleのウォッチの代替としてより手堅い物になりました。

初代Versaは、Fitbitによる初の安価で見た目の良いスマートウォッチでした。Apple Watchよりはるかに安く、電池の持ちも良く、フィットネストラッキングはより優れていました。ただ、Apple Watchのもつエコシステムや、優秀ないくつかの機能が欠けていたのです。

Versaライトエディションは価格と機能をより削ぎ落としましたが、「Appleのデバイスが嫌な人のためのスマウォ」とまでは行きませんでした。しかし、Versa 2はそんな問題に真摯に向き合っているようです。

ディスプレイが大幅に進化

9月15日から200ドル(約2万1000円)で発売されるVersa 2は、驚くほど先代Versa(とApple Watch)に似ています。今回は、常時ONのディスプレイにアップグレードされました。つまりディスプレイを点けるのにボタンが必要なく、画面を顔に向ければ表示されます。ということは先代より電池の持ちが悪いかもしれませんが、Fitbitによれば一度の充電で数日はもつそうです。ちなみに、私のApple Watch Series 4は1日しかもちません。

Fitbitは今まで、競合機種に比べてディスプレイが劣っていました。大きなベゼルに小さなスクリーンで、美しい画面よりも電池のパフォーマンスを優先してきたからです。フィットネストラッカーとしてはそれでも良いのですが、スマートウォッチはもっとラグジュアリーさを求める層を狙った物なので、それでは必要以上に安っぽく見えてしまいます。もっとも、200ドル、またはそれ以下で買えたので常にスマートウォッチの中でも安い部類だったのですが。

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Image: Alex Cranz (Gizmodo)

しかし、今回のディスプレイは大きな進歩です。新しいAMOLEDディスプレイは明るくて読みやすく、色はリッチでフォントもシャープに表示されます。ただ、過去のVersa同様、大きくて見苦しいベゼルは健在です。一見Appleデバイスなのに非常に目立つベゼルがあるだけで、Apple Watchから王座を奪うのは難しいように見えるかもしれません。でも実際にはかなり手強い挑戦者です。

出し惜しみのないフル機能

Versa 2にはApple Watchにはない強みがあります。Fitbitのアプリを使っているので、トラッキングしたすべての情報をわかりやすく表示するという点で優れています。Apple Watchも同じくらいの情報を集めているかもしれませんが、Appleのヘルスアプリは集めたデータを有用に表示するのが下手なことで有名です。

今年のFitbitは睡眠トラッキングを改良し、0から100で睡眠を評価する「睡眠スコア」を導入しました。100の場合は相当上質な睡眠なのでしょう。また、スマート起床機能もあり、眠りが浅い時に起こしてくれます。AndroidやiOSでダウンロードできるアプリでは割と当たり前な機能ですが、わざわざダウンロードしなくても最初からそういう機能が欲しいという人も多くいます。すでに強力なフィットネスアプリに、さらに強力な機能が追加されたことは大歓迎です。

また、FitbitはVersa 2の発売後に、酸素量の変化を表示するグラフを追加する予定です。これは血流の酸素量をトラッキングし、病院に行く必要がある変化を検出する機能です。もし設計通りに機能するならば、睡眠時無呼吸症候群などに悩む人にはすばらしい機能かもしれません。

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Image: Alex Cranz (Gizmodo)

最も議論を呼ぶかも知れない追加機能が、AmazonのAlexaです。SiriやGoogle Assistantを呼び出す代わりに、VersaはAlexaを使うことができます。Versaにある唯一のボタンをホールドすると、Alexaのプロンプトが出現します。ちょっとした冗談かと思うかも知れません。「AppleにもGoogleにも頼らない。だがAmazonに頼る」みたいな。でも、タイピングにキーボードが使えないスマートウォッチでは、音声アシスタントは便利です。Amazonの商売やプライバシーへの配慮の欠如は懸念すべきことですが、Alexaの利便性は否定できません。特にまだおバカなSiriに比べると、ね。

Versa 2は、スペシャルエディションの為に機能を出し渋るのも止めました。200ドルのVersa 2は、カーボン(黒)、コッパーローズ(ローズゴールド)、ミストグレー(グレー)の三色から選べます。スペシャルエディションはコッパーローズとミストグレーの2色で、もう一本のリストバンドに、90日間分のFitbit Premium(これについては後述)が追加されます。

しかし、違いはそこだけです。NFCなどの重要な機能はすべてのモデルに搭載されます(GPSも利用できますが、こちらは携帯とテザリングした時だけです)。

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Image: Alex Cranz (Gizmodo)

FitBit Premiumに話を戻しましょう。これはFitbitが先日発表した新しいフィットネスサービスです。パイロットプログラムは今年の後半にローンチされ、登録した人はワークアウトや睡眠に関する詳細なデータが得られ、それに伴うガイダンスも受けることができます。1ヶ月10ドル(約1,060円)、1年で80ドル(約8,500円)のFitbit Premiumで、睡眠やワークアウトの細かいアドバイスがもらえるのです。例えば、ワークアウトがハードすぎたら運動の回数を調節するよう促したり、1日の特定の時間にジョギングをした時は、より良い睡眠を得ているとリマインドしてくれたりします。また、ガイダンスの一部としてチャレンジを課したり、ヘルスコーチングや、印刷して医師に見せることのできる健康レポートなどの機能もFitbitは約束しています。

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Image: Alex Cranz (Gizmodo)

パイロットプログラムは米国で今年10月に英語のみで開始され、言語や地域は徐々に追加し、完全なサービスの開始は2020年を予定しています。

新しいウォッチとサービスに加え、Fitbitは新たなスマート体重計も発表しました。Fitbit Aria Airは50ドル(約5,300円)と、同社のスマート体重計の中で最も安いものになります。これはFitbit Aria 2の130ドル(約1万3800円)の半分以下です。もちろん、安いということは測れる情報も少なくなります。体重とBMIを測ってBluetoothでデータを同期できますが、WiFiは搭載せず、体脂肪率やLBM(除脂肪体重)を測ることはできません。

Aria Airは9月の後半にリリースされ、Versa 2は9月15日です。Fitbit Premiumは先ほど書いた通り10月なので、それぞれが入手でき次第、より詳細な情報をお届けします。

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