悪しき新記録。グリーンランドでは、たった1日で125億トンもの氷がとけていた

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悪しき新記録。グリーンランドでは、たった1日で125億トンもの氷がとけていた
Image: Sean Gallup/Getty Image

こんな記録、信じたくない。

先月、グリーンランドは火災頻発に見舞われましたが、今度は先週の熱波のせいで氷床のおよそ60%に影響するメルトダウンが起きたのです。最新のデータによれば、同国は木曜日だけで125億トンの氷を失い、1日で融解した氷の量としては過去最大級だとワシントンポストは報じています。

約70年で最大量

これは破ってうれしいどころか、恐ろしくなるような記録です。Polar Portalのデータによれば、グリーンランドのメルトダウンがこんなに大規模なのは2012年以来のことで、当時は100億トン以上の氷床が海へと流出したのでした。

この憂慮すべき数字は、衛星とその他データを参照するコンピューターモデルの推定値に基づくもの。米国雪氷データセンターのシニアリサーチャーTed Scambos氏は、ワシントンポストでそのプロセスを以下のように説明しています。

「このモデルは、氷と降雪量の記録を作るために気候データと観測結果、氷床の量の純変化を用いており、とても正確です。私は、この結果を事実として受け入れますね。たった1日で125億トンが消失したというのは、1日当たりの総量としては1950年以降で最大量です」

ドバドバと流れ行く先は海

1950年というのは、氷床が1日で失った氷の量を記録し始めた年です。少し前の記事に掲載した衛星画像には、融解がどれほど広がっているのか、そして氷床の末端での雪解けの様子がハッキリと示されています。さらにTwitterにシェアされた動画からは雪解け水がとても激しくなり、勢いのある濁った川へと変わったことがわかります。ワシントンポスト紙によれば、7月の間に1,970億トンの氷が消失したとか…。

今後数カ月のうちに暑い気候が静まれば、グリーンランドの氷床は再びゆっくりと固まっていきます。しかし、125億トンもの氷が海へと流出した影響は、海面上昇といった形で長期的に現れるのです。

Source: the Washington Post, Twitter(1, 2),

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