外部GPUナシでもゲームできそう:インテルの新世代CPU「Ice Lake」ハンズオン

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外部GPUナシでもゲームできそう:インテルの新世代CPU「Ice Lake」ハンズオン
Intel最新プロセッサー「Ice Lake」検証用ノートPC Image: Harrison Weber (Gizmodo US)

期待して良さそう。

Intel(インテル)のノートPC向け第10世代Coreプロセッサー「Ice Lake(アイスレイク)」。最初の発表から5年、もともと予定されていた発売時期から遅れること3年、ついに次世代の10nm(ナノメートル)CPUは、手元で試せるところまでやってきました。Intelによると、この次世代のプロセッサは「薄くて軽量なノートPCで可能なこと」を再定義すると言います。つまりバッテリー寿命、熱性能、速度の大幅向上が期待できるということ。

米Gizmodoで、そのうちの「速度」のテストをする機会を得たため、今回そのレビューをお届けします。

実際、プロセッサを集中的に使用するタスクのスピードは驚くほど速いというわけではありませんでしたが、GPUの改善は素晴らしいようですよ。

発表から5年、待望のIntel第10世代プロセッサ「Ice Lake」はノートPCをこう変える #COMPUTEX 2019

数年前、私の向かいに座ったあるメジャーノートPCメーカーの代表が自信ありげな表情だったのを覚えています。彼のかばんの中には特別なモック(新製品の原...

https://www.gizmodo.jp/2019/05/intel-10th-gen-core-processor-ice-lake.html

今後のWindowsマシンの標準となるCPU

Intel本社からすぐ近く、アメリカのサンタクララにあるマリオットホテルの会議室で、4コアと統合されたIris Plusグラフィックスを搭載した新しいi7-1065G7 Uシリーズ・プロセッサをテストしました。

このハイエンドプロセッサーは、 Intelの新しい「Project Athena(薄くて軽量かつ超パワフルでバッテリーにも優れたノートPCのための一連の仕様)」のデバイスに搭載されています。デルのNew XPS 13 2-in-1(7390)、HPのSpecterおよびEnvyシリーズ、LenovoのThinkPadおよびYogaシリーズ、Appleの最新のMacBook Pro、主流のノートPCのほとんどにある、典型的な 「U」シリーズのCPUに対応しています。また「Y」シリーズCPUは、MacBook Airなど、より薄いデバイスや、HP Spectre Folioなど、実験的なデバイスに実装されています。

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IntelのIce Lakeラインナップ
Image:Intel

今回のハンズオンテストでは、前述の第10世代i7-1065G7、8GBのRAM、256GB SSD、4Kディスプレイを搭載したWindows 10を実行する内部ソフトウェア開発マシンを使わせてもらいました。

外部GPUを搭載したプレミアムPCに勝るとも劣らず

Huawei MateBook X Pro(2019)とHP Envy 13の2つの同様の仕様のデバイスとパフォーマンスを比較することにしました。これらのデバイスは両方ともGPUとしてIntel HD 620を搭載していますが、最近人気のNvidia MX250 GPUも搭載しています。

標準ベンチマークを実施。HuaweiとHPは2倍のRAMを搭載しているにもかかわらず、Intelデバイスはそれぞれ競合デバイスに勝利。 3D画像をレンダリングする際にCPUとGPUの速度をテストするBlender(3Dグラフィックスのソフトウェア)のベンチマークテストでも、Intelが他の2つに勝りました。Handbrake(ビデオコンバーターアプリ)を使用したベンチマークテストでも同様でした。『シヴィライゼーション VI』(ゲームソフト)のグラフィックテストでは、Intelデバイスは平均して他の2つのデバイスよりも、高速にフレームをレンダリングしました。 『オーバーウォッチ』を処理することもでき、外部GPUのないマシンで1秒あたり平均約40フレームを表示しました。

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3Dグラフィックアプリ「Blender」のCPUテスト。数値が小さいほど優秀です。
Graphic: Alex Cranz (Gizmodo US)


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「Blender」のGPUテスト。こちらも数値が小さいほうが優秀。外部GPUを搭載したライバル機に勝る性能です。
Graphic: Alex Cranz (Gizmodo US)


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ゲーム『シヴィライゼーションVI』のテスト。1フレームの描画に必要な時間をミリ秒で表しています。短いほど優秀。一番下のEnvy13はGPUをOFFにした値。
Graphic: Alex Cranz (Gizmodo)


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PCの総合力を見るGeekbenchテストのうち、グラフィックをテストするComputerの数値。高いほど優秀。
Graphic: Alex Cranz (Gizmodo US)


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Geekbenchテスト、CPUのマルチコア性能テスト。高いほど優秀。
Graphic: Alex Cranz (Gizmodo US)


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Geekbenchテスト、CPUのシングルコア性能テスト。Ice Lakeは10%ほど性能アップ。
Graphic: Alex Cranz (Gizmodo US)


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ビデオ編集ソフト「Handbrake」で4Kビデオを降るHDに変換するテスト。値が低いほど速い。
Graphic: Alex Cranz (Gizmodo US)


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ゲーム『オーバーウォッチ』を解像度1080P、グラフィック品質「高」でテストしたときの1秒あたりのフレーム数。高いほど優秀。カジュアルプレイならまあ遊べる値です。
Graphic: Alex Cranz (Gizmodo US)


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ブラウザ性能を測るベンチマークテスト。高いほど優秀。
Graphic: Alex Cranz (Gizmodo)


実際、Intelデバイスが、前世代のデバイスを超えられなかった唯一のパターンはWebXPRT 2015テストでしたが、おそらくテスト環境時のインターネットの速度によるものだと思います。複数のデバイスが接続されたホテルのインターネット環境と、米Gizmodoのオフィス環境ではテスト条件が異なります。

CPUを集中的に使用するタスクに関しては、テスト用マシンの方が少し優れていました。Intelの年次アップデートで速度の向上は期待できると思います。 特に例外的なのは、GPUに集中するタイプのベンチマークテストで、特にゲームでは著しい改善が見られました。第10世代のCPUのグラフィックスパフォーマンスは、第8世代の2倍であり、NvidiaのディスクリートMX250よりもわずかに遅いだけでした。 MX 250は、13インチ以下のデバイスがありません。これは、13インチ以下のデバイスでも、ゲームに耐えられるようになることを意味しています。

素晴らしいと思いませんか!

Ice Lakeが出そろうまでノートPCを買うのは待ち

Intelは、過去数年間、GPUの改善を目に見える形で実現できていませんでした。つまり、これまでゲーム用PCまたはワークステーションに投資しなければなりませんでした。これからは、Intelの第10世代 Ice LakeのCPUを搭載したデバイスに投資すれば良くなるというわけですよ。

ただし、パフォーマンスは異なる可能性があります。 Ice Lake CPUの出荷リストを確認すると、「G」が表示され、プロセッサー番号の後に「1」「4」または「7」が表示されます。「G」はグラフィックスを表し、「1」「4」「7」は、それらのグラフィックスの品質を表します。 1は32個のEU(execution unit/実行ユニット)を持つCPUを指し、4ならEUは48個、7個は64個のEUです。 当然、EUの数が多い方が性能が高いということになります。

グラフィックを酷使するタスクで、安価でパワーが小さいプロセッサのパフォーマンスはいかほどなのかはまだわかりません。まだ実際にこのプロセッサーが搭載されたPCを利用していないため、熱やバッテリー寿命の要素において、どれだけパフォーマンスが改善されているのかについてはこれから明かされていくことと思います。

とりあえず、今は新しいPCの購入を控えることをお勧めします。 特に新しいゲームPCを考えている人は、第10世代のCPUが出荷されるまで待ったほうが懸命かと思います。

Ice Lake 搭載マシン ほしい?

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