宇宙のかなたで岩がコナゴナに!「はやぶさ2」タッチダウンの動画が公開

  • 19,551

  • author George Dvorsky - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
宇宙のかなたで岩がコナゴナに!「はやぶさ2」タッチダウンの動画が公開
Image: JAXA | 宇宙航空研究開発機構/YouTube

動画で見ると凄い迫力!

7月11日、日本のJAXAが宇宙に送り出した小惑星探査機「はやぶさ2」が、地球近傍小惑星リュウグウに対して2度目のタッチダウン(接地)を成功させました。

もしこれで地下物質の収集が成功できていれば、陽系の起源や数十億年前の様子を解明することに繋がるかも? と期待が寄せられています。

タッチダウンの瞬間を動画で

当時は写真のみしかありませんでしたが、JAXAにより実際の時間を10倍速にした動画が公開されました。まずはそのエキサイティングな瞬間をどうぞ。

Video: JAXA | 宇宙航空研究開発機構/YouTube

YouTubeの説明では、この撮影は日本時間の2019年7月11日10:03から10:11に、搭載小型モニタカメラ(CAM-H)で撮像頻度を変えながら約7分50秒間行われた、とあります。

JAXAによるこの驚きの動画は、実は連続する静止画を繋ぎ合わせたもの。そして撮影したCAM-Hは、人々からの寄付によって製作・搭載されたのでした。

この動画は、「はやぶさ2」がリュウグウのおよそ8.5m上空にいるところから始まります。そしてすぐ降下して一瞬だけ接地し、凄い量の小石を巻き上げています。そのご「はやぶさ2」は、上空150mのホームポジションという安全が確保できる距離まで上昇し、リュウグウおよびタッチダウンをした場所をモニタリングする任務に戻りました。

リュウグウへのタッチダウン

「はやぶさ2」がいるリュウグウは、地球から2億8千万km離れた場所にある、幅870mほどの地球近傍小惑星です。1度目のタッチダウンは2月に行われ、このときはリュウグウの地表にある塵や小石といったサンプルを集めることに成功しました。

しかし今回の2度目の挑戦はちょっと違いました。それは4月に「インパクター」と呼ばれる銅製の弾丸を射撃し、リュウグウに人工クレーターを生成したあとの、露出した地表より下の層からサンプルをゲットした、というところが前回との違いなのです。

小惑星から砂利を持ち帰る理由

リュウグウのような小惑星は、太陽系の古代の痕跡を孕んでいるので、科学的にとても重要な天体と位置付けられています。なので小惑星がどのような物質で構成されているのかを知ることで、科学者たちはリュウグウ及びそのたの惑星の成り立ちをより深く理解するためのヒントを得られるのです。

地表の合成写真も公開

JAXAはまた、タッチダウン数秒前に撮影し、合成した地表の画像も公開しています。

190802_hayabusa2
Image: JAXA、千葉工大、東京大、高知大、立教大、名古屋大、明治大、会津大、産総研

これは広角の光学航法カメラ(ONC-W1とONC-W2)による画像で、左半分はONC-W1によって日本時間の2019年7月11日、10:04:57に、右半分はONC-W2によって10:04:58に撮影された、とあります。地表のガタガタでゴツゴツした様子が見て取れますよね。とはいえ「はやぶさ2」は、2度に渡るタッチダウンの間、何の障害にも直面しなかったことが明らかです。

開けてびっくり玉手箱

しかし今のところ、JAXAはサンプラーホーンにちゃんと塵や小石といったサンプルが閉じ込めることに成功したのかどうかを知りません。でも、あれだけ接地の勢いで小石が吹き飛んだわけですから、かなり楽観視していいんじゃないでしょうか。最終的には、2020年後半に「はやぶさ2」がサンプルの入った容器を地球の大気圏に放出し、科学者たちがその玉手箱を開くまでは定かではありませんが…。

観測後に帰還する予定

大仕事が終わった「はやぶさ2」は、今後もタッチダウン地点を観測するべくしばらく軌道上に留まり、願わくば宇宙規模で貴重なサンプルを携えて、地球の大気圏上空まで戻ってきます。それから大気圏には突入せずに、また長期ミッションで別の小惑星へと旅立つのです。なにはともあれ、まずは無事の帰還を待ちましょう。

Source: YouTube, JAXA

あわせて読みたい

powered by