日本でもぜひ!
バーガーキング(略してバーキン)といえば、あの肉肉しいワッパー・バーガー。厚めスライスのトマトとソース、レタスがたまらんのです。あ、私はワッパーチーズ一択ですね、チーズ大好き。
でもね、私はその 15年くらい前はベジタリアンだったんです。アメリカで動物愛護やってて、必然的にベジになっちゃって。まぁ、今は肉食なんですが、頑張ってベジやってた頃はハンバーガー屋さんを目の敵にしてたなぁ…(遠い目1)。てか、あの頃買ってた代替肉って、全然美味しくなかったなぁ…(遠い目2)。
でも! 時代は変わりました。我らがバーガーキングが、Impossible Foodのミート0パーセントパテを使った「Impossible Whopper(インポッシブル・ワッパー)」を売り出すんですって! 8月8日から米国の7000店舗で食べられるようになるらしいですよ〜。今すぐバーキンへゴー!
脂肪15%オフでコレステロール90%オフ!
インポッシブル・ミートのパテって高くつくんじゃないの?と思いますが、Impossible Foodsが提供するパテは通常の肉パテよりも1ドル高いだけ。味はほぼ肉だし、通常のワッパーより脂肪は15パーセント少ないし、コレステロールは90パーセント少ないしと、いいことだらけみたいなんです。
何より嬉しいのは、バーキンの「顧客には味の違いがわからない」という主張。これは、肉パテのように「血を流す」設計になっているから。血を流すといっても本当に血を流すわけじゃありません。これは植物や肉に含まれる「ヘム」という化合物が理由なんですって。貧血気味の人なら馴染みのある言葉かもしれませんね、「ヘム」。もう少し突っ込んで書くなら、動物に含まれるのは「ヘム鉄」で、植物に含まれるのは「非ヘム鉄」。同じヘムでも体内に吸収される鉄分は動物性からの「ヘム鉄」の方が高いと言われています。詳しいことはわかりませんが、この「ヘム」が肉と変わらない味を生み出す鍵みたい。
あ、ちなみに「インポッシブル・ワッパー」にはマヨネーズが使われているので、ヴィーガン向けではありません。ラクト・ベジタリアン向け。
ちなみに、味がどれくらい似ているのかの「味覚比較」プロモーションを期間限定で展開する予定。8月1日から9月1日まで、DoorDashとBKアプリで「Impossible」のコードを入力すると、ワッパーとインポッシブル・ワッパーの両方を7ドルで買えるんですって。The Vergeによると、ハワイとアラスカではBKアプリが使えないとのこと。アメリカにいてこのプロモーションを試したい人は、こちらをチェックするといいでしょう。
それにしてもこういうノン・ミート・プロダクトが増えるのは嬉しい限り。Carl’s JrもBeyond Meatのベジバーガーを提供しているし、White Castleもインポッシブル・バーガーを提供しているし、肉食と菜食が一緒にバーガーを齧れるようになるなんてなぁ。15年前は、Wholefoods MarketかTrader Joe'sでナッツ買ったり卵白のみの卵(?)買ったりする感じだったのに。
スーパーでも買えるようになる
あ、そうそう、このインポッシブル・ワッパーのパテはスーパーでも買えるようになるんですよ! というのも、Impossible Foodsは今までレストランにしかおろせなかったのですが、ついにFDAの認証が降りたので9月4日からインポッシブル・バーガーが店頭に並ぶようになるんですって。これでバーベキューで人参ホットドッグを作らなくてもいい!(PETAが定期的に布教しているヴィーガンメニューのひとつ。美味しいらしい)
今までスーパーで買えるベジバーガーはBeyond MeatのBeyond Burgerが主でしたが、Beyond Meatの商品ってImpossible Foodほどの肉再現度じゃないと不満の声があがったりしていたんですよね。なので、より肉っぽい代替え肉の選択肢が増えたことは嬉しいわけです(こうなるとなぜベジタリアンになりたいのかわからなくなりますが…。結局人間は肉を食べたい本能があるのかな?)
というか、こういうベジメニューって日本でもどんどん増えて欲しいです。純粋に美味しそうだし、海外からのゲストも食べ物に困らないし。オリンピック目前だし、ねぇ。あ、でもバーガーに特化して言えば、日本には豆腐ハンバーグがあるか。
Source: The Verge, BusinessWire, Gizmodo US
Reference: ILS