前評判も上々のようで。
多くのプロ現場で使われているソニーの業務用モニターヘッドホン「MDR-CD900ST(通称:赤帯)」。その発売は四半世紀オーバーの1989年というんですから、かなりのロートルですよね。でも、僕たちが聞く音楽のほとんどは、この900STでモニタリングされてきました。
そんな銘機に、30年の時を経て後継機が登場。「MDR-M1ST」です。音質の追求には約4年半もの歳月を費やし、中域の骨太感と全体の音が俯瞰できる音像を両立したそうな。900STの後継ってだけでハードル爆上がりでしょうからね、下手なものは出せないものね。

でも、その期待はしっかり超えてきたみたい。すでに先行体験が実施されていたんですが、Webにあがっているレビューを見る限り、しっかりプロ向けの音に仕上がってるようで。900STに比べヘッドバンドやイヤーパッドのクッションが分厚くなってたりと、プロダクトとしても現代的にグレードアップ。

そして見逃しちゃならないのが、ハイレゾ域への対応。スペック上の再生可聴域は5~80,000Hz(JEITA)とありますから、96kHz/24bit仕様のハイレゾ音源ならかなり高い再現性を発揮してくれるのではないかとッ。業界側、制作側の音質も向上していってますからねぇ、しみじみ。
熟練工によるハンドメイドで製造される「MDR-M1ST」は、2019年8月23日(金)より発売開始。価格は3万1500円。これからのモニタリングのスタンダードになる一台、お迎えしてあげたい。
Source: ソニー