「掃除機が軽く、便利で、使いやすくなれば、掃除がもっと気軽に始められる」
うん、わかる。
コードレススティッククリーナーが主流となりつつある現代では、まさにいろんなメーカーがそうしたアプローチを展開しています。その中、三菱が提出した答えがこの、コードレス型「ZUBAQ(ズバキュー)」。
今年7月に「JM1J」というモデルが発売されていて、今回見てきたのは10月発売の上位モデル「JD1J」。変更点を…の前に、この掃除機の持つテーマをまず紹介しますね。
このZUBAQ、掃除へ向かうフローを1ステップ減らしています。
取り出し方で、スティック型とハンディ型を切り替えられる
コードレススティッククリーナーって、最近はリビングに出しっぱなし。ってのが定着していますよね。「常に出しておけばすぐに掃除できるから、キレイな部屋が維持できる」理論。僕もこの理論には賛成で、掃除というのは、そうあるべきだと思っています。

ZUBAQもまた出しっぱなしできるモデルなのですが、この姿にZUBAQならではの閃きがありました。


掃除機を横に引くとスティック型、上に持ち上げるとハンディ型。
2wayの動作が取り出し方によって変わり、掃除へ至るモーションの最適化されています。しかも、本体の重量が軽いので、どちらの動作も片手でOK!
つまり、掃除機を使っている間はもちろん、掃除に至るその1歩手前。充電スタンドから取り外すために、掃除機を持ち上げるという動作すら廃し、掃除へ向かうまでの1ステップを減らすことに成功しています。
こうした、使用者の行動に至るまでの気持ちや、動作の効率化へとプロダクトを向けるあたり、すごく優しくて日本的じゃないですか? 人に寄り添ったアプローチだなぁ〜って関心しちゃった。
小さくても力持ち。12.5万回転の吸引力

こちらが心臓部、最大毎分12.5万回転の自社開発「JCモーター」。
ZUBAQのJD1Jは、パイプとパワーブラシ含むスティック型で重量は約1.9kg。2kgを切る重量で、ハンディモードは片手で楽々と持てちゃうんですけど、このモーターのおかげでかなりパワフル。

弱モードでは穏やかですけど、強モードにするとズボボボボと手に吸い付いてきて、キャニスター型に近いパワフルさを感じました。なお、バッテリー稼働時間はまだ計測中とのこと。
先行発売されている「JM1J」では標準モードは約40分、強モードで約8分という数値なので、それと大きくは変わらないと思われます。
ちょこっと使った感じですと、床掃除では弱でも十分な印象ですねー。自走式パワーブラシの掻き出す能力も高めで、動きもスイスイと気持ちよく動いていましたよ。


しかもアタッチメントによっては、ブロアーにもなるんですこれ。吸っても良し、吐いても良し。万能感すごい。
ダストボックスはフィルターも含め、すべてが水洗いできます。繰り返します。HEPAフィルターも含めて、ここに写っているものすべてが水洗い可能です。
掃除機なんて、汚れるものだからキレイに洗わなくてもいいのでは? いやいや、僕らはそれでも気になっちゃうんですって!
新型ヘッドでアタッチメントが増えた上位モデルが10月デビュー

引き抜くだけで絡みついた毛が…取れる。
ZUBAQのJD1Jから追加された新機構がこちら。ヘッド部に回転ブラシの毛絡みを除去できる機能が新たに搭載されています。絡みついた髪の毛に対する戦いって永久に続くものだと思っていたんですけど、ちゃんと対策されているんですね〜。

その他、付属品もロングホースやサッシノズルなどの付属品も増え、ブロアー用のロングノズルを掃除機用へと2Way利用できる改良も施されています。
なんというか、さすが後発の上位モデル。あらゆる方面で「快適さとは?」に訴えかける改良が成されているように感じますね。価格は9万円ちょっととのことで、フラッグシップモデルたる強気価格ですが、
軽くて、使いやすくて、掃除に向かいやすい掃除機は?
という投げかけに対して、1つの答えを返せるだけのポテンシャルが備わっているんじゃないかな。フットワークを中心として、バランスよくステータスが振られているモデルだと感じました。
すでに下位モデルは店頭でも触れられるので、Want・Stayを判断するには、まずそちらで「横に引く」「持ち上げる」の2wayな取り出し方や、軽さを体験してみてください。
あ、これアリなやつだ。って思うから、たぶん。
Source: 三菱電機