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MSIといえばゲーム用ラップトップ、…だけじゃなかった! クリエイター向けに発表された「Content Creation Series」を米Gizmodoが見に行ってきました!
MSIというと、多くの人はパワフルなゲーム用ラップトップを頭に浮かべると思います。が、高スペックマシンを必要とするのはゲーマーだけではありません。動画編集者、3Dエディター、デジタルアーティストなど、ゲームレベルのパフォーマンスを要する人はたくさん。そんな声に応えてMSIが発表したのがContent Creation Series。初心者向けの「Modern」、メインストリームとなる「Prestige」、そして超プロ向け「Creators」の3つのラインからなるラップトップシリーズです。
MSIが自社のゲームパソコンをクリエイター向けとしてテコいれ。ゲーマーと違いクリエイターには、リフレッシュレートの高いディスプレイやRGBライトがチカチカするデザインは不要でしょう。そこで、THE MSIな赤と黒のデザインを脱し、シルバー&メタリックブルー&白の外観に144Hz、240Hzのディスプレイを積みました。

750ドル(約8万円)からスタートの「Modern 14」、ライバルはMacBook Pro 13やXPS 13。比較的軽いウルトラブック的位置付けで、パワフルなタスクをこなせるタイプです。CPUは第10世代Intel Core i5に、RAMが8GB、ストレージ容量は256GB。オプションでNvidia MX 250 GPUと14インチの4Kディスプレイを選択できます。








シリーズ1番の注目株はPrestigeです。1,400ドル(約14万9000円)からスタートの15インチモデル「Prestige 15」と、さらにポータビリティが高い「Prestige 14」。広めのタッチパッドをつけたのは、さすがクリエイター向け。CPUは第10世代Intel Core i7 U、GPUは最大構成でNvidia GTX 1650に対応。またMSIのTrue Pixelディスプレイを採用しています。さて、このTrue Pixelディスプレイがゲームマシンをクリエイター向けにした最大要素と言っても過言ではないでしょう。ゲーマーが高リフレッシュレートを必要とするなら、クリエイターが必要とするのは画質と色の良さ、つまり4K対応、Adobe RGB100%カバーする色域、Delta E 2以下の正確な色、そしてキャリブレーションソフトウェア「CalMan」による色調整。
さらに、Modern 14とゲーム端末で使われているMSIアダプタではなく、Prestige 14&15ではUSB-C充電を可能にしたとこも気が利いています。MSIは2-in-1業界に参入予定はないと言っていたものの、180度開き、回転する仕様には驚かされました。
最後にプロ向け、15インチの「P65 Craetor」と17インチの「P75 Creator」。これはMSIのGS65とGS75のデザイン一新版という印象。第9世代Intel Core i9に、GPUはNvidia RTX 2070 Max-Q、オプションでTrue Pixelディスプレイが選択できます。お値段は1,700ドル(約18万1000円)から。

限られた時間内での初見の感想としては、Content Creation Seriesは十分クリエイターに満足してもらえる端末。ゲーム中心だったMSIのソフトウェアDragon Centerを見直し、ユーザーがソフトウェアごとにパフォーマンスを設定できるようにしたのもグッジョブ。
MSIにとってゲームマシンというニッチな世界から飛び出すことは、Apple(アップル)やDellなどの巨人を相手にするということで、茨の道となる可能性も。これからどうなるのか楽しみですね。