フランスで開催されるG7サミットでも活躍予定です。
街中ではレンタサイクルや、ママさんたちが前後に子供を乗せて走っている姿をよく見る電動アシスト自転車。ブレーキを握っていないと急発進に戸惑ってしまうくらい、パワフルにモーターのサポートを感じ、一定速度までは軽々走ってくれます。
一般的なeバイクの航続距離は……走行モードによりけりですが、フル充電で50kmくらいかと思われます。それに充電時間も、3.5時間~6時間って感じですよね。
eバイクに革命児現る
ですがFresh Gadgetsが取り挙げた、フランスのeバイク・メーカー Pragma industriesが作る自転車「Alpha」は、市場初の水素を使った燃料電池を搭載しており、たった2分の充電で150kmの距離を走るというのです。
スペック
Pragma industriesのサイトによりますと、搭載モーターはBrose 36Vで、出力は250Wまで、そして最高速度は時速25kmまでを電気アシストをするとのこと。燃料電池技術は150WのPEM燃料電池(固体高分子形燃料電池)で、エネルギーの橋渡しとして150Whリチウムイオン電池が使われている、ともあります。
燃料電池を使うメリットはほかに、普通の電動アシスト自転車は低温時に機能が低下することがあるものの、これならあらゆる気象条件で変わらぬパフォーマンスを発揮するのだそうです。
なので 「Alpha」は、公共サービスでも配達でも、レンタサイクルでも共有サービスでも従来のeバイクを遥かに凌ぐ利便性を発揮することになります。

G7ビアリッツ・サミットで裏方を務める
この性能の高さは、ゼロ・エミッションを目標とするフランスの電気・ガス事業者エンジー社に評価され、8月24日~26日に開催される「2019 G7ビアリッツ・サミット」で報道機関などが使えるよう200台が購入されたほど。
首脳陣が乗ることはないかもしれませんが、政治の世界で縁の下の力持ちとなるのです。今後の展開も気になりますね。
Source: Pragma industries via Fresh Gadgets, YouTube, facebook, 外務省