ホッキョクグマだけじゃない…。温暖化が原因でトナカイが大量に餓死

  • author 中川真知子
ホッキョクグマだけじゃない…。温暖化が原因でトナカイが大量に餓死
Image: evgenii mitroshin/Shutterstock.com

マイボトルやマイバッグは「やらないよりマシ」程度なんだろうな…。

温暖化の被害に遭っている動物といえば、ホッキョクグマが有名ですが、どうやら北極海のスヴァールバル諸島というところでもトナカイが温暖化による危機に直面しているようです。

まぁ、急に「スヴァールバル諸島のトナカイがね…」なんて言っても、全然ピンとこないし、自分に関連つけられないですよね。なので、本題に入る前に、ちょっとだけスヴァールバル諸島のことを説明しましょう。

まず、スヴァールバル諸島は石炭採掘や観光が盛んで、オーロラ鑑賞犬ゾリ雪中サウナといったアクティビティができる場所。冬場は24時間日が昇らず、夏は最高気温4度くらい、冬はマイナス12度くらい。オーロラや北極の野生動物を鑑賞したいと思ったら、ここを目指す感じ。いくつか島がある中で、人が住める島は1つだけ。世界最北の寿司屋が有名(?)です。

うーん、やっぱりピンとこなかったかな…? とにかく、自然豊かで固有種がおおく、数を減少させているホッキョクキツネですら、スヴァールバル諸島にはたくさん生息していて、これからもその豊かな自然を守っていかないといけないんです。

で本題に入りましょう。Tech2が伝えたところによると、ノルウェー極地研究所は、月曜日に同諸島で約200頭のトナカイが餓死しているのを発見したと発表したらしいんです。これまでと比較してもその数字は異常で、原因は気候変動の可能性が高いようなんですね…。

極地研究所の調査員は、毎年、北極海から約1,200km離れた島々でトナカイの個体数調査をしていて、今年は昨年冬に餓死したであろうトナカイを約200匹も見つけたとのこと。調査責任者のAshild Onvik Pedersen氏はAFPに対して次のように話しました。

気候変動が頻繁に雨を降らせています。この雨は雪の上に降り注ぎ、ツンドラの上に氷の層を作ります。そうなると、草食動物にとって十分に草が得られない状態になってしまいます。

冬になると、スヴァールバル・トナカイは蹄を使って雪の中の植物を探します。しかし、雨が氷になったり溶けたりすることで頑丈な氷になってしまいます。氷の層で覆われてしまっては、草も生えないでしょう。結果的に、トナカイは十分な栄養を得られるだけの草にありつけず餓死してしまったらしいのです。

Pedersen氏によると、トナカイの個体数をモニタリングし始めたのは約40年ですが、ここまでの死亡数になったのは2007~2008年の冬だけ。とはいえ、ノルウェー群島に住むトナカイはここ30年で個体数を増やしていて、1980年以降は倍の22,000頭にまでになっているらしいので、必ずしも温暖化だけが餓死の原因とはいいきれないのかもしれません。

ただ、スヴァールバル諸島でトナカイが餓死しているのはまぎれもない事実。温暖化、どうやって食い止めればいいんでしょう。温暖化なんてないなんて話もあるから混乱しますが、買い物袋を減らしたところで効果あるんですかね…。本当、どうしたらいいんだろう。

Source: Tech2

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