「サツの旦那、個人のセキュリティ映像はこうやってゲットするんですぜ」警察とセキュリティ会社の仲が良すぎる

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  • author 中川真知子
「サツの旦那、個人のセキュリティ映像はこうやってゲットするんですぜ」警察とセキュリティ会社の仲が良すぎる
Ringのドアホン型カメラ
Photo: Getty Images

Amazonの、映画『ザ・サークル』化が止まらない。

民間人が持っている情報って意外と価値があるんですよね、特にセキュリティカメラの映像

そんなわけでAmazonのホームセキュリティ会社Ringは、ユーザーの防犯カメラ映像を効果的に要求する方法を警察に指導しているのだそうです。Viceのテック部であるMotherboardが警察の電子メールを入手したことで判明したのですが、ソーシャルメディアで活動的になるように勧めていたり、「オプトイン率(映像提供してくれる割合ね)」のことを会議で発言するようにというったアドバイスが含まれていました。

悪いことではないのでしょうが、なんだか「お主もワルよのぉ…臭」がします。

Ringユーザーとの付き合い方を警察にレクチャー

ここ1ヶ月ほど、米国内の200以上の警察署がAmazonのセキュリティ企業との提携したと報じられました。報道によると、この提携によって、ネットワークサービス「Law Enforcement Neighborhood Portal(警察ご近所ポータル)」を介して映像を要求できるようになったそうです。

Ringカメラの持ち主が映像を法執行機関と共有するかどうかは完全に任意ですが、このメールでは、ユーザーに動画を提供させるよう説得する術をRingが知っていることを示唆しています。Ringが警察あてに送ったメールはこんな感じ。

「良いオプトイン率を誇るエージェンシーは、ソーシャルメディアで頻繁に情報をシェアしています。コミュニティの奉仕活動について会議で発言し、口コミで広めましょう。」

このメールは「どうやって動画を提供してもらうのか」という警察からの質問に対するRingのアドバイスです。

「あなたがアラートを投稿して、コミュニティからフィードバックをもらっていることに注目しました。コミュニティと上手くやり取りしているみたいですね。これはオプトイン率を上げる上で非常に重要ですよ。ユーザー数が多いほど、より有用な情報を収集できますからね。」

Motherboardによると、ソーシャルメディアを活用するだけでなく、「Law Enforcement Neighborhood Portal」のリクエストをRingのご近所アプリ「Neighbors」で公開投稿すると良いともアドバイスしていたり、Ring側が近隣住民に動画を呼びかける「テンプレ」を作る提案もしているとのこと。随分アフターサービス良いですねぇ。

警察べったりでセキュリティカメラの売上アップ?

ちなみに、警察が何かを要求するとなると令状が必要になったりしますが、Ringの所有者に映像を要求するのに令状は要らないのだそうです。そのため、デジタル著作権活動家グループは、この提携が規制のない監視ネットワークに繋がると批判しています。

もうひとつ気になるのは、警察が地域コミュニティに「Neighbors」のアプリをダウンロードするように促していること。このため、結果的にRingカメラの販売を促進しているのではと懸念されています。また、The Vergeは、市議会がRingのセキュリティカメラの費用を助成したり、警察が地域の監視会議で無料配布した報告もあるとも伝えています。

Ringの中の人が語ったところでは、RingはNeighborsアプリのトレーニングと、ポータルツールを利用しているすべての法執行機関ユーザーに対して、投稿と関与に関するトレーニングを提供しているそうです。

情報操作したり、プライバシーにずかずか踏み込んでくるとしたらGoogleかなと思っていましたが、ここ最近は圧倒的にAmazonですね。オンラインショッピングの傾向から家族構成だって趣味嗜好だって知られているし、私に関して言えば、Amazon Echo Show5が3台もあるから、会話もリクエストも全部聞かれているだろうし、これで私がRingを導入しようものなら、玄関先からご近所さんの動向まで知られちゃうわけですね。

うーむ…、セキュリティカメラを作って警察と提携か…。(おそらく意図して)カメラの販売促進だって狙えるし、本当、『ザ・サークル』だわ。色々便利なんだけど、本当に便利なんだけど、なんだか怖くなったりして。

Source: The Verge

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