こわっ。配送ドローンが子供の近くに墜落して運用停止中

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  • author 中川真知子
こわっ。配送ドローンが子供の近くに墜落して運用停止中
Photo: Shutterstock

怖すぎる…、便利さよりも恐怖の方が勝つ。

空から何かデカイものが落ちてくるとか、想像したことありますか? 普段あんまり考えないですよね。まぁ、工事現場のそばを通ったときに、「鉄筋が落ちてこないといいな…」と思うくらい。日本で暮らしている限り、あんまり頭上を心配することはないと思います。

でも、もしドローンを使ったデリバリーが一般的になったら、私たちは頭上を心配する回数が格段に増えるかも。そんな事故がスイスで発生しました。しかも、このニュースを伝えたThe Vergeによると、2回目なんですって! 早く問題解決してほしいです。

重さ10キロのドローンが墜落

5月に、スイスでドローンによる配達プログラムが無期限停止になりました。理由は、子供達からたったの50ヤード(約45メートル)離れた場所に墜落したから。新聞社Frankfurter Allgemeine Zeitungによると、最大2キロの荷物を運ぶことができる重さ10キロのドローンがチューリッヒで飛行中、問題に遭遇。ドローンは非常用パラシュートを装備していたものの、緊急着陸時にパラシュートのコードを切断。結果、操縦不能になって墜落したそうです。幸い、この事故による負傷者はいませんでした。

今、複数の規制当局がドローン配送を認めるために飛行規制を緩和しています。GoogleのWingは、アメリカとオーストラリアで配送認可を受けていますし、アメリカではFAAが人混みでのドローン夜間飛行を認めようとしています。

こんな状況の中でのドローン墜落事故、しかも2度目。The Vergeによると、1度目は、1月に米国のMatternetがスイス郵便(スイスポスト)と協力して運用しているドローンが、GPS不具合が原因で不時着。このときは、パラシュートが開いて着陸したそうですが、配達は4月まで中止ということになりました。

今のところ、5月の墜落事故の正確な原因やドローンが荷物を運んでいたかについて分かっていないそうです。スイス郵便の予備調査では、が原因だったのではとのこと。

さらなる安全対策がほしい

で、このクラッシュを受けて、スイス郵便はMatternetに大していくつかの変更を求めているそうです。たとえば、パラシュートには1本ではなく2本のコードをつける、コードは金属繊維で編んで補強する、ドローンの緊急着陸ホイッスルの音を大きくする...といった具合です。また、スイス郵便は、ドローン配送サービスの安全面について郵便局に助言する専門の委員会を設立すると話したそうです。

なんだかドローンの安全性に不安を覚えるような事故ですが、MatternetがSpectrum IEEEに出した声明によると、5月のような事故は起こったことがなく、パラシュートに問題が見つかったこともないそうです。その上で、「パラシュートシステムの故障は、安全メカニズム上の明らかな故障であり、弊社は問題に対処するために措置する」と伝えています。

運用再開の目処についてですが、Spectrum IEEEによると次の通り。

「スイス郵便とMatternetはこのドローンに関する全ての業務を停止し、即座に対応しました。我々の専門家が事故を分析し、提案した適切な緩和策をFOCAが評価しているところです。Matternetとスイス郵便およびFOCAとスイスの病院の顧客が対応に満足すればサービスを再開する予定です。」

ドローン墜落の話を聞いた時、てっきりフードデリバリーの試験運転で墜落したのかと思いましたが、スイスでは2017年から病院、クリニック、研究所間で血液サンプルをはじめとする研究サンプルをドローン配送していたようです。スイス国内の3都市で運営されていて、1月までに3000回は飛行していたとのこと。

Matternetはスイスだけでなく、UPSとパートナーを組んでノース・カリフォルニアでも医療物資のドローン配送をしているそうです。

ドローン配送は便利だと思いますし、普及を止めることはできないと思います。でも、一方で空から何かが降ってくるリスクが増えるのは怖い。しかも風が原因かもしれないだなんて…。風なんて止めることはできないのに。今回は怪我人が発生しませんでしたが、もし10キロの機械が頭に当たったりでもしたら…。便利と引き換えに私たちは身を危険にさらしているのかもしれませんね。

まぁ、車やバイクだって便利と危険が紙一重だし、それでも一般普及されているわけだから、ドローンもそうなっていくのでしょうけど。

Source: The Verge

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