自律運転車に人間味を与えるバーチャル・カーシェアリング

  • author 岡本玄介
自律運転車に人間味を与えるバーチャル・カーシェアリング
Image: ilhan bae/YouTube

VTuberみたいなアバターを表示してもOK!

韓国科学技術院(KAIST)が、自律走行車の後部座席にプロジェクターを、そして運転席にスクリーンを設置し、5G接続の向こうで自動車を操作している人の顔が映る「バーチャル・カーシェアリング」を作っています。

無人自動車の人間味のなさを想像してみよう

自律走行車の開発が盛んになっている昨今、仮にロボット自動車が無人で走っているのが当たり前の世の中になったとします。自動車には各種センサーが付いているので、歩行者に突撃してくることはないとしても……歩行者としては無人カーが次にどんな行動を起こすのか、予測が困難になるんじゃないでしょうか?

たとえばコンビニの駐車場だったら、各方向から歩行者も自転車も出入りがあり、自動車も停める方向が前後バラバラで、さらに用が済んだら左右どっちに出発するのかもひと目でわかりにくい状況、というのがまかり通っていますよね。

自動車の中に運転手がいれば、なんとなく待っているのか、どっちに行きたそうなのかを察することも出来そうなものですが、無人だとそれはムリでしょう。

自動運転車に人間味を与えるには?

ということで、KAISTが自律走行車に少なくともちょっとした人間味を与えてくれる技術を作ることにしたのでした。その方法はプロジェクターで運転席にドライバーの顔を映すというなんともわかりやすいアイデア。プロジェクターは直射日光の下でもクッキリ映像が見えるほど明るいそうで、360度カメラも搭載しているので周囲の状況もモニタリングできるとのこと。

Video: ilhan bae/YouTube

IEEE SPECTRUMが取り挙げたこの「バーチャル・カーシェアリング」は、運転手の顔が運転席に映し出されるだけではありません。どこまで走行に関わるのかわからないものの、5G接続している人たちが、リアルタイムで自律走行車を仮想的にシェアすることを可能にします。接続先が警察ならパトカーになり、保険調査官がつながると保険会社の車、記者なら報道車になる、なんてことも考えているんです。

中から人が出てくることはありませんが、ほかにも過疎地での警備や移動市役所、それにスマホ決済で移動販売車とかもイケちゃいそうですよね。そう考えると、とても将来性があるんじゃないかと思います。

ちなみに、KAISTといえばかつての平昌五輪のときに、壁に穴を開けてそこから次の走者に炎を繋いだ二足歩行ロボット聖火ランナーを作ったことがありました。彼らの作るものは、人々が親しみを覚えやすいような、不思議なテイストが感じられる気がします。

Source: YouTube via IEEE SPECTRUM

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