犬型ロボット「ANYmal」、車輪が付いてローラースケートみたいになる

  • author 岡本玄介
犬型ロボット「ANYmal」、車輪が付いてローラースケートみたいになる
Image: Robotic Systems Lab/YouTube

車輪とのハイブリッドでスイスイ動けるように。

チューリッヒ工科大学CERBERUSが作っている、 音楽に合わせてダンスする犬型救助ロボット「ANYmal」 。2時間持つバッテリーとカメラ、レーザー・センサーを搭載し、重さは30kg。10kgまでの荷重を運ぶことができる、犬型4脚歩行ロボットです。

これまで足は緩衝材が装着されているだけで、移動はガッチャンガッチャンと歩くのみだったのですが…そこに車輪が付いて、行動範囲移動速度も格段に向上することとなりました。

Video: Robotic Systems Lab/YouTube

何かに似ている気がする?

動画を取り挙げたThe Awesomerいわく、これは『オズの魔法使』の続編として非公式に作られた、『オズ』(1985年)に登場するトラウマ系キャラクターのホイーラーズみたいだ、と表現しています。

日本人の感覚でいうと、しゃかりきコロンブスなアイドル集団が頭をよぎる人も多そうですよね。

車輪を付けたメリット

チューリッヒ工科大学が公開している報告書では、彼らはこれを「ハイブリッド歩行運動戦略(hybrid walking-driving locomotion strategies)」と呼んでいます。車輪をつけたことで動きが非常に機敏になり、また行動範囲が広がることで、現実世界のより多くのシーンに対応できるようになる、という趣旨の説明があります。

またソフトウェア側においては、運動性能の最適化問題を車輪の制御と、ナビゲーションとで別々に処理するようにしたとのこと。これにより、動きながらでも常に次の動きを予測し、ロボットが予想外の状況下でもより対応できるようになったのだそうです。処理を同じ場所で一緒にやると、負荷がかかってしまうのだと思いますが…こうして報告するってことは、おそらく以前は一緒にやっていたのでしょうね。

DARPAの地下には巨大施設が

映像では、被災地のような場所を想定した、DARPA(国防高等研究計画局)の地下施設でも性能が試されていました。そこでは周囲の環境を高速で地図化し、自ら航行、探索することに成功したのだそうです。濡れた路面でも滑りながら頑張っていました。

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Image: CERBERUS

やはりSFは偉大

デコボコの荒れ地を歩くことを想定して作った4脚でも、平坦な場所だと移動が遅いという難点を克服したのが、このローラースケートとのハイブリッド型だったわけです。

形状は違えど、コンセプトとしてはR2-D2タチコマに近くなった感じがしますね。科学技術の進化は、やっぱSF作品を見倣うのが一番手っ取り早いんじゃないでしょうかねぇ?

Source: ETH Zurich, CERBERUS, YouTube, markobjelonic.me via The Awesomer

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