コレコレコレコレコレコレェェェェィ! 現代のメガネスマート化で進むべき道、Amazonの「Echo Frames」には期待しかない!

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  • author そうこ
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コレコレコレコレコレコレェェェェィ! 現代のメガネスマート化で進むべき道、Amazonの「Echo Frames」には期待しかない!
Image: Amazon.com, Inc
Bose Frames、日本での発売は未定

これ! これですよ!

発表されたばかりの2019年Amazon新プロダクト。盛りだくさんの中で、個人的に最も注目しているのが「Echo Frames」です。スマートグラスが進むべき道はこう、こっち!

Echo Framesは聴覚にフォーカスしたスマートグラス。メガネなのに視覚じゃないんです。聴覚に拡張してこそメガネがスマート化するんです。初期のスマートグラスは、そもそもここが間違っていたんです。間違っていた、そう言ってしまえるほど(今はまだ)一般消費者の感覚は、ドラマのようなメガネによる視覚拡張の準備はできていないんです。だからこその聴覚! 耳! イヤーイエーイ!

さて、ギズモードのライターをやっているくせに、私はとても保守的かつ冷めたい人間です。なので、Amazonの発表を見ただけでは、きっとEcho Framesにも「ふーーーーーん」くらいの感想だったかもしれません。それが、コレコレコレコレコレコレェェェェィ!と熱がはいってしまうのは、まさにこのEcho Frameが大きく影響を受けたと思われる「Bose Frames」を直で触って大感動した経験があったから。アメリカに居るときはけっこうな頻度で使い、立派なBose Framesユーザーだったんです。

Echo Frames=イヤホン一体型メガネ

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Image: Amazon.com, Inc

Bose Frames大感動の話の前に、そもそもAmazon Echo Framesとはなんぞや。Echo Framesは、メガネの形をしたイヤホンです。メガネとイヤホンのハイブリッドアイテムです。Bleutoothでスマートフォンと接続し、Alexaアプリと連動させて使います。メガネのつる部分にスピーカーとマイクが埋め込まれており、音楽や通話をメガネ経由で楽しむことができます。

Echo Framesには左右それぞれ2つ、計4つのスピーカーがあり、これが周辺の音に邪魔されず、ユーザーにダイレクトに音を届けるAmazon Open-Earテクノロジの鍵となっています。今回Amazonが発表した全アイテム共通で、もちろんEcho FramesもAlexa対応です。ボリュームや再生停止、Alexa発動、マイクのON/OFFはこれまたつる部分にあるボタンで操作します。バッテリーもちは、一応1日いけるとなっていますが、使い方(音楽再生時間、音の大きさなど)によってかなり左右されるようす。一例として、音楽連続再生(音量60%)で3時間。Bluetooth5.0対応。Android 8.0以上対応、現段階ではiOS未対応。なので、Siriは使えませんが、Google アシスタントは使えます。

Echo Framesの明らかなライバル→Bose Frames

Video: ギズモード・ジャパン/YouTube

Echo Framesのライバル、というかAmazonがバッチバチに意識しているのがBose Frames。アメリカではすでに販売されていますが、今のところ日本未上陸。Framesを初めて触ったのは、今年の3月に開催されたSXSWのBoseブースにて。もうね、つけて見た瞬間、頭ガチコーンという感覚でした。メガネだけど音だった! メガネなのにイヤホン! 視覚を拡張するのではなく、聴覚という別感覚でメガネに二役もたせてきた見事な発想。テック企業ではない、オーディオメーカーからでてきただけのことはあるさすがのアイテムだと感心しました。Boseブースが、SXSW 2019で1番テンション上がりましたね! (いや、嘘です。本当の1番は、2021年公開のマーベル新作映画でシャン・チー役の俳優シム・リウさんに道ですれ違って写真撮ってもらったことでした。Boseブースは2番目!)

Bose Framesでこれだ!と思った経験があるからこそ、Amazonがそれに続いたのにも納得です。これは流行る、メインストリームに行ける。今回、Echo Framesの登場で、ますますスマートフレーム業界への期待が高まりました。

Bose「Frames」ハンズオン:スマートメガネで最初に成功するのはBoseかもしれない… #SXSW2019

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https://www.gizmodo.jp/2019/03/bose-frames-hands-on.html

Echo Frames VS. Bose Frames

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Image: Amazon.com, Inc, Bose Global Press Room
Bose Frames(左)とEcho Frames(右)

ライバルBose FramesとEcho Framesの違いは何か。ぶっちゃけ、そんなにありません。両者ともにスピーカーとマイクあり、カメラやモニターはなし。パッと見でいうと、サングラスかメガネかの違い。Boseはサングラス(2モデル)で、Echoは一応メガネ(度ありなしは自由)というスタートになっています。ただ、完成したサングラスとして売られているBose Framesと違い、Echoはメガネ屋さんで度ありレンズをいれてもらうスタイルなので、入れるレンズによってはサングラスにもなり、幅広く使えますね。あとは、使えるデジタルアシスタントのメンバー。EchoはAlexa、Google アシスタント、BoseはSiri、Google アシスタント。

後に続く者=後出しとしてAmazonうまいなと思うのは、微妙なスペックの差です。Boseが重さ約45グラム(1.58オンス)なのに対し、Echoは31グラムとチョピっと軽い。BoseがIPX2なのに対し、EchoはIPX4(汗や多少の水しぶきならOK)とチョピっとタフ。そして、ビミョーなとこをついているのが価格です。Boseが199.95ドル。Echoは179.99ドル。ただし、Echoは現在、招待制購入のみで一般販売はまだ先で、179.99ドルは招待制先行販売の価格。先行期間終了後は249.99ドルを予定しています。となれば、Echoのほうが高くなるのですが、これはフレームの素材代かしらね。Echoのフレームは、TR-90、カーボンファイバー、チタンでできています。Boseはプラスティック。Bose Framesが一部でチープ感あると言われるのはやはりプラスティックだからかな、素材差は見た目にも影響してきます。

続く者がいてこそ

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Image: Amazon.com, Inc

Bose Framesの存在を知っている人からしたら「Amazonパクリじゃん!」って言いたくもなりますが、そもそも、Amazonがメガネに乗り出したのは自然な流れ。今回の発表会では、Echo LoopやEcho Budsなど、お家の外でも使える端末が登場しました。これはAmazonがAlexaの活躍の場を広げるため。ならば、メガネだって注目して当然でしょう。

パクリではなく後に続くもの。続く者がいてこそ業界が盛り上がり、市場が拡大します。今後、もっといろんな会社からでてきても驚きません。たぶん、きっといろんな会社がイヤホン一体型のメガネを開発しているんでしょうね。世に送り出す順番はあれど、みんな考えてはいるのでしょう。Boseが出したことで「オーディオメーカーがねぇ」なんて悠長にかまえていたテック系企業も、Amazonがこれに続いたことで今あせっているのでは。あせって当然、社内政治とか技術的レベルとか本当に売れるのぉ?なんて言ってる場合じゃないですよ。マンガでダッシュする人のように足をグルグル渦にして走りはじめるなら今です。個人的には、イヤホン一体型メガネにそれほどの期待をよせています。

「Frames」というネーミング

Boseの後に続くAmazonの気持ちはわかりますが、発表を聞いてすぐは「ネーミング! ねぇ、せめてそこは!」と思いました。が、しばらく考えるとそれも納得。BoseにしろAmazonにしろ、メガネではなくフレームなのです。スマートグラス・スマートメガネ、メガネメガネとさんざん連呼しておきながら恐縮ですが、あくまでスマート化されているのはフレーム部分。開発チームが着目したのは、耳にのっかるつる部分。スマートグラス・スマートメガネは視覚拡張であり、スマートフレームはフレームの拡張という別ジャンルと捉えることもできますね。となれば、初期のスマートグラスはそもそも間違っていた!としょっぱな否定したのを撤回します。

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Image: Bose Global Press Room
Bose Framesはラウンドとスクエアの2種類

今後に期待したいのは、フレームゆえにデザインの種類。Boseが2種類、Echoは1種類のみ。メガネは顔まるだしのアイテムだけに、スペックやテクノロジの他に見た目が購入の決め手に大きく関わってきます。似合うか似合わないか、大事! なので、色やフレームの大きさ、デザインを広げるとともに、メガネメーカーとのコラボにも大いに期待。まぁ、言わずとも市場が拡大してくれば、いやってほどコラボ商品でてくるのでしょうけれど。

以上まとめると、Echo Framesには期待しかない!

Source: Amazon

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