愛すべきビジネスPC!
あまり大きな声では言えませんが......会社支給のパソコンって重たいし、ちょっと野暮ったいし、なんか愛着湧かないんだよなぁと思ったことありませんか?
新たに登場したHPの「Elite Dragonfly」は、まさにビジネスPCと個人向けPCを良いとこどり。見た目の良さだけでなく、セキュリティや耐性要件をしっかり備えています。さっそく米GizmodoのSam Rutherfordによるハンズオンをチェックしてみましょう。
まずは外観から注目してみると、Elite Dragonflyが採用したのはMicrosoftがSurfaceに数年用いてきたようなアルミニウム...ではなく、マグネシウム合金シャーシになっています。すてきなダークネイビーカラーは、同社のネーミングによれば「ドラゴンフライブルー」というそうです。
さらに最新の多層コートと耐油性の仕上げを施したことで、これまでのPCと比べてもはるかに高いタフさが期待されています。

タフ=重たいんじゃ...? と思いきや、Dragonflyは約999グラム。そんな軽量なパソコンってあったかしら......あ、LG Gramがありましたね。名前(グラム)の通り1キロ以下です。いずれにしても、堅牢で軽量なのはありがたいものです。
よりサステナブルな製造プロセスを目指しているというHPでは、南アメリカの川からの海洋プラスチックをスピーカーモジュールに利用。2025年までには、リサイクルプラスチックの使用30%増を宣言しています。
Elite Dragonflyはビジネス出張用に便利な特徴もたくさんあって、たとえば次世代規格Wi-Fi 6対応、4G LTE内蔵のほか、指紋リーダー、Windows Helloの顔認証により素早く安全にログインできます。

つづいて中身に着目すると、Elite DragonflyはIntelプロセッサ(vPro対応)、覗き見を防止できるHP第3世代のSureView Privacyフィルターなど3種類のスクリーンオプションあり。2種類のバッテリーサイズ、HPによると1度の充電で最大24.5時間持続するとのこと。
2つのUSB-Cポート(Thunderbolt 3)、Type-A USB 3.1ポート、ヘッドフォンジャック、フルサイズのHDMIポート搭載。多くの人にとってはキャリーやドングルも不要なので、またしても身軽さを保てそうです。







ここまでで、Dragonflyがオフィスのデスクに並ぶライバルたちに差をつけていることはわかりました。さらにHPによれば、Elite Dragonflyは19種類ものMIL規格810Gテストをクリアしているといいます。

狭額ベゼル(特にディスプレイ下)なので、最新のSpectreとは真逆ですね。 Dragonflyのウェブカメラ位置はスクリーン上。プライバシーシャッターつきで物理的に機能ブロックできるのも安心材料です。
またElite Dragonflyと並べて使いやすいのが、HPが新たにリリースした大きな43.4インチの「HP S430c 曲面ディスプレイ」です。3840 x 1200の解像度で、HPによるディスプレイのなかでも最大。HP’s Device Bridge技術を使用し、2台のデバイス(スマホを含め)からの映像を同時に表示できます。

SurfaceやMacBookなど、多くの個人向けPCがビジネスシーンで用いられるようになってきたなか、Elite Dragonflyは私たちが抱いていた「ビジネスPC」のイメージを一新させてくれるような存在として登場しました。実際に使う機会があるかどうかは、上司やIT部門の方たちによるかもしれませんが...。
HP Elite Dragonflyは、アメリカでは10月25日より発売、日本では11月以降を予定しています。価格は1,550ドル〜(※国内では18万9800円(税別))。現時点で、HP S430cの国内での販売は未定となっているので、今後のアップデートに期待したいところです。