WeWorkアダムCEO解任。米国の反応…

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  • author satomi
WeWorkアダムCEO解任。米国の反応…
WSJの解任速報を伝える現地メディア

なんとも言えない絵ですよね…

暴露記事で揺れるWeWork(ウィーワーク)。IPO延期の責任を問われたアダム・ニューマン共同創業者が24日付けでCEOを辞任、議決権が大幅に減らされて親会社Weの会長職に更迭されました。朝食シリアルの箱1個ぶんの大麻を機内に持ち込んでいるのが見つかってプライベートジェットオーナーの逆鱗に触れ、帰り便で搭乗拒否された件がWSJに報じられ、棺桶の最後の五寸釘になったようです。

解任劇の指揮を執ったのはソフトバンク孫正義会長と伝えるCNBC

いつの間にか共同創業者という肩書きに収まり、CEOがポックリ逝ったら会社を継ぐ後継プランまでできあがっていた妻のレベッカ役員も多角化部門整理に伴い退社に。会社のお金で購入して家族で世界中を乗り回していたジェット機Gulfstream G650(約65億円)は赤字経営の子会社と一緒に売りに出され、現在経営陣と銀行の間で最大3分の1の人員整理(約5000人)を含めた赤字削減策、ソフトバンクによる10億ドルの緊急追加出資も検討中と伝えられています。

リセット、リブートですね。

解任劇に対するアメリカの反応

WSJから解任の第1報が伝えられると、ジャーナリストのIna friedさんはさっそくこんなツイートを出しました。

「更迭じゃないよ。コミュニティ調整済み取締役決議ね」

ちょっとわかりづらいかもしれませんけど、表に出したくない支出を「コミュニティ調整金EBITA」名目で処理する同社独自の会計規則に絡めたブラックジョークですね。暴露記事などで広まった影響か、かなりの人がシェアしてます。このIPO延期の元凶とも呼べる目論見書(S1)については、しっかりした責任者を立てて書き直す方向となりました。

2年前から「世界でもっとも企業評価額がバブっている会社」と警鐘を鳴らし続けてきたニューヨーク大学スターン・ビジネススクールのScott Galloway教授(暴露記事と並んで解任圧力を高めた人と言われている)は、歴々の著名CEOがS1の目論見書で自己PRした回数を比べる画像を、なんで自分だけこんな騒がれるんだ…と嘆くアダム元CEOのコメントと一緒にツイートしています。

長者番付番Forbesは歴代大型解任劇のCEO番付への殿堂入りをさっそく伝えました。こちらは記事にアクセスすると、CEOのドアがパタパタと閉まるグラフィックスです。アダム元CEOの何かがグラフィックデザイナーの何かをくすぐるんでしょうね。やっぱりいろいろ伝説の人ですからね。面接でテキーラをすすめたり、永遠に生きたいと言って延命技術の会社に投資したり、会議室にサーフィン姿を大判写真で飾ったり、イスラエル首相になりたいと言ったり、人類最初のトリリオネア(資産100兆超)になりたいと言ったり…。

ForbesもCNBCもみな記事の冒頭では、孫正義氏が2年前アダム・ニューマンCEOに投資を決めたときの例の有名なエピソードを引用しています。

孫正義:けんかで勝つのはスマートな奴とクレイジーな奴、どっちだと思う?

アダム:(ややあって)クレイジーな奴

孫正義:あたり。でも君らはどうかな…クレイジーさが足りないかもね

いやもう、十分クレイジーですって、もう腹いっぱい、もう勘弁。

Sources: The Real Deal, WSJ, CNBC, Forbes

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