突然ですが、懺悔のお時間です。
私、今朝のAppleイベントで一瞬でも「Apple Watchいいじゃん」と思ってしまいましたぁぁぁぁぁ! ごめん、Versa、少しでも浮ついた気分になっちゃって。やっぱり私にはあなたしかいない!
というのも、今日はFitbitの新型スマートウォッチ「Versa 2の発表会 in Japanだったんです。で、先代のVersaを使っているFitbitファンの私が、「ユーザー目線で見て欲しい」と仰せつかりまして。見て、触って、話を聞いて、今まで以上に健康の大切さを知り、惚れ倒してきたわけです。
では、現行ユーザーからみたVersa 2の魅力、行ってみよー!
そもそもFitbit Versaとは?
健康面に特化したスマートウォッチです。スマウォというと、AppleのApple Watchが圧倒的シェアを誇っていますが、主にビジネス面と健康面(特に命に関わるケースの健康面)をサポートしてくれる、幅広さが特徴のApple Watchとは異なり、Fitbitは日常的に健康をサポートし、生活の質を向上させることに特化しています。
Fitbitはアプリと連動してエクササイズをトラッキングするだけでなく、モチベーションアップのためのコミュニティもあって、私は各国の友人らとお互いにエクササイズ量を競い合っています。特にマレーシアのママ友とは、5日間の歩数チャレンジをやっていて、お互いに励ましあってエクササイズに励んでいます。これがFacebookやインスタの比じゃないくらい楽しいし、「繋がってる感」があるんです。「映え」や「マウンティング」なんて皆無で競い合うのは歩数だけ。超健全。こんな風に私はVersaが大好きなわけですが、実は外見面には不満を持っていたんですよね…。
Versaの弱点=安っぽい見た目、だった
言いにくいのですが、Versaはどうしようもなく安っぽい。なので、私は少しでも普段使いできるようにメタルバンドに付け替えたりと工夫をしていました。でも、メタルにしたら重いし、ラグジュアリーには程遠いし…で、「真面目でいい人なんだけど、ちょっとね…」みたいな仕上がりになっていたことは否定できません。
Versa 2はハードをマイナーチェン、ジラグジュアリーに!
ところが、Versa 2 は違いました。カジュアルもスポーツウェアも綺麗目もイケる。守備範囲の広!なデザインになっていたんです。

Versa 2単体でみたらわかりにくいのですが、並べてみたら一目瞭然。まず、Versa 2はフレームのエッジが滑らかになっています。そして、そこはかとなくフレームの色も綺麗目を意識したトーンになっているような気がします。また、ベゼルの下部分にあった「Fitbit」というロゴもなくなりました。こういった外見のアップデートは、どの場面でもVersaを身につけて欲しいという気持ちの表れな気がします。
Versaはエクササイズウェアを着た時にしっくりくるデザインでしたが、Versa 2はスーツや綺麗目カジュアルも視野にいれたデザインになっていると感じました。
ディスプレイが有機ELに

また、これは見れば速攻でわかるのですが、スクリーン綺麗になってピクセル数が増えたので洗練された印象を持ちました。Apple Watchと比較すれば、ディスプレイの綺麗さもまだまだではありますが、十分。いや、十分すぎです。

作動はサクサク、ストレスフリー
画面表示がサクサク変わるようになりました。今までスクロールダウンもアップも、ちょっとゆっくり目だったんですね。気にするレベルだとは思いませんでしたが、明らかに上がった速度に対して心地よさを感じました。

アイコン面で言えば、マイナーチェンジとしてFitbit Payがアイコンから消え、スワイプダウンメニューで表示されるようになりました。まぁ、日本でFitbit Payは非対応なので、無くなって良かったと思います(残っていても、気にしないけど)。
ただ、気になったのは、音楽アプリがやたら目につくこと。おなじみDeezerとMusicアプリ、さらにSpotifyと音楽系だけで3つも。個人的にはそんなに必要かなー、というかSpotify必要だったかなー。
Alexa対応。うーん、そんなにいらないかな ♪
今回の発表の目玉でもあるAlexa対応、Spotify対応。Spotifyに関しては上でもちょっとディスっちゃったんですが、うーん、どちらも特に必要なかったかな、というのが第一印象。だって、Fitbitユーザーって、私も含めですが、健康管理に特化したスマウォだからFitbitを選ぶと思うんです。その「自分、不器用ですから…」な健康特化なスタンスが支持されていたわけで、時計に話しかけてサポートして欲しい訳ではないと思うんです。
だいたい、エクササイズしている時に「トイレットペーパー買うのをリマインドして」とか「何歩歩いたか教えて」とやらないと思うんですね。有酸素運動のマシンを使っていたら、音がうるさくてAlexaの声なんて聞こえないと思いますし…。
画面常時オンだけどバッテリ長持ち

これ、これは良い! というのも、Versaには腕を持ち上げて画面表示をオンにするジェスチャーへの反応が悪いという不満もあったんです。正直イライラしますよ。何度手をあげても時計表示されないこともありますし。サポートとチャットして原因を探ろうとしたら「サードパーティの開発した時計画面を使っていませんか?」と言われたんです。だから、純正スクリーンにしているんですが、それでも動作が悪い。もうこれがVersaの限界なのかな。そのくせ、つけたままシャワーを浴びると、シャワーの水滴で画面がコロコロ表示変化させたりするので、一体何がトリガーなのかと思ったりしていました。
ところが、Versa 2は画面が常時オンになったんですよ。常時オンということは、私が半年以上イライラさせられたことが完全に消え去るということ。しかも、Fitbitシリーズの強みであるバッテリ寿命4〜5日は健在。これはすごい!
アプリアップデートでより睡眠の質向上に注力
今回の発表では、Fitbit副社長兼アジア太平洋地域事業部長のスティーブ・モーリー氏が、睡眠の重要性と健康への影響を力説していました。中でも特に心に響いたのは、平均睡眠7時間〜8時間の人はダイエットの効果が出やすいというもの。睡眠がダイエットに影響するとは耳慣れない感じですが、ちゃんとデータとして証明されているので、やはり良質な睡眠は大切なわけです。
で、Fitbitがすごいのは、睡眠をちゃんとトラッキングして可視化し、スコア評価してくれるんです。寝ている間に目が覚めた状態になっているのもちゃんと測るので、良質な睡眠を得るために日中の運動量を調節するなどの改善点も見つけることができるんです。今後ロールアウトされるサブスクサービスのプレミアサービスでは、ユーザーがより健康になれるように、パーソナライズされたアドバイスや、より細かな睡眠スコアのデータが確認できるようになるみたい。
個人的に超楽しみなアプリアップデート
Versa 2に限らずFitbit製品には今後、「Smart Wake」というアラーム機能が追加される予定です。これは30分間のバッファを設定すると、そのうちのもっとも心地よく起きれる眠りの浅くなったタイミングで起こしてくれる機能なんですね。
他のスマウォOSにも搭載されている機能ですが、他のスマウォはつけたまま寝られるほど充電が持ちません。以前、Montblancの高級スマウォのレビューを書いた時、この機能を試してみたくてつけたまま寝ましたが、朝起きると充電切れだし、決して使い勝手がいいとはいえませんでした。その点、Versa 2は常時オンでもバッテリ長持ち4〜5日。大活躍してくれること間違いなし、なわけです。
それに、私はVerasの振動アラームが大のお気に入り。振動で直接体にアプローチをかけてもらうと、聴覚に訴えかける普通のアラームより起床確率が高い。というか、私の場合、ほぼ確実に起きることができます。それもこれも、バッテリ寿命が長くて24時間つけていられるVersasのおかげなんです。ありがたやー。
どんな人にオススメ?
正直、全員にオススメです! QOLを高めたい人はもちろん、すでにVersaを持っている人にもオススメします!
わかっていましたが、睡眠時間が少ないと気分や気力が低下するらしいんですね。モーリー氏は、日本人が他国と比較しても睡眠時間が低すぎることを指摘していました。でも、今の日本で睡眠時間を増やせと言っても、簡単には増やせませんよね。なら、せめて自分の睡眠を知ってみるというのはどうでしょう? 健康な生活への第一歩を踏み出せるかも。
デザインが洗練され、豊富な種類のバンドが生きる
Versaをすでに持っている人も、アップグレードする価値はあるはず。特に私と同じステンレスのバンドを買ったような人は。なにせVersa 2 はバンドの種類も豊富で、いろんなバンドに対応できるくらい本体が洗練されているんです。だから、シティ向けもスポーツ向けもバッチリ。

面白いと思ったのは、RECCOのバンド。雪崩で雪に埋もれてしまったり、遭難してしてしまった人を捜索するための救助システムが内蔵されているんだそうです。今後発売予定です。

Fitbit Versa 2は9月24日発売。通常モデルは2万6990円(税込)。スペシャルエディションは31,800円(税込)。個人的に想像以上にテンションがあがった発表会で、学びも多く、今後もFitbitのファンであり続けようと思いました。「Fitbit、あぁりがとぅぅぅぅ!」