これは期待通りかも!
Samsung(サムスン)から最新のGalaxy Noteとして、6.3インチのNote10、6.8インチのNote10+が登場しました。 Galaxy Note10+はサムソンのアイコニックな大画面スマホという特徴を引き継いでいるのに対して、ちょっと小さめのNote10はこれからのハイエンドなスマホ市場を切り拓こうとしているかのよう。今回は、米GizmodoのSam RutherfordによるGalaxy Note10レビューをお送りします。
Galaxy Note10

これは何?:ちょっと小さめなサムソン秋のフラグシップ(6.3インチ画面)。
価格:950ドル(約10万3000円)
好きなところ:Sペンあり。小さな手におさまる。後部カメラ3つ。ほぼベゼルレスなデザイン
好きじゃないところ:microSDカードスロット、ヘッドフォンジャックなし。ディスプレイが低解像度
Note10とNote10+を比べてみると、画面サイズに限らず多少のスペックの違いもあります。
Note10+と並べなきゃ十分鮮明なディスプレイ
6.3インチの有機EL画面の解像度は最大2280 x 1080。3040 x 1440画面のNote10+と並べて近くでみると、画像の鮮やかさや密度にわずかな差があることに気づきます。が、ちょっと離れてみると明らかな差はないように思えます。どちらも、市場で出回っているもっとも鮮明なスマホ画面のひとつとして評価できることには間違いないでしょう。
Note10のパンチホールセルフィーカメラ(画素数は10MP)の位置は、Galaxy S10と同様に角ではなく中央になったのも大きな変更点のひとつ。
スペック面でも差があるが「これで十分」
Snapdragon 855チップ内蔵で、期待通り最高のパフォーマンスを発揮してくれます。Note10にはmicroSDカードスロットがないので、もしストレージを追加したい場合は要注意。...って、256GBもあるので大抵の人にとってはこれでおそらく十分ですね。

Note 10のRAMは8GB、 Note 10+は12GB。特にNote 10+はアプリをコンスタントにリロードする必要がなく大量のソフトウェアを待機させておくための十分なメモリがあるようなので、この差は微々たるものだといえます。
カメラは3眼、画質はトップレベル
背面カメラ3眼で以下のような構成になっています。
・画素数12MPのメインカメラ
・12MPの望遠カメラ(ズーム倍率2倍)
・16MPの超広角カメラ
Galaxy S10やNote10+と同じセットアップですが、Note10には3D ToFカメラがありません(Note10+にはあり)。

でもToFセンサがないことが決定的な欠点かといえば、答えはノー。というより、Note 10+との違い全体で一番許容できる部分かもしれません。Note10では、動画にボケ感を加える機能「ライブフォーカス動画モード」が使えます。 実質的に使えないのは、近くの物体のサイズを概算するアプリ「Quick Measure」のみ。これも大きな欠点とはいえなさそうです。
作例
さて、Note10の通常のカメラはあらゆるシーンを柔軟に捉えることができます。多くのスマホの課題である暗い環境での撮影に関しては、GoogleのPixel 3で使えるNight Sightモードのほうが評価できるかもしれません。
...が、Note10の画質もまちがいなくトップレベルだといえます。その証拠がこちら。





バッテリー持続時間は13時間46分
Note10+が4,300 mAhバッテリなのに対して、Note10は3,500 mAhと小さめ。とはいえ独自テストでは、Note 10+のバッテリー寿命は15時間5分、Note 10は13時間46分とそこまで差は開きませんでした。
何をするにも使いがいのある1台
画面内指紋認証を搭載し、背面にはマイク(動画の録画中にズームインした際、ノイズを防ぐ)が隠されています。背面の仕上げも見事で、Note10はゲームをやるにも仕事をするにも使いがいのある1台であることでしょう。
Note 10の最新機能はほかにも、Air Actions(Sペンを振ってカメラモードを変更)やAR Doodle(拡張現実スケッチを空中で描く)などもあります。最初は楽しいんですけど、ちょっとしたギミックな感じが否めません。



それからもちろん、Note 10にもSペンがビルトインで付いてきます。これでGIFをつくるもよし、スケッチ、言語の翻訳にも役立ちます。さらにNote 10では、手書きのノートをデジタルな文書に変換してPDF、 Word docsなどにエキスポートすることもできるようになりました。
実際、microSDカードスロットやヘッドフォンジャックがないことを除けば、950ドルのNote10には多少のスペックの違いこそあれど、Galaxy S10+(50ドル高くバッテリー寿命は約1.5時間長め。ただし、Sペンなし)と比べても欠点を見つけるのが難しいくらいだといえます。そして、このサイズ感だからこその持ちやすさもおすすめです。
メモ
・Note 10+とは異なり、Note 10にはmicroSDカードスロット、ToFセンサなし。小さめ6.3インチ画面は、2280 x 1080解像度。
・Galaxy S10+と比べてみると、Note 10にはSペンがあるいっぽうでバッテリー寿命は 約1.5時間短め。
・Note 10はいまだAndroid 9なものの、早くても年末までAndroid 10へのアプデは期待できないところ。