超小型カメラ「Insta360 GO」レビュー:がんばって撮ろうとしなきゃ不満は出ない

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超小型カメラ「Insta360 GO」レビュー:がんばって撮ろうとしなきゃ不満は出ない
Photo: 武者良太

前のめりな「撮ろう!」という気持ちは満たしてくれないこと。お伝えしたく。

360度全天球カメラがお得意なInsta360ですが、新たに作ったのは片面側だけにレンズがある「Insta360 GO」。縦にも横にもだだっぴろい正方形のエリアを撮影して、16:9または9:16もしくは1:1の比率の写真・動画に書き出せるカメラです。

名前に反して360度カメラではありませんが、ミニマムなカメラで、サイズは親指くらい。手軽に身につけられる作りで、プールでいっしょに泳げる防水性能もある。一見、アクションカム的なスペックですが…はてさて、その使い勝手はいかがでしょうか?

Insta360 GO

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Photo: 武者良太

これは何?:超小型ライフログカメラ

価格:2万3800円(税込)

好きなところ:超軽量、超小型、身につけるのがカンタン

好きじゃないところ:作り込みの足りなさ(撮影モードが足りないなど)

4つの撮影モードを使い分けるカメラ

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操作ボタンは本体背面にありますが、本体前面から押しても反応します
Photo: 武者良太

Insta360 GOには静止画撮影、動画撮影(15秒/30秒/60秒)、スローモーション撮影(15秒/30秒)、ハイパーラプス(30秒~30分/30秒撮影分が5秒の動画になる)という4つの撮影モードがあります。

あれ、タイムラプスもあるはずだけど、iPhone用のアプリだと設定できないな。今後アップデートするのかな。

操作はワンボタン。多用したい機能順に割り当てる

撮影モードを切り換えるのが背面にあるボタン。電源ON時に1回/2回/3回と押すことでモードを切り替えられます。切り替えの順番はユーザーが自由に変更オッケー。

なおバッテリー容量が極めて少ないため、撮影後はすかさず電源がOFFになります。多用するモードをクイック撮影(1回押し/電源OFF時)に割り当てればいいのですが、いろんなモードを駆使して撮影するとなると、手間がかかるなあという印象がありますね。

服にも“貼れる”デジカメ

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Photo: 武者良太

付属品は写真左上から

・充電&データ転送ケース
・磁気ストラップ
・簡易クリップ
・クリップ土台
・自由雲台付きホルダー(ピボットスタンド)
・ベース

このうち、もっとも多用するのが磁気ストラップでしょう。これを使うとInsta360 GOを服に貼れるんです。ハンズフリー!

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Photo: 武者良太


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本体背面に磁石入り。鉄分あるところにくっつく
Photo: 武者良太


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ベースの内側はぴとぴとした粘着性の高いゲル素材が貼られており、平面の多くにぺたりとくっつきます。自由雲台付きホルダーと合わせて、狙った角度からの定点撮影がオッケーです。
Photo: 武者良太


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簡易クリップはキャップのベルト、バッグのストラップなどにつけるためのアイテムですが、メガネのテンプルも、イケた
Photo: 武者良太


磁気ストラップは首からぶら下げられるようになっていて、服の内側に下げると、Insta360 GOと磁気ストラップで服を挟み、こんな風に固定できます。

動画を自動編集すれば何気ない日常もダイナミックに

Video: 武者良太/YouTube

Insta360 GOの動画編集は合理的。広い範囲を撮っておいて、動画ファイルとして書き出す際に、「ここ!いいね!いいシーンだね!」をアプリが判断、自動でピックアップして並べてくれるんですもん。

Video: 武者良太/YouTube

シチュエーションに応じてスピードも速くしたり遅くしたり。何気ない歩いているだけのシーンもダイナミックに見えてくる不思議!

強力な手ブレ補正がハイパーラプスの魅力を高める

Video: 武者良太/YouTube

Insta360 GOの電子手ブレ補正機能はかなり強力ですね。いや、手ブレじゃなくてブレ全般といったほうが適切ですけども。たとえ自分の身体が傾く=本体がまるごと傾いたとしても、出力される映像はまっすぐなんですよ。

動画撮影時(ハイパーラプス含む)はまず2720×2720ピクセル 30fpsで撮影を行ない、1080p 30fpsで出力します。最終的な落とし所が1920×1080ピクセルになるので、前後左右どちらの方向もピクセルに余裕があります。

長いですが、飛ばし飛ばしざーっと見てもらえれば撮れる絵がだいたいわかるかと
Video: 武者良太/YouTube

特にハイパーラプス撮影時の安定感が著しく、いい。ジンバル、いらない。

Video: 武者良太/YouTube

広いバッファ部分を活用して、ブレを目立たなくするというのがInsta360 GOのキモ。ただしスローモーション撮影時には効果なし。もともと1600×900ピクセル 100fpsで撮った映像を1600×900ピクセルの素のままで出力するから仕方ないのですが。

ソフト面での不完全さが目立ってくる瞬間

Insta360が想定する「身につけて撮影して自動編集する」という使い方であれば、Insta360 GOはなかなかのパフォーマンスを叩き出してくれます。しかし、それを超えた使い方をしようとすると不満がでてきます。

まずアプリに難があります。レビュー中はiPhone Xを使っていたのですが、動画書き出し中によくシャットダウンしちゃうんですね。自動編集時ならまだいいけど、タイトルやトランジションなど細かく作り込んだファイルが書き出されてない、なんてことが続くと、心折れます。

また撮影モードも足りない。1日約200クリップの撮影が可能なバッテリーとなっていますが、1日のショートトリップを撮り切るには足りないので、使い勝手がよく、8時間は回せるタイムラプスモードを搭載していただきたい。

コレがないと、移動中にここは撮っておかなきゃなと考えて電源入れて撮影してという、従来のカメラとなんら変わらないフローを1歩1歩進んでいかないとならないんですよ。

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撮影した動画をスマートフォンと同期するときは、こんな風に充電&データ転送ケースに入れてスマホと接続します
Photo: 武者良太

データ転送等の遅さも気になる。スマートフォンへの転送も遅ければ、編集前のファイルのエクスポートも遅い。Android用のUSB端子がmicroUSBですが、てーことはこれ、USB2.0時代のアーキテクチャってこと?

=「自分の撮りたいシーン」は極めて撮りにくい

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写真を撮ってみる
Photo: 武者良太

基本的には自分を三脚代わりとして、そこから見られる景色を自分で撮るためのカメラです、Insta360 GOは。それ以外のことはできないか、できても失敗しやすいって考えたほうがよき。

たとえば写真撮影です。ワンクリックで撮影できるよう設定して、ボタン押すじゃないですか。Insta360 GOは操作を行なうとブルっと震えて撮影や録画を実行したと教えてくれるんですが、振動したにも関わらずまだシャッター切ってないということがある。ボタンを押してから数秒立ってやっと撮影できるも、そのタイミングでのアナウンスが皆無。うおおおマジか。

これ。ちょっと気持ち悪い。電源ON時での撮影後、即電源OFFになるところも含め、Insta360 GOを“単なるカメラ”と捉えてしまうと、使いづらい、ダメな子に感じてくる。

そんなわけでInsta360 GOで撮りにくいシーンに関しては、開き直ってスマートフォンで撮るのが吉。まあ、これまたアプリがダメなとこがあって、Insta360 GOアプリに転送した動画・写真と、スマートフォンで撮影した動画・写真を合わせて1本にするには、Insta360 GOアプリから必要な素材をエクスポートしないといけないんですけどね。

今日という日を記録するためのカメラとしては期待度高し

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でも小さい
Photo: 武者良太

そもそもこの小ささで2万円台のカメラに、君は何をどこまで求めているのかね!とココロのなかの誰かに怒られたので、改めて書きましょう。

Insta360 GOは、スペックはアクションカム的ではありますが、突き詰めるとライフログカメラですね。身につけておけば、指でトントンと操作するだけで撮影できます。スマホを取り出し、ロックを解除して、カメラアプリを起動してシャッターを切る、なんてフローは不要。

日常も非日常も、今日という日のログを撮るためのカメラとしてはアリだし、いま現在コイツ以上にステキなカメラはないでしょう。

Source: Insta360

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