いろんな意味で狂気。MS Paintだけで描かれたホラーゲー『恐怖の世界 WORLD OF HORROR』

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  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
いろんな意味で狂気。MS Paintだけで描かれたホラーゲー『恐怖の世界 WORLD OF HORROR』
Image: panstasz/YouTube

歯医者さんが考えたホラーゲームです。

ポーランドに住む歯医者、パヴェル・コズミンスキーさんが抱える秘密は、ホラーゲームを作るためのコーディングとMicrosoft Paintなのだそうです。そのゲームの名前は『恐怖の世界 WORLD OF HORROR』。日本の小さな海辺の町を舞台に、古き神々の目覚めが神秘的かつ、狂気渦巻く世界を蘇らせるのです。

外国人視点で見た創作日本が斬新そう

これは彼が歯科医師業の傍ら情熱を傾けてきたプロジェクトで、外国産でありながら日本のレトロADVを意識した作りとなっているようです。作者が影響を受けているのは、『うずまき』などで知られるホラー漫画家・伊藤潤二さんと、クトゥルフ神話でお馴染みのH.P.ラヴクラフトなどなど、私たちが大好きなオカルト・ホラーを採り込んでいるとのことです。

日本を舞台に、枝分かれするストーリーから構成された『恐怖の世界 WORLD OF HORROR』は、5人のプレイ可能なキャラクターを操り、ターン制の戦いと、“正気を犠牲にする呪文を通してパズルを解き明かす”ゲームとなっています。

Video: panstasz/YouTube

グラフィックスはすべてMicrosoft Paint

おそらくこのゲームに最も驚かせられるのは、すべてのグラフィックスがMSペイントで描かれているということでしょう。通常のゲーム開発者は、こうした古いプログラムで複雑な作品を制作するという恐怖から逃れるべく、独自のアニメーション・ソフトウェアを使用しています。ですがコズミンスキーさんがengadgetに語ったコメントでは、MSペイントのみに限定して使うことに決めたのだそうです。

ペイントでアートを制作することは、本当に感化され、どこか安らぎも得られます。プログラムに限界があるため、創造的に作業をすることを強いられますが、それは大きなことです。

それにおそらく1ビットの白黒アートは、私にとって漫画のような感覚をシミュレートするのに最も近いと思います

狂気の根源は歯だけのマネキン

ゲームのデモ版は、2017年からネットの海に漂っていますが、コズミンスキーさんの職業や使われたプログラムなどは、engadgetで取り沙汰されるまでほとんど知られていなかったようです。

そして彼のツイートいわく、彼が持つ美学は、歯科衛生士がドリルの練習で使う無慈悲なマネキンから来ていることが見て取れます。

ゲーム全てをMSペイントで描くだなんて無限の悪夢は、こういう細かい作業をする職業ゆえに出来た所業なのかもしれません。ちなみにレトロなのはグラフィックだけでなく、サントラもチップ・チューンなのですが…こちらは現代風なカッコ良さが感じられます。

『恐怖の世界 WORLD OF HORROR』は、プレイステーション4とニンテンドースイッチ、そして年末にはSteamにも登場を予定しています。ですが今、デモ版がダウンロード出来るようになっていますので、ちょっと遊んでみてください。

Source: YouTube, Ysbryd Games, Twitter (1, 2) via engadget, WORLD OF HORROR

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