ファンと一般消費者で温度差がでるスピーカー:Sonos Moveレビュー

  • author Adam Clark Estes - Gizmodo US
  • [原文]
  • そうこ
ファンと一般消費者で温度差がでるスピーカー:Sonos Moveレビュー
Photo: Adam Clark Estes (Gizmodo)

歓喜する人、ふーんってな人。

リークから発表イベントのちら触りから、どうも煮え切らない感じがしてた端末がこれ、Sonos MoveSonosシリーズ初のBluetooth対応スピーカーで、屋内から屋外へヒョイっと持っていけるのがウリです。米Gizmodoがじっくりレビューしたので、みてみましょう。もうね、タイトルがすべてかな。


Sonos Moveは、絶対買い、絶対必要か?と聞かれたら、答えはNOです。400ドルのSonos Moveですが、180ドルのSonosスピーカーと音自体は特に変わりません。ただ、ヒョイっと屋外に持っていけるという1ポイントがついているだけ。

そう、MoveはSonos初のBluetooth対応スピーカー、WiFiの外でも使うことができます! これ、Sonosファンが長年待ちわびた機能であり、Moveはファン待望のスピーカーなのです。

Sonos Move

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Photo: Adam Clark Estes (Gizmodo)

これは何?:Bluetooth対応のSonosのポータブルスピーカー
価格:400ドル
気に入った:Sonosのあの音
気になった:高すぎる、移動が思ったより面倒

「長年待ちわびた!」「ファン待望の!」というと、Sonosファン以外の人もちょっと興味がわくでしょう。どんだけスゴいやつなの?って。でも、1週間レビューしてみて思うのは、Bluetoothスピーカーが流行り始めた10年前の気持ち。つまり、Sonosファン以外=一般の人からしたら、そんな大騒ぎするようなスピーカーではないってことです。

スピーカーとしては、Google AssistantやAmazonのAlexa対応も含めSonos Oneと同等。屋外での音質は、エンジニアがこだわっただけあって素晴らしいです。が、ポータブルスピーカーとしては、後述しますがちょっと微妙なところもあるんですよね。

美ボディ:デザインは良い

微妙とはいえど、デザインは素晴らしいです。ポータブルを意識してよく考えられた作り。Sonosお馴染みの丸みあるデザインは相変わらず美しいし、ボディ2/3に施されたメッシュも良き。また、底のバッテリー(Sonosは3年交換を推奨)は取り外し可能。バッテリーもち10時間で、ほそーいドックにつないで充電するもよし、USB-Cからそのまま充電するもよし。

背面は、ボディの形がそのままハンドルのようになっており、グリップしやすい動かしやすい。このハンドルは、デザイナーが何度も調整を重ねたというだけあって、とてもエレガントな仕上がりだと思います。Moveの重さ6.6ポンドと、一般的なBluetoothスピーカーよりも少々思いので、持ちやすいハンドルの存在は重要かと。

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Photo: Adam Clark Estes (Gizmodo)
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必要最小限でデザインされた充電ドック。Photo: Adam Clark Estes (Gizmodo)

Moveならではのアップグレードとしては、耐久性。IP65の耐塵耐水仕様です。が、タフさでしられるUltimate Ears Boomには勝てません。Moveは水しぶきには耐えられるけど、水の中に落ちたらアウト。なので、海やプールの水際で使う場合、やんちゃな友人が来る時は少々危険ということですね。

個人的に心配なのが、IP65で埃や水には耐えたとしても、屋外でガンガン使っているうちにメッシュ部分が曲がったり凹んだりしないのかという点。これも、ユーザーのやんちゃ具合次第ですが。

WiFi・Bluetoohの切り替えは?

残念ながら、期待していたほどWiFi・Bluetoothの切り替えはスムーズにはいかず。いや、スムーズにいこうと思えばいけるんですけど、まぁ聞いてください。

ボディ後ろにボタンがあって、これを押せばWiFi・Bluetoothのモードを切り替えられます。つまり、ワンプッシュで切り替えができるということ。ただ、WiFiエリア外にでてからボタン押しても遅いわけで、音楽は1度とまります。で、ボタン押してからスマートフォンにBluetooth接続されるのを一呼吸待って、そのまま音楽が自動再生されなければ再生ボタン押してという流れ。結果、ぜんぜんワンプッシュで切り替えできませんでした。

ただ、Sonos公式推奨はWiFi外に出る前にボタンを押す=音楽が止まることもなく切り替えできるということなので、ここはユーザー(僕)の使い方、クセを正す必要があるわけです。まぁ、使っていくうちに慣れることなのでしょう。それでも思ってしまいますよね、自動でやってくれたらなぁって。Wi-Fiのエリア外に出たら、勝手にBluetoothに切り替えてくれたらどんなに楽か!と。あと、接続できるのは1端末のみなので、友人間でミックスDJはできません。

Auto Truplay:周辺環境で音の違いは?

Moveにはエンジニアが新たに特別開発したというAuto Truplay機能が搭載されています。スピーカーに内蔵されたマイクを使って周辺環境を常にスキャンし、環境に合わせて音が変わるというもの。ポータブルスピーカーならではのアイディアですね。

レビュー期間中、デスク上から屋上にMove持っていってみましたが、正直、劇的な音の変化は感じませんでした。ちょっと変わったなという程度。ただ、これはあえてそうしているのかもしれないので、コメントしづらいところ。

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デジタルアシスタント&Auto Truplayで使うマイク。Photo: Adam Clark Estes (Gizmodo)

サウンドクオリティで言えば、Sonosの音です。メーカーによって、ベースが強いとか高音がキレイとかいろいろ個性がありますが、Moveはザ・Sonosの音です。なので、Sonos音が好きなSonosユーザーなら納得の音かと。

また、ツイーターが少々下向き&Move特別仕様のコーンのおかげで、屋外での音は抜群。ウーファーは前向きのみなのですが、離れたところでも擬似360度サウンドで大変素晴らしいです。

Sonosファン vs. 一般ユーザー:温度差問題

Bluetoothポータブルスピーカーとしては、少々ゴツいMove。のわりに、タフさはトップクラスではない。でも、グリップと見た目はいい。どことなく400ドルのBoseホームスピーカーをほうふつとさせる何かがあります。でもやっぱり、ポータブルスピーカーだしなぁ。

レビューでは対抗馬であろうMegaboom 3と比較しつつ使っていました。Megaboom 3は屋外での音の大きさに定評があります。音自体はMoveの方がいいような気がしましたが、2倍という価格差がそのまま音にでているかと言われれば、否。Moveは400ドル、Megaboom 3は200ドル。Moveはバッテリーもち10時間、Megaboom 3は20時間。Moveは耐水、Megaboom 3は水中30分生き延びる防水。

でもね、そういうことじゃないんです。Sonosファンにとって、Moveは待ちに待ったシリーズ初のBluetooth対応ポータブル端末なんです。Sonosの音で、Sonosの機能が使えて、すでに何万何十万と投資しているその他Sonos端末とリンクできる待望のBluetooth対応ポータブル端末なのです。Sonosファンが選ぶBluetoothスピーカーならこれ一択。しかし、一般ユーザーなら他の端末を買うでしょう。Moveの400ドルは一般消費者にしたら高い。

つまりそういうことです。Sonosファンと一般ユーザーはMoveに対してそもそも見る目が違う。温度差が最初からあるのです。

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左:Megaboom 3、真ん中:Sonos Move、右:Sonos One。Photo: Adam Clark Estes (Gizmodo)

まとめ

・音のいい素晴らしいワイヤレススピーカー
・ポータブルスピーカーとしては、ゴツすぎるタフさが足りないと不満点あり
・Sonosファンは文句なしに好き
・一般ユーザーからしたら値段に見合わない

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