アレクサに自動検索機能をつけたほうが速い気もする。
アレクサをお持ちの方、今度アレクサに何か質問しても、答えてくれるのはネットユーザの誰かかもしれませんよ。9月12日、Amazonはアレクサが回答できない質問をクラウドソーシングで募集するプログラム「アレクサ・アンサーズ(Alexa Answers)」を公開しました。
アレクサ・アンサーズは招待制という形で、昨年12月からすでに試験運用が始まっています。それが、今回一般に公開され、Amazonアカウントでログインしたユーザーなら誰でも回答を投稿できるようになりました。もちろん、私も、あなたも、そしてそこら辺にいる「荒らし」さんも…。
アマゾン・アンサーズにログインすると、「あなたの興味や専門知識」と一致する質問に答えるよう指示されます。つまり、知ったかぶりや誤情報はご遠慮願います、ってことです。
ユーザーからの回答は「アマゾンの顧客からの回答」として、全体に公開されます。また、これまでに投稿した回答数やその評価、そして共有された回数などの統計情報をダッシュボードに表示することで、回答者のモチベーションをあげる仕組みになっています。
ちなみに、いつだって「何かご用ですか?」と聞いてくれるアレクサが、思わずさじを投げた難問の例がこちら:
渡り鳥ってどれくらいいるの?
ジュニパーシロップって何?
降雪量が一番多いところってどこ?
サーフィン史上、最大の波はどこの海?
製氷皿の水は何分で氷になる?
イリノイ州の周りにある州は?
一番適切な睡眠時間って、どのくらい?
スティービー・ワンダーは何種類の楽器を演奏できるの?
外国でピッチャー1杯の酒、って具体的に何リットル?
こんな質問、アレクサ・アンサーズに投げたところで、なかなかパッと答えられる人はいないでしょうから、みんなGoogleで検索してから投稿したりするんでしょうね。
アメリカのビジネスマガジン、Fast Companyの記事によると、Amazonは投稿者に「ネタ元の明示までは要求しない」とのこと。つまり、これは検索エンジンを持たないAmazonの逃げの一手とも言えますし、とんでもない「荒らし」に偽情報をバンバン流される可能性もある、ということです。
そんなカオスのリスクを背負ってまで、無償でアレクサのために情報提供して、もらえるものが「優秀投稿者」の称号だけって…ちょっと割に合わないなあ…なんて(ポイント制にして、Amazonの商品券と交換、とかならいいかも)。
アレクサの情報担当バイスプレジデント、ビル・バートン氏はファストカンパニーのインタビューに対して「私たちは寄稿者のポジティブなエネルギーと誠意に支えられています。また、数少ない悪意の投稿については、機械学習やアルゴリズムを駆使して、しっかり排除していきます」と話しています。
まあ、そこまでおっしゃるなら、大丈夫なんですね…。アルゴリズム様に間違いはないんでしょうから…。
ただ、今後アレクサに何か質問した時に「Amazonの顧客によると…」と前置きされたら、自分のスマホで調べなおしてみたほうがいいかもしれませんね。二度手間ですが、念のため。
Source: Fast Company