最新技術搭載なのにふつうに買えるし、ふつうに欲しい。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)が新しいアウトドアウェアを発売しました。FUTURELIGHTという新素材が用いられており、高い防水性をもつうえに、極まった通気性を備えるという新型のアウトドアウェアです。

触れてきたの主に、「SUMMIT」(頂)と名づけられた登山用アウターウェアシリーズと、「FLIGHT」(飛行)というトレイルランニングウェアシリーズです。山でのアクティビティ時に着ていくものなわけですが、山では突然雨や霧に見舞われる可能性があるため防水性を持つのは当然と言えます。

FUTURELIGHT製品のすごさは、防水性を持つ上で通気性が極まっているという点にあります。用いられている素材FUTURELIGHTは、THE NORTH FACE曰く一般的な防水浸透素材の20倍の通気性を持ち、通気性の面ではGORE-TEX(ゴアテックス)を上回るとのこと。結果として、アクティビティ中の衣服内温度を効果的にコントロールできます。
THE NORTH FACEの防水浸透性新素材「FUTURELIGHT」のパフォーマンス展示。防水なのにむっちゃ通気するよ! pic.twitter.com/S8OYfjaAg5
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) September 27, 2019
山では防水性も重要な一方で、通気性も重要です。服の中が汗や湿気でベチャベチャするという状態は実はけっこう危ないのです。休憩などで足を止めると汗が一瞬で冷え、体温がみるみる低下。体調を崩しやすくなります。そのまま動けなくなったりしたら、寒い時期だとリアルに死が見えるという。通気性の高いウェアを着ていけば汗や湿気が自然に抜け、そうした事態を防げるってわけです。より快適ですしね。

また、FUTURELIGHT製品には軽量でしなやかという特徴があります(この辺もGORE-TEX製品より上)。実際着てみたのですがゴワゴワした感じはなく、身体をスムーズに動かせます。個人的には、普段使いもいけるレベルだなと。


一方で、防水性に関しては前述のGORE-TEX製品のほうが上なんだそうです。アウトドアウェアとして使う場合は、使い分けが理想ってことになります。土砂降りで防水性を重視したほうがいいならGORE-TEX製品を着ていって、晴天で汗をかきそうならFUTURELIGHT製品を着ていく、とかね。食い合う関係ではないのです。最適解が増えた、というのが正確なところ。


個人的には、SUMMITシリーズのダウンパーカーとFLIGHTシリーズが欲しくなりました。真冬と梅雨に外套としてふつうに着れそうなんですよね。高機能でありつつもカジュアルに着るのもアリなデザインは、THE NORTH FACE製品最大の強みですね…。っていうか、取材時に「今買えますよ」って言われて、FLIGHTシリーズを衝動買いしかけました。
その理由は価格にもあり。安いとは言えませんが、MOONPARKAのときのように二の足を踏むようなものでもありません。高機能ウェアとしてはアリなラインかと。確認できた範囲だと、以下のような感じ。
・L5 JACKET(SUMMITシリーズのシェルジャケット):7万7000円(税抜)
・L6 DOWN BELAY PARKA(SUMMITシリーズのダウンパーカー):6万6000円(税抜)
・FLIGHT TRAIL JACKET(FLIGHTシリーズのジャケット):3万5000円(税抜)
日本での発売日は神宮前のストア限定ですが、今日から! もう試着とかできますので、気になった方はぜひ実際に手に取ってみてください。
2019年9月30日18:00修正:ブランド表記・製品名に誤りがありましたので、修正しております。
2019年10月1日12:00追記・修正:STEEPシリーズが10月1日以降順次販売される旨を追記し、それに伴って一部表現を修正しました。