iPhoneのTouch IDが恋しい…いつになったら復活するの?

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iPhoneのTouch IDが恋しい…いつになったら復活するの?
Image: Gizmodo US

Touch IDは、後継機を作るよりむずかしいってことか。

iPhoneの指紋認証システム「Touch ID」の復活が待たれるなか、先日ブルームバーグが、「Touch IDが復活するのは来年になりそう」という記事を発表しました。8月にはApple関連のアナリストとして有名な郭明錤(Ming-Chi Kuo)氏が「iPhoneは2021年にTouch IDを再搭載する」と予言したばかり。なんだか矛盾した情報が錯綜しているようですが、本当のところはいったいどうなっているのでしょう。

大型ディスプレイありきで、Face IDが採用された

2018年、Appleは指紋認証を廃止し、それに変わる生体認証セキュリティシステムとしてFace IDをiPhone XR、XSそしてXS Maxに搭載しました。ただ、それはAppleが「Face IDこそ最高!」と思っていたから、というわけではありません。どちらかというと、できるだけ枠部分を取っ払って、そのうえで信頼性の高い生体認証セキュリティも備えたデバイスを作りたかったから、という「大型ディスプレイありき」な理由だったようです。

そうなると、ディスプレイ上で機能する指紋リーダー、もしくは顔認識用のカメラのいずれかが必要になるわけです。が、指紋スキャナーをディスプレイに搭載するのはかなり技術的にむずかしいのです。そこでAppleはFace IDのほうを採用しました。今の段階で、それなりの安全性や信頼性を確立できていますが、セキュリティの専門家によると、やはりまだ抜け穴のあるシステムなのだそうです。Face IDを支えるテクノロジーはそれほど画期的というわけではなく、Microsoftでは2015年にすでに、Face IDと似たような「顔スキャナー」を導入しています。

最新のTouch ID技術はすごい! でも作るのが大変!

最新のTouch ID技術は、指に超音波を送信し、センサーに跳ね返ってきた情報をもとに認証を実行するというもの。うまくいけば、より完璧な3D画像を取得することができ、従来のTouch IDに使用されていた静電容量式指紋リーダーよりも、はるかに安全性は高くなります(ちなみに、静電容量式の指紋スキャナーでは、小型の指紋の2D写真を撮影してチェックします)。

ただ、この技術は2017年にやっと携帯電話に搭載開始されたという、フレッシュマン。案の定、初期バージョンには大きな不具合が見つかっています。超音波が、多くの携帯電話で使われているガラスを通過できなかったのです。携帯電話メーカーが、より薄く繊細なガラスに切り替えなければならず、作業は難航しました。赤外線に合うガラスというのが、なかなか見つからなかったそうです。

今年解禁になったSamsung Galaxy S10などの機種でようやく、セキュリティ問題のユーザの希望とのバランスが取れてきたかな、という感じになってきましたので、今後はこの技術が広く使われるようになる期待感が高まります。

安全性にこだわるAppleだから、Touch ID復活に時間がかかる?

一方、Appleは「真に信頼性が高く、安全なデバイス」を作ることをプライドにしているので、生体認証技術のハードルはどうしても、競合他社よりも高くなりますね。長期間にわたって超音波式のTouch IDを作ろうと頑張っていますが、悪戦苦闘しているようです。2017年、The Wall Street Journalは「Appleはディスプレイ搭載型のTouch IDの開発に失敗したため、Face IDを使用している」と報じています。

Touch IDにはまだ技術的な問題があるようで、ブルームバーグでは「テストが成功したら」2020年に発売予定の新型iPhoneに使われるかも、と報じています。「サプライヤー側は、iPhoneにTouch IDを統合する技術があると証明しましたが、いまだ大量生産するまでには至っていません」。

ブルームバーグは、Touch IDの「リリースが2021年にまで延びる可能性がある」と指摘していて、これはガジェット情報サイトの9to5Macで最初に報じられた郭明錤氏の主張と一致しています。

Touch IDよりも先に後継機が出るということか…

ブルームバーグの記事には続きがあり、Touch IDの復活だけでなく、2020年初頭にはiPhone SEの後継機が登場するという噂(日経が最初に報道)についてもエビデンスが載っています。「新バージョンは、iPhone 8と類似しており、画面サイズは4.7インチ」との情報が。

ですからみなさん、2020年のオリンピックイヤーには、小型のiPhoneがゲットできるかもしれません! ただ、そこにTouch IDがついているかはまだわからないので、顔認証反対派の方は買い時を見誤まらないように、しっかり続報をチェックしてくださいね。

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