米大手スーパー「ウォルマート」で電子タバコ販売を全面中止…それって矛盾してない?

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  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • 湯木進悟
米大手スーパー「ウォルマート」で電子タバコ販売を全面中止…それって矛盾してない?
Photo: Getty Images

急に電子タバコだけ叩かれてるような…。

このところ米国内は、電子タバコによる死者の話題で持ちきりだったりもするみたいです。いろいろ原因はあり、ただ電子タバコのみを吸って死に至ったというわけではないのかもしれませんが、すでに各地でフレーバー付き電子タバコ販売を禁止する流れが強まっていますよ。そして、その最先端をいくものとして、このほど超大手スーパーマーケットチェーン「ウォルマート(Walmart)」からは、次のような衝撃的な発表がなされたそうです。

連邦および州政府、地元の司法当局が、電子タバコをめぐって戸惑い、不安が高まっているなか、弊社は米国内のWalmartならびにSam’s Clubの全店で、電子的にニコチンを吸引する製品の販売中止を計画しています。現時点での在庫が一掃され次第、この方針が採用される予定です。

こんなふうに意向を表明し、Walmartは、電子タバコの販売から完全に身を引く姿勢を打ち出していますよ! 米疾病対策センター(Center for Disease Control)において、ベイピング関連の死亡事故の確認が8件に上ったことや、ほかにもベイプと肺損傷の関連性の疑われる報告が、今月中旬までに530件を超えたことなど、電子タバコをめぐる世の中の懸念に、敏感に反応した決定でもあるようです。なお、これまでも米国内では、フレーバー付き電子タバコの販売を全面的に中止する例はありましたが、今回のように、あらゆる電子タバコの販売から撤退してしまう例は、やはり珍しく、注目を集めてもいるみたいですね。

しかしながら、このWalmartの対応をめぐっては、そもそも矛盾しているのでは? 電子タバコだけは販売中止でも、従来の紙巻きタバコの販売は、その横で平気で続けられているわけですから。ちなみに、Walmartは、タバコの販売規制に消極的との批判も受けており、米国内で21歳未満の客にも、つい最近まで普通に紙巻きタバコの販売を行なってきました。ようやく未成年へのタバコの販売を厳格に取りやめるようにはなったものの、従来のタバコ販売には寛容なのに対し、電子タバコだけ、まるで目の敵にして排除することの意味は? そんな疑問の声も高まっているんだとか。

なにはともあれ、米食品医薬品局(Food and Drug Administration)と疾病対策センターは、現在も電子タバコの危険性に関する調査を継続中。どこまで電子タバコが、人体に直接的な害をもたらすものなのかをめぐり、いまだ意見は分かれている段階です。この調査の行方も気になりますよね。

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