今持っているリュックが10年後にヘタったら買いたい!
テックとのコラボに意欲的な高級ブランド イヴ・サンローランが、Googleの「Project Jacquard(プロジェクト・ジャッカード)」とコラボしたリュックを作ったとThe Vergeが伝えました。え、プロジェクト・ジャッカードってまだやってたの? そして、サンローラン? なにそれ、素敵じゃん。
プロジェクト・ジャッカードってなに?
プロジェクト・ジャッカードとは、GoogleのATAPが進める、繊維×テックのプロジェクト。センサーを素材として生地に織り込み、人をスクリーンから解放したいと考えているものです。
実はすでに2017年にはプロジェクト・ジャッカードのジャケットがリーバイスから発売されていて、服をなぞるだけで電話をかけたり、音楽を再生することができたりするらしいんですね。あくまで「らしいんですよ」という書き方なのは、この不思議なスマートジャケットがあまり一般的でないから、私も見たこともなければ触ったこともないんです。ロサンゼルスとニューヨークとボストンにある3店舗でしか取り扱いがないから当然かもしれません。
まぁ、それ以外で商品が出てこなかったので、もしかしたらキワモノテックとして消え去っていくのかなと思いきや、すごいのが登場したんです。それが、サンローランのリュック。
プロジェクト・ジャッカード×サンローランのリュック

Googleのテック繊維は、イブサンローランと組んで「CIT-E BACKPACK IN CANVAS WITH JACQUARD™ BY GOOGLE」というリュックとなりました。ちなみにこれが、プロジェクト・ジャッカードの第二弾商品。サンローランのリュックは、ショルダーパッドにタッチセンサーが組み込まれていて、撫でるとスマホを操作できます。

The Vergeによると、電源は取り外し可能で充電式の「タグ」。スマホと連動したら、スワイプアップ、スワイプダウン、ダブルタップ、手で覆うの4種類のジェスチャーで操作可能に。操作できるアプリは音楽やGoogle Map、通知機能などと限られてしまいますが、それでもスクリーンから少しでも離れていられるという面で良さげです。
リュックとしてみても素敵
ただ、どんなに秘密のテックが隠れていたとしても、大事なのはリュックとしての完成度と、サンローランとしてのバリューではないでしょうか。
私からみて本リュックは、「テックバッグとしての本命かも?」というレベル。外側はナイロンで、内側はキャンバス。大きさは、横31×縦41×幅22。重さは書かれていませんが、革じゃないので軽量なはず。サンローランのロゴは控えめなので上品さを保ったまま。季節問わず、綺麗目カジュアルにもオフィスルックにもピッタリなデザインをしています。
フロントには大きなポケット、内側にもスマホやタブレット、ラップトップを入れる用のポケットが付いているのもポイント高し。見えにくいですが、横にもポケットが付いていると思います。
高級ブランドだと思えば安い
お値段は、サンローランとしては安い795ユーロ(約9万4000円)。私がバレンシアガのリュックに16万円出したから、リュックに関する金銭感覚がおかしくなっているのかもしれませんが、汎用性が高くテックで軽量で、サンローランなのに10万円ならお買い得だと思ってしまいます(なにせ、私のバレンシアガは重すぎて使ってないですし…)。
このリュックはサンローランのウェブサイトで予約して購入するのですが。現時点では売り切れ状態。再度予約を受付するのを待つ必要があるみたい。最初に予約できた人は10月15日を目処に届く予定だそうです。結構真面目に欲しいな、10年後に。