なんというディストピア。
スマート家電はアプリ操作や、GoogleアシスタントやAmazon Alexaを使った音声操作が一般的です。でも、将来的にはソニーのaiboがその役割を担うようになるかも…?
ソニーは、去年、新型aiboを発売して以来、消費者にどうアピールするべきか悩んでいました。可愛いけれど、目新しさはすぐに消えてしまい伸び悩みを見せていたようでした。苦肉の策として、今年からセコムと提携してaiboを警備ロボットにしたんですよね。10人まで登録可能で、aiboを「犬のお巡りさん」のメロディーとともに巡回させたり、月額1,480円で室内の様子をリアルタイム配信したり、家族の存在を確認したらプッシュ通知する機能を展開しました。
そして、先日開催されたCEATECでは、aiboが日立とコラボして家電を操作する様子が紹介されました。どんな生活になるのかは下の動画の通り。
電子レンジの中にホットケーキが用意されていることを知らせたり、冷蔵庫を開けっぱなしにしていることを吠えて教えてくれたり、お掃除ロボのミニマルを起動させたり、娘が洗濯をしていることを監視して母親のスマホに「ちゃんとやってまっせ」と報告してくれたり…。うん、なんていうか、ディストピアな世界が展開されていました。
スマートペットが家電を操作したり、人の行動を写真に撮って送信するなんて世の中がきたんですね。ワクワクするというか、aiboがちょっと怖くなりました。
でも、ご安心を。このaiboによる家電操作機能が日立の家電向けサービスとして提供される可能性は低いみたい。engadgetの記事にも書かれていますが、これは日立の外部と連携する共創活動の一貫で、実際にサービスとして提供するかはわからないのだそうです。
ちょっと安心しました。だって、私はaiboはこんなふうに働いて欲しく無いですよ。家に帰ってきた時くらいリラックスしたいのに、親のスパイのごとく監視して報告しているロボットがいたらストレス溜まるどころの話じゃありません。aiboとスマート家電の可能性を見せるには面白い試みですが、aiboはaiboのままでいいんじゃないかな?