AMDを搭載したSurface Laptop 3レビュー:薄くて軽くて、かなり好き!

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AMDを搭載したSurface Laptop 3レビュー:薄くて軽くて、かなり好き!
Image: Gizmodo US

10月23日、Microsoft(マイクロソフト)からSurface シリーズの最新モデルがリリースされました! AMD社製のプロセッサを搭載した、軽量かつスタイリッシュなデバイスですよ。さっそく、米GizmodoのAlex Cranz記者のレビューを紹介します。


不満なのは、バッテリーだけ、かな。

Surface Laptop 3は、私がこれまで使ってきた15インチデバイス史上、多分もっとも持ち運びしやすいラップトップです。薄くて、軽いのに、ディスプレイは15インチと大きく、起動も高速。オフィスへの通勤や、家の周りをうろつくにも、このサイズでこれだけのポータブル感は、初めての体験です。いや、本当に素晴らしいです。

Surface Laptop 3の15インチ版には、IntelではなくAMD​​社製のプロセッサが採用されています。高級機種には珍しいですね。AMDとMicrosoftは今回の提携事業を大いにアピールしていますが、Surface Laptop 3を約1週間使ってみて、私にも彼らの熱い思いが伝わってきました。

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Image: Gizmodo US

これは何?:AMDを搭載したSurface Laptopの15インチ版。

価格:13インチは13万9480円(税込)より。15インチは16万1480円(税込)より。本レビューは18万3480円のバージョン。

好きなところ: 薄い。持ち運びしやすい。驚異的なGPUパフォーマンス。

好きじゃないところ: バッテリーの寿命が微妙。キーボードがべたつく。アルミ筐体のキーボードは指の脂がつきやすい。

Surface Laptop 3は、Microsoftの「1000ドルクラスのノートPCを作る」という試みから生まれたラップトップの第三世代。2019年、Microsoftからは2種類のSurface Laptopがリリースされています。Intelの第10世代Ice Lake CPUを搭載した13.5インチ版と、AMD のZen2プロセッサにVega GPUを内蔵した15インチ版です。

今回のレビューはCPUはRyzen 5 の3580U、GPUはVega 9を内蔵し、16GBのRAMと256GBのSSDを搭載した1700ドル(18万3480円)バージョン。

Surface Laptop 3と同価格帯にはHPのSpectre x360とDellのXPS 15がいます。どちらも厚みがあって重めですが、搭載されているのは単体GPUとコア数多めの旧世代CPUになります。

Microsoft的には15インチのラップトップを、「パワーよりもポータビリティでしょ!」というユーザを対象にしている感じです。13インチのデバイスで特に問題はないけど、もっと大きなディスプレイがあればいいなあ…という、まさしく私のような人間がターゲットなんでしょうね。

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薄くて軽いから、ポータビリティは抜群

15インチ版Surface Laptop 3の重量はわずか1542グラム。13インチ版と250グラムしか変わらないし、DELLとHPの15インチデバイスよりも200グラムから500グラムほど軽いです。

ここ数年は通勤などで持ち運びしやす13インチばかり使っていたので、15インチのラップトップは4年ぶり。でもこれならサイズ感はほとんど変わらないし、週末に結婚式に行った時も13インチデバイス用のスーツケースポケットに問題なく収まりました。厚さ14.69ミリなんて、15インチのPCとしてはあり得ない薄さです。

薄くて軽いのに、作りはしっかりしています。開いた状態のこいつを片手で持って走り回っても、壊れる気がしません。週末に飛行機の機内で膝の上に載せてタイピングしましたけど、安定感ありました。

表面加工は、ファブリックの方が良かったかも

少々気になるのは、表面のアルミ加工とキーボードですね。15インチのブラックとプラチナはアルミ製のフレームなんですけど、これが悩みの種で。というのも、ブラックのSurface Laptopは手の脂がつきやすいんです。今までの黒いアルミ製ラップトップはみんなそうでしたけど。

ちなみに、13インチ版には従来のようにアルカンターラというファブリック製のパームレストがあるんですが、15インチにはありません。まだ1週間も使っていないのに、マット仕上げのキーボードにツヤが出始めているので、油をはじくコーティングをしてもらえると嬉しいです…。

あと、キーボードのタッチがやや弱め。どうしても許せない、ってほどじゃないけど、もうちょっとスナップを効かせてほしいな、というのが正直な感想です。

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Image: Gizmodo US

あと、あのSurface Connectポートはやめてほしいです。何度うっかりひっかけてケーブルをポートから引っこ抜いちゃったことか。今どき、 USB Type-Cで充電するデバイスが多数派なので、甘やかされてるんですかね。こんなしっかり設計されたコンピュータの、専用の充電ポートが、私的にマイナスポイントになってます。

Surface Laptop 3には USB Type-Cのポートもあるにはあるんですが、電源アダプタが60ワットしかないので本体充電には不向き。あくまでディスプレイの電源供給と周辺機器の充電が主な用途です。ちなみに、通常のUSB-Aポートとヘッドフォンジャックもついてます。

AMD Ryzen搭載でグラフィックス処理は高性能

USB-Cに100%対応していない感じは、ちょっと時代遅れ?感が否めませんが、デバイスの内部はかなり進んでいますよ。Laptop3を駆動するチップは、同社とAMDがパートナーシップを組んで作り上げたもの。Surface Laptop 3に搭載されているRyzen 5 3580Uと、通常の3500Uの違いについて詳しい説明はありませんでしたが、Vega 9は3500Uに内蔵されたVega 8よりもパワフルで、演算ユニットの数が多いことは両社の折り紙つきです。

こういう数字とかスペックとか、よくわかんない、という方にわかりやすく言うと、Microsoft Surface Laptop 3はグラフィック性能が高い、ということです。少なくとも比較的、高めです。

昨年、ラップトップ向けのGPUは複雑化したわけですが、Intelでは2種類のGPUを扱っています。第10世代のラインアップの半分を占める従来型(統合型としては、ちょっと軟弱)と、Ice Lake製品に見られる新しい高速の統合型です。

Nvidia製でハイエンドのラップトップに搭載されることの多い、MX150とMX250はIce Lake GPUよりも処理速度は少し早め。NvidiaとAMDはさらにパワフルな単体GPUも出しています。Nvidiaの製品はゲームデバイスや高価なワークステーションに使われ、AMDの単体GPUはAppleデバイスに搭載されていることが多いです。

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Surface Laptop 3に搭載されているAMDの統合型GPU Vega 9の処理速度は、Ice Lake世代とMX 250の中間くらい。軽めのゲームには十分な速さですが、『Gears 5』の中級以上はちょっときついかも。

CPUに関しては、Ice Lakeの Core i7 といい勝負(公平を期すため、Ice LakeのCore i5とは比較してません)。3D画像をレンダリングするBlenderの処理速度は、 IntelのCore i7-1065G7を搭載したDellの新作XPS 13 2-in-1と同程度。Geekbench 4とWebXPRT 2015でのみ、Intel製に軍配が上がりました。いずれもGPU性能のベンチマークですが、Intelのプロセッサと相性がいいんですよ。

『Overwatch』や『Civilization VI』などのゲーム、あとHandbrakeなんかもテストしてみましたが、Ryzen 5 3580Uでも処理速度はあまり変わりませんでした。ゲームでは若干速めかな、という感じ。

バッテリー寿命はイマイチ

1つ大きな不満があるとすれば、バッテリー寿命です。お世辞でも、「並」レベル。 我々がテストしたところ、Surface Laptop 3で画面の明るさを200nitに設定してYouTubeを再生し続けたら、わずか7時間42分で充電が切れました。Ice Lakeチップを搭載したDell XPS 13 2-in-1よりも4時間近く短い! これには、ちょっとがっかり。

ただ、DellのXPSシリーズは常にバッテリーテストで競合他社を圧倒しているので、Microsoft側も我々のテスト結果に反論はなし。確かに昨年のMicrosoft Surface Laptop 2よりは、ましになっています。ですから、「Surface Laptop 3のバッテリー寿命は?」と聞かれたら、「悪くはない」としか答えられません。最悪、とまでは言わないけど、かなりいい、とも言えないので。

ポータビリティ重視なら買っておいて損はない

せっかく他にいいところがたくさんあるので、バッテリー寿命が微妙なのが玉にキズ。むしろ致命的。想像してください。この15インチデバイスと同じポータビリティで、しかもバッテリー寿命も長い端末があったなら…と。そしたらSurface Laptop 3は、ただの「イケてる15インチラップトップ」じゃなくて、「買わなきゃ損!」のアイテムになりますよ。

ただ、今のままでも買っておいて損はないアイテムです。ポータビリティを重視していて、「6ダースのCPUコアも、そこまですごい単体GPUもいらない」のであれば、Surface Laptop 3は完璧なバランスを兼ね備えた希少デバイスです。私も、膝にのせてみてはじめてわかりました。

しかし、AMD(およびMicrosoft)は、Intel最高品質レベルのGPUとCPUを作っちゃいました。これから多くのラップトップ、特に大きくてかっこいいラップトップにAMDがひっぱりだこになること請け合いですよ。

まとめ

・GPUは超優秀。

・CPUは、IntelのUシリーズ(4コア)プロセッサと同等。

・バッテリーの寿命は、「並」。

・15インチSurface Laptop 3はとても薄くて軽いので、一度手にしたら、パワフル(だけど重い)15インチデバイスにはもう戻れない。

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