Appleが次に革新をもたらす業界は映画?
まもなくサービスが開始されるApple TV+。特徴としてはAppleオリジナルの新作が毎月登場、広告はなし、家族6人までアクセス可能、ダウンロードしてオフラインでも楽しめる機能、そしてさらに4K HDRとDolby Atomosに対応。それで月額は600円。安い。なかなか魅力的な値段ですが、他社に比べてコンテンツなどはどうなんでしょうか。
Appleが映画スタジオを作ります
Appleは 戦争ドラマ「バンド・オブ・ブラザース」 のスピンオフを製作中で、しかもそれはApple自前のスタジオが行なっているみたいです。The Hollywood Reporter が伝えたところによると、まだスタジオの名前は決まっていないとのこと。AppleのWorldwide Video部門のザック・ヴァン・アンバーグ氏とジェイミー・エリヒト氏がこれからのスタジオ経営を率いていくみたいです。
彼らは以前、ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンに勤めていたので、2人がAppleのスタジオを立ち上げることに関与することに関しては特に驚くことでもありません。The Hollywood Reporterは、Appleが自前のスタジオを持つかどうかではなく、いつスタジオを持つのかについて指摘していました。Apple TV+は世界100以上の国と地域で11月1日よりサービス開始(日本では11月2日から)。11月の公開時点では、Appleによるスタジオ作品はなしとのこと。ちなみにライセンス料を支払うのって、とても高いみたいですよ。

Apple最初のスタジオプロデュース作品は戦争ドラマ
Appleは自前のスタジオで番組を製作することにより、コンテンツの制作費用を抑え、より多くの収益を得ることができます。The Hollywood Reporterの報告によると、Appleが自前のスタジオで最初にプロデュースする作品は、『Masters of the Air(原題:マスターズ・オブ・ザ・エアー)』という作品。スティーブン・スピルバーグとトム・ハンクスが製作総指揮を務め、戦争ドラマ「バンド・オブ・ブラザース」と「ザ・パシフィック」の続編になるとのこと。この2つの作品は第二次世界大戦が舞台で、陸軍を中心に描かれました。今作では『Masters of the Air』のタイトルから読み取れるように、空軍を中心としたドラマが描かれることになるでしょう。
またこの作品も前2作同様スティーブン・スピルバーグとトム・ハンクスが製作総指揮を務めることが報じられています。Appleは『Masters of the Air』とは別に、先日Apple TV+を発表したイベントの際に『世にも不思議なアメージング・ストーリー』をスティーブン・スピルバーグ自身がリバイバルすることも発表しています。
映像配信サービスには課題が山積み?
Apple TV+が始まることにより、厄介な問題はさらに増えることになります。ディズニー、ワーナー・ブラザース、ネットフリックス は既に自社オリジナルの映画やドラマの製作に着手しています。もしもポップカルチャーの輪にとどまりたいならば、1つといわず複数の動画配信サービスにサブスクしなければいけませんね...。
Appleがこれから本格的に映画、テレビ業界に飛び込んで行くのは非常に魅力的です。既に11月1日配信予定の一部作品の予告編が公開されていますが、それほど悪そうにはみえません。ですが、やっと自前のスタジオを持ち製作が始まったにも関わらずAppleは既に自社のコンテンツを自己検閲し始めているとか。そりゃ、まもなくディズニーが動画配信サービスに参入はするし、ネットフリックスみたいな既に確立した会社とこれから戦わなければならないわけですから不安になる気持ちもよく分かります...。
まもなくサービスが始まるApple TV+。月額600円でも安く感じますが、新しいiPhone、iPad、iPod touch、MacまたはApple TVを購入すると、Apple TV+を無料で1年間楽しめるとのことなので、買う機会をずっと伺っていたApple TV 4K。ついに買う覚悟ができそう。