ソノスと比べると...。
Boseのスマートホームスピーカーといえば、音の良さや見た目の上質さに定評がありました。ただ、最新のBose Portable Home Speakerに関しては、Sonos(ソノス)の最新スピーカーのほうが優れていると断言するのは、米GizmodoライターのAdam Clark Estes。彼による率直なレビューが、こちらです。
Bose Portable Home Speaker(350ドル/国内価格4万4000円)は、ハンサムな最新Wi-Fiスピーカー。Bose Musicアプリを通じてBose Home Speaker 500やBose Home Speaker 300など、ほかのBoseスマートホームファミリーと接続させることもできます。またAirPlay 2やBluetooth対応なので、Wi-Fi環境外でもスピーカーとして利用可能。360度のサウンドシステムつき。ワイヤレス充電クレードルは、別売り30ドル也。
Bose Portable Home Speaker

これは何:ポータブルなWi-Fiスピーカー(Bluetooth対応)
価格:350ドル(国内価格4万4000円[税込])
好きなところ:見た目も音もまぁ良い
好きじゃないところ:ちょっとお高め
音にパワフルさが欠けている
ポータブルワイヤレススピーカー市場にキャッチアップしている人なら、Sonos最新のワイヤレススピーカー「Move」との差が気になるところかもしれません。Sonosが提供するのは、360度の音楽体験ではなく前面のウーファー。一方のBoseは、音が空洞的でパワフルさに欠ける印象が拭えません。サイズでいうと、BoseのほうはSonosの半分ほどです。
そこで気になったのが、Bose Portable Home speakerを使うのは誰かということ。今まで使ってきたBluetoothスピーカーと比べてずいぶん値段が張るわりに、非ポータブルなWi-Fiスピーカーと比べて物凄い音が良いわけでもない...となると、誰にとって魅力的な製品なのでしょうか。
おそらくその答えは、Boseブランドのファンたちかもしれません。なかには、Boseの空洞的なサウンドが好きだという人も少なくないでしょうし、音の出るものはBoseプロダクトで揃えているというファンもいることでしょう。
Boseファンでも要注意なところ
でもそうした人たちに限らず知っておきたいのが、同社のSoundTouchシリーズと最新のPortable Home Speakerには互換性がないということ。...それでも構わない! 家の中も外もBoseで揃えたい! Boseの最新製品が欲しい!という前向きな声も聞こえてきそうです。ブランドロイヤルティの高さも、Boseならではなのかもしれません。
Sonos Moveのほうが広くおすすめできる
でも、一応言っておきます。ふたつを比較するとBose Portable Home SpeakerよりもSonos Moveの低音、チューニングのほうが優れています。Sonosのほうは、Auto TruPlayとよばれる最新機能によって、スピーカーを置いた場所に合わせてチューニングを最適化することもできます。


Sonos Move は400ドル(日本では2020年春に4万6800円[税抜]で発売予定/ワイヤレス充電クレードル付属)、Bose Portable Home speaker(350ドル+ワイヤレス充電クレードル30ドル)で差額はたったの20ドルです。ワイヤレススピーカー市場にはSonosやBoseに限らず、AmazonやAppleといった競合も並んでいます。ただ率直に言って、Bose Portable Home Speakerに関しては素晴らしいとかコスパ最高とか断言できるものではなく、最新のポータブルWi-FiスピーカーでいうとSonosのほうが広くオススメできます。
もっと言うと、多くの人にとって今出回っているなかで最適なのは、標準のBluetoothスピーカーだといえます。個人的に気に入っているのは、The Ultimate Ears Boom 3 (150ドル)。Alexa機能つきなら、Ultimate Ears BLAST(180ドル)。ワイヤレスでなければ、多くの人たちにとってSonos OneやBose Home Speakerは満足のいくスピーカーとなるはずです。
メモ
・パーフェクトな機能性+ハンサムなWi-Fiスピーカー
・オーディオの質に対する価格が高い
・低音が弱めでなんだか上擦って聞こえる
・安価のBluetoothスピーカーで代替可能かも