Facebookが「念じて操作する」デバイスを目指す理由とは?

  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 山田洋路
Facebookが「念じて操作する」デバイスを目指す理由とは?
Image: CTRL-Labs

リリースされたら迷わずiPhoneから乗り換えるよ!

長いことメディアの憶測をかきたてまくっているFacebookのスマートグラスですが、関連する動きがありまして…。9月の末ごろにFacebookは、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)のスタートアップのCTRL-Labsの買収に合意したと伝えられました。CTRL-Labsの開発するリストバンドは、着用者の思考を読み取ってコンピューターやその他デバイスをコントロールしようとのものです。

Facebookの拡張現実(AR)/仮想現実(VR)部門の責任者Andrew Bosworth氏は、今回の買収について正式に発表。CTRL-LabsはFacebook Reality Labsチームにジョインし、プロダクト開発を加速して実用を早めるとの狙いを明らかにしました。

情報筋がCNBCに伝えた話によれば、買収額は5~10億ドル(約540~1080億円)とのことですが、Facebookの広報担当は、実際は10億ドル未満、と主張しています。

スマートグラスが”使える”ものになればスマホは過去の遺物に

ところで、FacebookはCTRL-Labsのテクノロジーをどう活用するつもりなんでしょうか?より小さく、ウェアラブルで、真に使いやすく進化するスマートデバイスを考えたときに、デバイスとの対話手段、操作手段の実装が大きな課題となってきます。

現状、スマホの画面やソフトウェアキーボードを指でタップしてもなんの問題もなく機能しますよね。ただFacebookは、競合数社と同様、そのうちスマートグラスでスマホやタブレットを代替したい…と目論んでいる節があり、そうであれば、指でレンズをタップするのは非常にマズいやり方といえます。

音声アシスタントは着実に進化してきていますので、スマートグラスなどのウェアラブルデバイスと対話する手段の大本命には違いありませんが、少し想像してみてください。公共の場でテックデバイスと会話する気恥ずかしさったらないと思いませんか?

たとえば同僚と一緒にいるときに、「買い物リストにトイレ用スッポンを追加して」なんて、スマーグラスに頼む気になるでしょうか?

アイトラッキングなんかの、音声コマンドに代わるテクノロジーもあるにはありますが、単にデバイスにしてほしいことを思い描くだけで実現できれば、それが究極のソリューションでしょう。これぞCTRL-Labsの注力領域であり、Facebookが”10億ドル未満” もの大金を出す価値あり、と判断した理由です。

死屍累々の開発分野を切り開く意気込み!?

CTRL-Labsのデバイスは、最終的にスマートウォッチのような小型デバイスに統合される可能性があり、脳、脊髄、そしていずれは手や指からの電気信号を検出し、マウスやらキーボード、タッチスクリーンなんかを操作します。電気信号が拾い上げられ、デコードされてデバイスが理解できるコマンドに変換されるので、たとえばメッセージを送信したければ、文字入力をイメージするだけです。

Facebookがこのテクノロジーを完璧に実用化できれば、噂のスマートグラスの大きなセールスポイントとなるんじゃないでしょうか。

ただ、最初にリストバンド「MYO」を開発したThalmic Labsも、同様のテクノロジーの開発に挑戦し、結局あきらめてきた経緯があります。Thalmic Labsは今年初め、MYOの特許技術をCTRL-Labsに売却。Northに改名して、代わりにARスマートグラス「Focals」を開発しています。

いや、心を読むリストバンドが実現不可能な技術、といっているわけじゃないんですよ。むしろ、研究開発に潤沢な資金をつぎ込んで、それを実現できる企業があるとすれば、Facebook以外に思いあたりません。

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