Instagramの姉妹アプリ「Threads」は誰のためのもの?

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Instagramの姉妹アプリ「Threads」は誰のためのもの?
Image: Facebook

Facebookから新SNS。使いこなすには若さが必要かも。

木曜日のこと、SNSの巨大企業Facebookより、新しくInstagramの姉妹アプリ「Threads」を展開する、と発表がありました。これはInstagramの中で動作する機能ではなく、個別のアプリです。ブログの投稿記事によると「カメラを優先したメッセージ・アプリ」とあり、Instagramでつながっている親しい友達との間で写真と動画をシェアするためものなのだそうです。

Facbookの製品担当ディレクター、ロビー・ステイン氏はこう綴っています。

ここ数年、私たちはInstagramのストーリー上で日々の瞬間を共有や、視覚的なメッセージの送信など、大切な人とつながる新しい方法を紹介してきました。

しかし、さらに小さな友達のグループのなかでより多くのつながりを保つことが求められている実態を私たちは見てきました。そうすることで写真や動画を通して、あなたが何をしているのか、どのように感じているのかを共有できるようになるのです。

10代向けのメッセージアプリみたい

このアプリは、どうやらFacebookのステータスやアクティビティー機能、InstagramやSnapchatのストーリーやリアルタイム画像共有、プライベートのグループチャットのキュレーション要素などをまとめているようです。

Facebookによると、アプリを開くとカメラが直接起動し、すばやく友達に画像やビデオを共有するためのショートカットが用意されているとのこと。

このアプリの発表のためにFacebookが使用した画像やプロモーションビデオを踏まえると、対象にしているのは10代に絞っているようです。そこから察するに、このアプリを積極的に使う大人は誰もいないかもしれません。プロモーションビデオを見て、自分のためのアプリかどうか判断してみてください。

位置情報をステータスにする機能

Threadsには「勉強中」「移動中」のように自分の状態を表示する「Auto Status(自動ステータス)」という機能があります。位置情報やバッテリー状態、移動の有無などの情報を使って、たとえば「カフェにいます」など自分のザックリしたステータスを共有することができるんです(カフェの名前や住所は共有されないとのこと)。当然ですがそのために、Threadアプリはユーザーの位置情報を一時的に取得する必要が出てきますし(あんまり嬉しくないですね)、デバイスから活動履歴、居場所などに関するあらゆる個人情報が共有されているようにも見えます。

たとえば“親しい友人たち”に自分の状態を共有するため、ユーザーが在宅中や移動中、または空港にいるときなどの情報をシェアすることに加えて、アプリはスマホの充電が減っているかどうか、ネットワーク接続の状態がどうか、という情報までチェックするのだとか…。ブログ記事では、皮肉にも「プライバシー」について書いていますが、実際のところどうなんでしょう?

位置情報はユーザーのデバイスのみに保存されるって

Facebookは、このティーン向けの製品への懸念を払拭するため、位置情報データは社のサーバーには保存せず、 「限られた期間だけユーザーのデバイスにのみに保存されると主張しています。また彼らは、「正確な位置情報」はユーザー広告には使われないと言っています。本当にそうなら安心かも。

まぁこのアプリがプライバシーを犯すかどうかに関係なく、私がこのアプリのデモ版のテスターに選ばれるほど若くないというのはいい知らせかもしれません。

Source: facebook Newsroom