肩こり無くなるかも! インテルのプロトタイプ2画面PC「Honeycomb Glacier」は上下2画面、角度も自由

  • 5,150

  • author 小暮ひさのり
肩こり無くなるかも! インテルのプロトタイプ2画面PC「Honeycomb Glacier」は上下2画面、角度も自由
Image: 西谷茂リチャード

パソコンはどういうものがいい?

こう聞かれた時、現代ではきっとさまざまな答えが帰ってくると思います。美しくスタイリッシュなモデル、小型で持ち運べる、パワフルな性能、軽い、2-in-1、解像度が高い…いろいろ!

こうして十人十色にニーズが多様化した現代では、PCの姿もまたさまざまな姿へと枝分かれしています。そのニーズと進化の系統樹の中で、「このパソコンの画面は起き上がるんだ」って唯一無二の個性をぶっ放してきました。

正確には作業領域を求めるニーズに対して、ひとつの道を照らしたプロトタイプです。

191002intl13
Photo: 小暮ひさのり
左が「Honeycomb Glacier」で、右は「Asus ZenBook Pro Duo」。兄弟仲良く展示されていました。

そのPCの名前は「Honeycomb Glacier」と言います。

インテル作の、ラップトップの未来を提案するプロトタイプで、パートナー企業であるASUSへと技術提供された結果、ヒンジ機構(後述)がオミットされた「ZenBook Pro Duo(写真右)」が生まれたといったストーリーもあります。

この日はインテルの第10世代インテルCoreモバイル・プロセッサー「Ice Lake」「Comet Lake」のテクノロジーショーケースが開かれたのですが、取材に訪れた僕たちは、こいつに釘付け。

191002intl10
Photo: 小暮ひさのり

以前、COMPUTEX 2019 TAIPEIで見逃したことを悔やんでいた、編集部西谷。このギミック感あふれるあまりにも斬新な画面提案を間近で見られてニッコリ顔が止まりません。あー、僕もはじめて変形ロボットのおもちゃを触った時、こんな気持ちだったな!

でも、ロマンだけじゃなくて、現実的に良いじゃんって思える要素がこのプロトタイプには散りばめられています。まずはその構造から、これがアリだと感じる理由を紹介していきます。

物理的なギミックで上下2画面を調整

191002intl03
Photo: 小暮ひさのり

まず、2画面は上下が2種類のヒンジ構造で繋がっています。

垂直に立つだけじゃなくて、それぞれを好きな角度で調整可能。この写真のように、少し傾斜をもたせて自分が見やすい角度をキープさせるといった調整もOKです。キーボード付近のヒンジは負荷が高いため、ラッチ型のヒンジ(特定の角度でカチンカチンとハマるタイプ)になっています。ディスプレイの間のヒンジは、一般的なスーッと折り曲がるタイプですね。

191002intl05
Photo: 小暮ひさのり

キーボード付近のヒンジの角度を変える時は、こちらのボタンを押しながら画面を動かします(上げる時は押さなくてもOK)。

押し込むボタンはちょっと固めだけど、色んな角度でカチっと固定でき、剛性もちゃんと確保されていました。プロトタイプとして見ればかなり良くできているんじゃないかな? ここ数年、ガジェットやPCなどから、どんどん物理的な装置が削られていっている中で、こうした物理ギミックを見ると一周回って新しさを感じてしまうんですけど、僕だけですかね?

そんな目新しさ?に小躍りする僕らの様子をどうぞ。

センシングテクノロジーを利用して2画面作業を効率化

191002intl06
Photo: 小暮ひさのり

でも、斬新さやロマンだけじゃないんです。

最初見た時は、なんてへんたいてきなんだ! と思ったけど、いざ目の前で触ってみて、画面を見てみると、なるほど。この構造は合理的だ!となってくるんです。

まず、上下2画面が見やすいのは言わずもがな。情報量が多いことは作業効率や体験にダイレクトに影響します。たとえば、ライブストリーミング配信画面とチャット画面を同時に表示したり、ゲーム画面と攻略情報を同時に表示するなどですね。

こうして普通であれば横に2画面の設置スペース&機材が必要な情報が、ラップトップのスペースで上下に配置できるって、これだけでもたいそうな強み。加えて、角度調整できるから見やすい位置でどうぞ!なわけです。長時間向き合うことを考えたら、その方が視点移動も少なく、疲れにくいことは確実。首や肩への負担もずっと減りそうじゃない?

また、技術的にできるから作ってみました!ではなく、この特徴的なディスプレイ構造を活用するための合理的なシステムも組み込まれています。

191002intl04
Photo: 小暮ひさのり
ヒンジの黒い部分がアイトラッカー。紫の光は赤外線エミッターです。

デモ機では体験できませんでしたが、ヒンジ部にはアイトラッキングセンサーが備わっていて、視線の動きに合わせて上下の画面でアクティブウインドウを切り替えられるそうな。つまり、上の画面を見ている間は上のウインドウがアクティブになり、下の画面に目を移すと、そちらの画面が自動でアクティブ化。

これ、ゲーミングやライブ配信用途だけじゃなくて、PC仕事でよくある資料見つつドキュメントを編集する、といった場合で最高に便利じゃない? 少なくとも僕の仕事だと、劇的に作業効率アップしそう! だってカーソルを操作せずとも視線だけで文字入力するウィンドウを切り替えられるんですから。エスパーだね、これ。

20191002-honeycomb-glacier-katakori
Image: 西谷茂リチャード
丸いところが吸気口。

エアフローもきちんと考えられていて、下画面を持ち上げると給気口が現れます。こちらから吸って背面排気。画面を持ち上げることで効率的に吸気できる構造ですが、下の画面を畳んだままでも吸気は問題ないとのこと(筐体の下にもうひとつ吸気口があります)。

こうしてプロトタイプといえど、これは今すぐ実用できそうなポテンシャルを備えています。このデザインができたのは、プロトタイプだからこその思い切りなのかもしれないけど、この可能性を秘めたマシンが世界に数台しか無いのが残念でなりません…。

プロトタイプを見られたのは本当に幸運だと思うんだけど、これが買えないという事実は本当に悲しい。

インテルはPC性能だけではなく、PC「体験」の未来の可能性を示す

191002intl08
Photo: 小暮ひさのり

冒頭でも語ったように、現代では一口にPCと言っても、さまざまなユーザーニーズがあり、多様化が求められています。

そのクライアントコンピューティングの未来へ向かい、CPUの性能アップのみならず、プロトタイプなどで新しい可能性を照らし、PC業界全体の進化を促す。これもまたインテルならではの強みであるようにも感じました。その先にあるのは、これまで僕らが体験している以上に、クリエイティブで、快適で、心躍るPC体験…になるんじゃないかなぁって思うんですよね。

20191002-honeycomb-glacier-katakori03
Image: 西谷茂リチャード
トラックパッドの下の部分がディスプレイで、Alexaコマンドなどに反応する、といった「アンビエント・ディスプレイPC」のプロトタイプ。

それは、超高画質映像を編集できるモンスターラップトップだったりするかもしれないし、丸一日以上もバッテリーが続く超省エネマシンってのも嬉しいですねー。スマートホームや家中の機器をコントロールできる端末が登場しても便利だし(Alexaが統合されるらしい)、遠く離れた友人と一緒に遊べるゲームハードっていう側面も伸びていくよね(5G時代は特に!)。これらは僕が思いつく浅い一例だけど、まだまだたくさんのドッキリビックリ大進化が期待できると思います。

それこそ、この「Honeycomb Glacier」みたいに、僕らが想像できなかった形状のPCの姿が飛び出てくるかもしれない。って考えると、ワクワクしませんか?

いやぁ〜コンピューターの未来、楽しみすぎますね!

Source: Intel

Honeycomb Glacier ほしい?

  • 0
  • 0
Intel

    あわせて読みたい

    powered by