ポスト・クレジットで世界観を繋げるのが上手そうな?
マーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギが、マーベル映画にスパイダーマンを参加させることが出来なくなってしまった1週間後、彼は遥か彼方の銀河系で制作をすることになりました。
次のシリーズのどれかに関わる
The Hollywood Reporterが明かした情報によりますと、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)を生み出したファイギ社長は、『スター・ウォーズ』映画の制作に参加するそうです。記事には「『スター・ウォーズ』映画の制作に乗り出す」とだけあります。詳しいことは未明。
それが『スカイウォーカーの夜明け』以降の続編に参加する、『ゲーム・オブ・スローンズ』のデイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスのコンビによる作品になるのか、それとも『最後のジェダイ』を撮ったライアン・ジョンソン監督作品になるのか、はたまたまったく別のものになるのか情報がないものの、とにかくファイギ社長は『スター・ウォーズ』映画に関係するのです。
会長のコメント
ウォルト・ディズニー・スタジオの共同会長にして、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのアラン・ホルン氏は、声明文でこうコメントしています
我々はキャシー(ルーカスフィルム社長キャスリーン・ケネディー)とそのチームが取り組んでいるプロジェクトに興奮しています。『スター・ウォーズ』だけでなく、『インディー・ジョーンズ』や、『チルドレン・オブ・ブラッド・アンド・ボーン』(ルーカスフィルムの、『インディー・ジョーンズ』以後初めて『スター・ウォーズ』以外の作品)、Foxとその役員エマ・ワッツなど、同社の他部門への進出も視野に入れています。
キャシーは、スカイウォーカー・サーガ(ルーク・スカイウォーカーなどのスカイウォーカー家の物語)の閉幕とともに、『スター・ウォーズ』におけるストーリーテリングの新時代を目指しています。そしてケヴィンが熱烈なファンであることを踏まえると、それらふたりの素晴らしいプロデューサーが協力して『スター・ウォーズ』映画を制作するのは理に適っているのです。
3年前に語った想い
ファイギはずっと前から『スター・ウォーズ』の大ファンで、2016年に米Gizmodoの記者Germain Lussierはファイギに『スター・ウォーズ』映画を作る気はあるか?と尋ねたことがありました。ですがその当時、彼は映画を作るよりもファンとして映画を見るほうが好きだと主張していました。
そしてここに、未掲載だったインタビューがあります。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のときに尋ねたものので、今となって価値が出てきました。
私にはふたつの仕事があるんですよ。ひとつはマーベルを運営すること、マーベルの大ファンであること、そして『スター・ウォーズ』オタクであること。これらふたつが私の仕事なのです。私の家は『スター・ウォーズ』だらけなので、私は大ファンなのです。
もしこのマーベル映画を作っていなければ、私はそれらを見るため列に並んで待つだろうと何度も言ってきました。ですが、これはあなたにも起こるに違いない出来事です。あなたは舞台裏にいて、物事を見て、映画ファンとして経験の純粋さを失ってゆくのです。でも私は『スター・ウォーズ』ではそれを失っておらず、失いたくありません。私は『フォースの覚醒』をプレミア試写会で見ましたが、おそらく皆さんより予備知識は少なかっただろうと思います。
時々起こるそれに最も似た経験は、近くで『ドクター・ストレンジ』をやっていたとき、『スター・ウォーズ』が始まりつつありました。そして私は時々、隅からベニヤ板のが宇宙船か何かに変えられているのを覗き見ようとして、オタクらしさを発揮しました。だから私は自分が『スター・ウォーズ』のファンであることが好きなのです。
その『スター・ウォーズ』ファンは今、映画を制作する側に回るのです。
でもルーカスフィルムには行かないだろう
これによってファイギが、ルーカスフィルムの社長キャスリーン・ケネディーの後を継ぐ前触れになるかも?と考えてしまいますが、それはちょっと違いそうです。
The Hollywood Reporterによりますと、ケネディー女史はまだルーカスフィルム社を経営しており、退職する予定もないとのこと。それに彼女は去年、契約を延長したことをお忘れなく。
小さなリーク情報がひとつ
ここで小さなリーク情報をひとつ。「もし彼が映画を作るのであれば、とある大物俳優に特定の配役を演じてもらいたい旨を、その人に話した」という曖昧な情報があります。
今やMCUも『スター・ウォーズ』も、ディズニーの傘下ですからね。銀幕に映らないクロスオーバーも起こって当然でしょう。『スカイウォーカーの夜明け』もまだ先の話ですし、それ以降の続編か、もしくはスピンオフか、何もわからないなりに期待しておくとしましょう。
Source: The Hollywood Reporter