DJIによる最新小型ドローン「Mavic Mini」の日本向け軽量化モデルが発表されたことはお伝えしたとおりですが、こちらはグローバルモデル版を触ってみた米GizmodoのAdam Clark Estesのハンズオンです(日本で展開されるMavic Miniとは重量、飛行時間等スペックが異なりますのでご注意を!)
DJIがMavicシリーズの最新作となる小型ドローンを発表しました。折りたたむことができるMavic Miniはスマホを3台重ねたほどのサイズで、重さはたったの249g!つまり、Mavic Miniは連邦航空局(FAA)に登録しなくていいのです。米国のドローン規制法の対象は250g以上(日本では200g以上)の航空機になりますから、DJIってなかなかズル賢いじゃんと思った方、ご明察です。
ブルックリンで行われたプレスイベントでDJIはMavic Miniを「日常的な空飛ぶカメラ」と表現していました。とても小さなMavicは、FAAへの登録が必要となる境界線ギリギリに滑り込み、万人向けのドローンとなることを狙っています。搭載された新カメラで撮影できる2.7K動画は、フルHDよりは40%ほど解像度が高いものの4Kほどじゃありません。このカメラは12メガピクセルの静止画も撮影でき、3軸ジンバルのおかげで安定性も十分あります。さらにすごいのは、30分という最大飛行時間(日本モデルは18分)。最大伝送距離は2.5マイル(約4km)で、下方ビジョンシステム、新設計の送信機、そしてGPSによる正確なホバリングを備えています。
こういったスペックをひとまとめにして、大型なドローンとほぼ同等な小型ドローンができました。実際にMavic Miniは、DJI Phantomの初期モデルで可能だったことはほとんどできます。そのうえ、ポケットに収まっちゃいます。
DJIはMavic Miniの簡単操作を可能にするため、無駄を省いた新アプリも設計。このアプリにはフライトシミュレーターのようなチュートリアルがたくさん入っています。






しかしながら、Mavic Miniには障害物回避機能がありません。これは、新品のドローンを木々やフェンスや建物に衝突させがちな初心者パイロットにとっては大事なポイントです。Mavic Miniには障害物回避機能がないという点で、DJIのかつての初心者向けドローンSparkの方が良いように思えます。同機の重量は300gで価格は500ドルですが、障害物回避機能が内蔵されていますからね。そうは言っても、Mavic MiniはSparkより高性能なカメラとジンバルを内蔵していて、持ち運びやすく、繰り返しになりますがFAAに登録する必要がないのです。
米国では10月30日からMavic Miniの予約を開始しています。400ドルのセットにはMavic Mini本体とバッテリー1つ、予備のプロペラとその他必要なツールやワイヤー類が同梱されます。500ドルのFly Moreコンボには、ベーシックなセットに加えて360度のプロペラガード、2WAY 充電ハブ、バッテリー3つに予備プロペラ、そしてキャリーバッグもセットになっています。11月11日から発送開始なので、ホリデーシーズンに間に合いそうですよ!