DJIの軽量ドローン「Mavic Mini」ハンズオン:199gだから、パッと飛ばせる

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DJIの軽量ドローン「Mavic Mini」ハンズオン:199gだから、パッと飛ばせる
Photo: 武者良太

パパママカメラの一種、パパママドローンにもなるんじゃないかって思ってます。

空を自由に飛びたいな。こんな夢がかなうまでには、まだ幾ばくかの時間が必要でしょう。でも目だけを自由に飛ばせる時代はやってきましたよ。DJIの「Mavic Mini」のおかげでね!

海外仕様の249gだってすっごい頑張ったと思う。でも日本仕様のMavic Miniはもっとものすごい。重量がかさむ折りたたみ式なのに、199gにおさめてきてるんですから! 日本での発表会直前から予約受け付けがスタートしましたが、ええ、ポチりますよ。ポチりますとも!

「199」は特別な数字

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Photo: 武者良太

50gの差が、この日本では無限と感じるほどに大きい。というのも200g以上のドローンは航空法により規制されており、個人がプライベートで扱うには敷居が高いところがあるんですね。

しかし200g未満の機体はトイドローン枠となり、人や建物からある程度近い場所でも飛ばせるんです。

省庁舎など国管轄の重要施設近く、外国公館近所、原子力発電所そば、防衛施設にラグビーワールドカップ・オリンピック施設、空港などなど、200g未満の機体でも飛行させるためには事前の申請が必要な空域はあります条例などで禁止されている場合も。

でも周囲の人や野生生物に迷惑がかからない場所であれば、サッと取りだしてパッと飛ばせるのがMavic Miniのいいところ。

脳がバグるほど軽い

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Photo: 武者良太

手のひらサイズの状態から。

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Photo: 武者良太

プロペラアームを開いて電源を入れたらすぐにフライですよ。レッツ空撮ですよ。

しかしMavic Mini。手に持ってみると脳がバグるほど軽い。199gっていいところのスマートフォンさんと同じくらいの体重ですけど、ペッタペタの板の199gとグラマラスボディの199gはぜんぜん違う。

これはバッグのなかに潜ませて、いっしょに旅に連れていきたくなるドローンですなあ。

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Photo: 武者良太

日本仕様にだけ刻まれるデカールがちょっと特別感あり。ライトウェイト万歳!

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Photo: 武者良太

なんで海外仕様より50gもダイエットできたのか。バッテリーの容量の差が決め手となっている様子。海外仕様のバッテリーは2400mAhですが、日本仕様は1100mAhのものが使われているようなので。

それにともない最大飛行時間が30分から18分となりましたが、短めのショットを小刻みに狙うのであれば問題ないでしょうね。

画質も十分

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Photo: 武者良太

搭載されるカメラは...Mavic Airのものと同じかな。1.2/3インチCMOSの1200万画素でレンズの画角はフルサイズ換算24mm。ただし4K撮影機能はオミット。動画は最高画質で2.7K/30p。ビットレートは40Mbpsです。

ちょっと長いのでざーっと流しで見て、気になるところで止めるなどしてみてください。2.7Kでは撮影できなかったので1080pです。
Video: 武者良太/YouTube

とはいってもだよ諸君。これは発表会会場、屋内で撮影したものになりますが、そこまでノイズはめだたないし許容範囲じゃないだろうか。スマートフォンの画面で見るぶんには十分ではなかろうか!

森など、細やかな輪郭が入り乱れるシーンだと潰れるところも多いだろうけど、細部までキレイキレイに撮りたいというならMavic 2 Proいっとけって話だしなー。

操作感もいい感じ

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Photo: 武者良太

お...おお? 飛ばしてみたらなんか違和感ある。いや違う。脳の補正力を弱めていいんだ。具体的には、レバー入力時のレスポンスがよくなった!

ジョイスティックをぴこんぴこんと弾いてみると、前モデルといえるDJI Sparkより動きが機敏になりました。アプリの画面で2.4GHz帯の各チャンネルの混み具合も確認できるし、ソフトもハードもいい仕上がりといえるかも。

5万9400円のFly Moreコンボがよさげ

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Photo: 武者良太

気になるお値段は本体・プロポ・スマホ接続ケーブル・バッテリー・予備プロペラ1組などの基本セットが4万6200円。さらにケース・360度プロペラガード・2WAY充電ハブ・USB充電器・バッテリー+2・予備プロペラ+2組がついたFly More コンボが5万9400円。これはFly More コンボがいいですね。3つのバッテリーを同時に充電できますし、モバイルバッテリーとしても使えるし。

現在予約可能で、発売時期については「11月中旬に発送予定」という表現でした。

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Photo: 武者良太

ほかにも(いつから発売されるかについては?だけど)、飾り棚にもなる充電ベース(4,290円)、Mavic Miniを自由に彩れるDIYクリエイティブキット(1,430円)、お手軽に持ちあるけどプロペラホルダー(1,210円)などのオプションが用意されます。

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Photo: 武者良太

カラバリもいいけど、こういうアプローチはもっといいね!

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Photo: 武者良太

現在の日本のドローンを取り巻く環境はけっしてイイモノではありません。200g未満のトイドローンを迷惑にならないように飛ばしていても通報されることがあるくらい、理解は進んでいません。まあ傍目からみたら、重さの差はわからないし仕方ないのだけど。

だからこそ業界トップのDJIが、日本市場に合わせた、本格仕様の199gトイドローンを出してくる衝撃のすごさたるや。GPSを用いた安定飛行能力、ビジョンポジショニングセンサーを駆使したホバリング。安全対策面もしっかりと作り込んできているようですし、アプリによる人気空撮スポットの共有機能(現時点では中国のみ対応)が日本でも解禁されたら、はじめてのドローンはコイツに決まりとなっちゃいそう。

Source: DJI

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