とにかく熱い!
「ジャパンマネー」といった言葉に代表されるように、かつては世界をリードしていた日本経済。しかし現在、大手企業が外資に買収されるなど、その勢いは鳴りを潜めたようにも思えます。
IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)にて、日本発のグローバル・メガベンチャーを目指す経営者が登場していました。いずれはAppleやSamsungを超えるインパクトを世界に与えたいという、その大いなる目標とは。
日本は「NATO」。世界で戦うために必要な2つの要素とは
インタビューに登場していたのは、テラモーターズ株式会社代表取締役社長の徳重徹さん。同社は東南アジアを中心に、2輪や3輪のEVを製造販売しているベンチャー企業で、2016年からはドローン事業も手掛けています。
売上高はすでに約30億円と上場を意識してもおかしくない規模になっていますが、徳重さんは「それは私が考えるイノベーションの在り方とは違う」と断言します。

世界でビジネスを行なう徳重さんの目から見て、今の日本企業に足りないのはやはり「スピード感」。
熟慮を重ね、成功を確信してから決断する日本企業のやり方では世界とは渡り合えないと語り、東南アジアの国々では「日本はNATO(No Action Talk Only=話だけで何もしない)」と揶揄されるほどだといいます。
グローバル市場で生き残るために必要なこととして、徳重さんがもう一つ挙げたのが「チャレンジ精神」。ご自身も生活の大半を海外で過ごしビジネス交渉をしているそうで、スピード感を持った決定を下すために重要なこととして、以下のように語っています。
「60%でGO!」をモットーに、アクションをとるようにしています。
だいたい60%くらいいけると思ったらスタートし、そこから軌道修正していく。そして、うまく軌道に乗ったらなるべく若い人や現地スタッフに権限委譲をして鍛え、自分は支援の立場に回る。
今は、グローバルに物事が猛スピードで展開している時代です。「クオリティ」も大切ですが、まずは「スピード」と「ボリューム」を重視して、迅速かつ臨機応変に行動していく姿勢が重要なのです。
自らを「バブルを知る最後の世代」と語る徳重さん。「今のままでは悔しい」という思いを若い世代に伝えるため、世界で挑戦を続けているそう。日本にも、こんなに熱い経営者がまだいらっしゃったとは…。

他にも、今後伸びていくドローンの「ソフト・システム・サービス」や、日本企業が持つ圧倒的な強みなど、経営者もそうでない人も楽しめる、熱いロングインタビューは、Mugendai(無限大)より続きをお楽しみください。
Source: Mugendai(無限大)