馬肥ゆる秋、クリスマス商戦直前。
さすがMicrosoft(マイクロソフト)、消費者の行動を計算し尽くすかのように素敵なガジェットをこれでもかと投入してきましたよ。ちょっとラップトップ買い替えようと思っていたというあなた、そこのあなた。このクリスマスはMicrosoftが買いかもしれません。米GizmodoのVictoria Songのイベント直後の報告をご覧ください。
ガジェットメーカーにとってはこの時期がもっとも繁忙期と言えるかも。
Microsoftもしかり。どんなものが出てくるのかは、リーク情報記事で少し予想がついてはいましたが、詳細がわかっているとは言えませんでしたよね。Surface Event 2019が終わった今、みな新製品の数々に驚きの声を漏らしたのではないかと思います。
さて、今季Microsoftが投入するすばらしきSurface製品の数々のまとめ、いってみましょう。
Surface Laptop 3

今回、Microsoftは従来の13.5インチに加え、大きめの15インチモデルも打ち出し、Surface Laptop 3はふたつのサイズが選べるように。プロセッサは13.5インチモデルがクアッドコアの第10世代のインテルを、15インチモデルにはAMDのRyzen Surface Editionプロセッサを載せてきました。動作はMacBook Airと比較して約3倍の速さと公言していますよ。また、グラフィックにはVega 11を、CPUにはAMDのRyzen 7を搭載しました。
トラックパッドは20パーセントも大きくなっています。また、筐体の仕上げはアルミの切削加工に。好き嫌いが分かれるAlcantara(アルカンターラ) のファブリック素材もオプションで選べるように。またポートにはUSB-CとUSB-A、ハードドライブも交換式になっています。さらに驚くべきことには、本体のキーボード部分がパカっと取り外せるように。これで修理のためのアクセスも非常に楽になるというわけです。バッテリー寿命については、Surface Laptop 3は一時間で80パーセントまで急速充電が可能としています。
13.5インチの価格は1000ドル(約10万7000円)、15インチの小売価格は1200ドル(約12万8000円)となっています。米国での発売日は10月22日。
Surface Pro 7

去年発売されたSurface Proの第6世代には、USB-Cポートがありませんでした。今回はばっちりとUSB-Cポートが横についています。なじみあるUSB-Aポートもしっかりと残っています。ぱっと見、全体的なデザインには大きな変化はないように見えます。カラバリは去年と同じくブラックとシルバー。目新しいところでは、音声入力を向上させるためか、マイクが新しくなりました。通話がOSに統合されたことも今回の目玉かもしれません。Android携帯からの着信がSurfaceに通知されるというわけです。
Surface Pro 7はプロセッサにIntelの第10世代を載せています。これは思った通り。Surface Penのデモも実物でした。ドキュメント内で情報を追加したり削除したりが可能です。Surface Pro 7の小売価格は750ドル(約8万400円)で、 米国での発売は10月22日。本日より注文開始です。
Surface Earbuds

Microsoftの新しい完全ワイヤレスイヤホンは、生産性を念頭に置いたデザインです。Microsoft Officeとのインテグレーションを実現し、ディクテーション(音声入力)が可能なことを強調していました。Power Pointのプレゼンのナビゲーションも可能です。
今回のイベントのデモでは、このイヤホンを使ってリアルタイムのキャプションをやってみせていました。使用する言語も変更できます。 AndroidユーザーならSpotifyを開くことができます。Omnisonicスピーカー、指向性 デュアルアレイマイク、ノイズリダクションもついています。
お値段は250ドル(約2万6700円)から。米国では今年の終わり頃に発売予定です。
Surface Pro X

ここ最近、MicrosoftがSurfaceにARMを搭載するのではないかという噂が流れていましたよね。これが本当になった形です。 薄さ5.3 mm、仕様も実に印象的です。 カスタムのSurface SQ1プロセッサを採用し、演算の速さを表すFLOPSがテラ級のGPUを2ユニット搭載、そして急速充電。
Surface Slim Penはスマートにキーボードに収納。使っていないときには常に充電しておけるスマートなツールに。Surface Pro Xの重量は762グラムと超軽量で、 ディスプレイは13インチながら、ボディは12インチなので超超狭ベゼル! 解像度は2880 x 1920で、 1インチ当たりのピクセル数は267ピクセル。ネットワークについては、LTEに対応。 Surface Pro 6と比較すると、Pro X の性能はワットあたり3倍も向上している計算だそう。
Pro Xの発売は11月5日で お値段は1000ドル(約10万7000円)。
Surface Neo and Windows 10X

これぞ、インプレッシブ。 残念ながら手に入るのは来年のクリスマスあたりになりそうとのことですが、これは興奮しますね。
Surface Neoは、閉じるとまるでミニラップトップ。 でも開けばデュアルスクリーンのタブレットなんです。キーボードにはトラックパッドはなし。キーボードはディスプレイに表示させます。また、マグネットでくっつく物理キーボードもあります。Surface Penとキーボードはマグネットで背面にぴたっと収納されます。薄さわずか5.6mm。超軽量の655グラムで、ゴリラガラスを採用。 ぐるっと360度開くヒンジがついてパタッと開ける画面はどちらも9インチ。NeoのプロセッサはIntelのLakefieldで、グラフィックエンジンは同じくIntelのグラフィックソリューションの第11世代

ハードウェア面の影に隠れて存在感が薄くなってしまいましたが、Windows 10xも忘れてはいけません。これはデュアルスクリーン用に設計・最適化された特殊なOSなんですって。 Microsoft Officeをはじめとするどんなアプリも走らせることができるとのこと。デモでは右の画面で立ち上げたソフトウェアがすべるように左の画面で開く様子を見せていました。また、キーボードを開くと、第二の画面に「ワンダーバー」なるバーが現れるようになっています。これは、MacBookのTouch Barを意識したものでしょう。
価格については言及なし。でもちょっとお小遣いで買えるような値段でないことは確実かな。
Surface Duo

Samsungもびっくり。Surface DuoはNeoのちっちゃなバージョン。そしてなんとこれはスマホなんです。
Microsoftはテキスト送信や入力など、スマホでできることはなんでもできると謳っています。5.6インチの画面が二台つき、やはり360度に開くヒンジがついています。さらなるビッグニュースは、MicrosoftはなんとGoogleと提携しAndroidを搭載したスマホ製品を展開する予定とか。ということは、AndroidアプリがすべてSurfaceスマホで使えるということ。
Neoと同様、Surface Duoの販売は2020年のクリスマスまでおあずけです。あしからず。